7代目 S120型 トヨタ クラウン誕生 

トヨタ クラウン 歴代モデル【7代目 クラウン S120系】

名キャッチコピー誕生

トヨタ クラウン 歴代モデル【7代目 クラウン S120系】

 1983年に「いつかはクラウン」という名キャッチコピーでデビューした7代目S120系「クラウン」。 Cピラーを樹脂パーツで覆う「クリスタルピラー」が特長的なデザイン。
デビュー当初、最上級モデルには、5M型6気筒2800ccDOHCエンジンが搭載されたが、翌年には6M型6気筒3000ccエンジンに変更された。また、スーパーチャージャー付1G-GZEU型エンジン搭載モデルもこのモデルで初めて登場する。この7代目モデルでは、11種類もの豊富なエンジンラインナップを採用した。シリーズで初めて特別仕様車として「 アスリート」と名前も登場した。

ハイソカーブーム到来

ボディバリエーションは、2ドアHTが廃止され、4ドアHTをメインにセダン、ワゴン、バンという構成になった。ハイソカー(ハイソサエティカー 和製英語)ブームもあり、豪華な内装やスポーツカー並の高性能なエンジン、電子制御サスペンションTEMSの採用などで、従来のクラウンオーナー層だけでなく、若年層にも広く支持されることになった。

7代目クラウン あれこれ

■発売期間:昭和58(1983)年〜昭和62(1987)年
■主な型式:MS123、MS125、GS121、YS120
■広告キャッチコピー:「いつかはクラウン」「ロイヤルツインカム」「ロイヤルパフォーマンス」
■主なCM出演タレント:石坂浩二(ナレーション)
■絶版中古車市場相場目安 10〜80万円
■登場作品 ドラマ「ザ・ハングマン4」「太陽にほえろ」映画「GONIN」など

written by ダーワ教授

トヨタ クラウン 歴代モデル【7代目 クラウン 4ドアHT S120系前期型】 
カラードバンパー採用とドアミラーが認可されたことにより、現代車に近づいた7代目 クラウン 4ドアHT S120系前期型
トヨタ クラウン 歴代モデル【7代目 クラウン 4ドアHT S120系前期型】 
S110系に登場したトーニングと呼ばれるツートンカラー採用した7代目 クラウン ワゴン S120系前期型 ワゴンにサンルーフ装着モデルも登場した。
トヨタ クラウン 歴代モデル【7代目 クラウン 4ドアHT S120系後期型】 
モデルチェンジ当初は先代S110系と同じ5M型2800ccを搭載していたがマイナーチェンジにより7M型3000ccに変更された。7代目クラウン HT S120系後期型
トヨタ クラウン 歴代モデル【7代目 クラウン セダン改ブライダルカー S120系後期型】 
結構式で使う為に製作された7代目クラウン セダン改ブライダルカー S120系後期型 黒塗りのセダンがベースとして重宝された。
トヨタ クラウン 歴代モデル【7代目 クラウン セダン改ブライダルカー S120系後期型】
花嫁が文金高島田姿のまま乗り降りできるように考えて、開閉式に改造されたルーフ
トヨタ クラウン 歴代モデル【7代目 クラウン セダン S120系後期型】
先代モデル同様にセダン・バンの低グレードのみ鉄製バンパーが採用された。7代目クラウン セダン S120系後期型

当時のライバルモデル

ライバルモデル【日産 セドリック セダン Y30系前期】
日産 セドリック セダン Y30系前期型 歴代モデルのクラウンと同様に低グレードのみ丸目4灯タイプとなる。
ライバルモデル【日産 セドリック HT Y30系前期】
フロントマスクのデザインなど先代430系のデザインが残る日産 セドリック HT Y30系前期型
ライバルモデル【日産 セドリック ワゴン Y30系後期】
1985年のマイナーチェンジにより、後期型HTと同じデザインのフロントマスクが採用された日産 セドリック ワゴン Y30系後期型
ライバルモデル【日産 グロリア HT Y30系後期】
兄弟車であるセドリックとは異なるフロントマスクを採用した日産 グロリア HT Y30系後期型
ライバルモデル【日産 グロリア HT Y30系後期】
230系から続く、伝統のピラーレスHTボディ 画像は本革シートが装備されるスーパーセレクション�
ライバルモデル【三菱 デボネアV S10系】
1986年に先代A30系から22年ぶりにモデルチェンジして登場した三菱 デボネアV S10系。V6エンジン採用で車名にVが付いた。

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    達人プロフィール: ダーワ教授
    職業:生きるクルマデータベース、世界の車種・グレードすべての知識を持つ恐ろしい奴。
    中古車情報誌から、自動車販売店・解体屋・ミニカー屋など現場の世界と転々と。基本的に車好きが抜けないようで中古車ブローカー(本人認識無し)と貿易輸出業などを掛け持ち、現在に至る。車の趣味嗜好も偏っており、車と共に本人的にも社会的不適合車(者)です。趣味と...