ボルボは2007年にエントリーモデルのC30やフラッグシップモデルのSS0、さらには主力モデルのV70など合計5車種の新型車を投入した。これはボルボとしてはかつてない新型車攻勢であり、ボルボの企業規模を考えたら、信じられないくらいの大攻勢だった。その反動もあってか、2008年は新型車の投入はなく、特別仕様の限定車などで販売の底上げを図る考えだ。
そこで登場したのが今回のR-デザインだ。これはC30、S40、V50という比較的小さなボルボ車を対象に設定されたもので、外観、内装、足回りなどに専用の仕様を備えた限定販売のモデルだ。
ボルボではかつて850の時代にT-5Rを設定したほか、Rの名のつく限定車を何回か設定しているが、過去のRモデルはそれなりにスポーティ度の高いモデルだった。今回のR-デザインは、必ずしもレーシングを意味するRではなく、リファイン(洗練)を意味するRなのだそうで、スポーティさよりも上質さを追求したモデルに仕上げられている。
C30、S40、V50とも、2.4Lの自然吸気エンジンを搭載した2.4iと2.5LのDOHC+インタークーラー付きターボ仕様のエンジンを搭載したT-5の設定がある。標準車ではT-5はAWD車とされているが、R-デザインのT-5はFF車であるのもポイントだ。
外観デザインはフロントグリルにRデザインのロゴが入ったほか、前後のスポイラーやサイドスカートなどエアロパーツ一式が装着されて外観上の違いを演出している。さらに5本スポークの17インチアルミホイール&タイヤを履くのも特徴だ。