スバルのフォレスターが3代目にして大きな変身を遂げた。従来のモデルはステーションワゴンに由来するSUVという独特のポジションに位置するクルマだったが、今回のモデルではボディ全体を拡大する中で全高も大きく拡大され、SUV市場のど真ん中に位置するモデルにふさわしいパッケージングを持つクルマに変身したからだ。
スバルの4WD車らしく、シンメトリカルAWDの基本レイアウトを採用しており、これによる重量バランスの良さから、走りのスポーティさは損なわれていない。従来のオンロード重視のSUVの走りを引き継ぐとともに、SUVの中で優れた燃費性能を持つクルマに仕上げられている。
外観デザインは全高が高くなったことで従来のイメージから大きく変わった印象。SUVらしいデザインに仕上げられた。左フェンダーにサイドアンダーミラーが装備されることなどもSUVらしい部分だが、これはミラーの工夫やCCDカメラなどによって廃止して欲しい突起である。
ボディはひと回り大きくなったが、全幅はやや抑えた1780mmという数値。RAV4、CR-V、アウトランダーなどがいずれも1800mm以上の数値としていて、日本での扱いにくさを感じさせる部分があるのに比べると、国内市場も十分に考慮したぎりぎりのサイズとしている。