スポーティー感が高まる
ポルシェAGは、カイエンシリーズに新モデル「カイエンGTS」を追加し、9月13日から23日まで、ドイツ・フランクフルト見本市会場にて行われる「フランクフルトモーターショー」で公開する。
同モデルは、一層の性能の向上を図った4.8リッターV型8気筒エンジンを搭載、車高も24mm下げられ、シャシーは専用開発された。シャシーの特徴としては、電子制御ダンパーシステムのポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)にスチール製スプリングを組み合わせている点が挙げられる。この組み合わせは、従来ポルシェではスポーツカーに対してのみ採用されてきたが、今回初めてカイエンにも採用された。
同車に搭載される4.8リッターエンジンは、ダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)を採用し、6,500rpmのエンジン回転数において、最高出力405PS(298kW)を発生させる。これは「カイエンS」の最高出力を20PS上回る値であり、一方、最大トルクは500Nm/3,500rpmで「カイエンS」と変わらない数値を保っている。
ポルシェのSUVの中で最もスポーティな同モデルは、最終減速比を「カイエンS」に比べてローギアード化され、(カイエンGTS=4.1:1、カイエンS=3.55:1)このためわずか6.1秒で静止状態から時速100kmに到達する。これは「カイエンS」の記録をちょうど0.5秒上回るタイムとなる。
さらに、ポルシェ・トラクション・マネージメントシステム(PTM)によって制御されるフルタイム4WDシステムに加え、ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)が標準装備されている。さらにオプション装備としては、エアサスペンションの他に、ハンドリングと乗り心地を向上させるアクティブ制御のアンチロール抑制システムであるポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロールシステム(PDCC)も用意されている。
インテリアは、新開発の12-wayスポーツシートの装備や、レザーやアルカンターラ素材によりスポーティ感が高められた。
エクステリアは、フロントマスクとリアのデザインは「カイエンターボ」と共通となるが、ホイールアーチが14mm拡大されているため「カイエンターボ」よりも大きい295/35 R21タイヤを装着した21インチアルミホイールが標準装備として収まる。カラーは、専用色としてGTSレッドとノルディック・ゴールド・メタリックの2色が用意される。
また、新しく加わったスポーティーバージョンは、ティプトロニックS仕様車の場合、走行距離100kmあたりの平均燃料消費量が13.9リッター(EU基準)となっている。
メーカー希望小売価格(消費税込み)は、「カイエンGTS 6速ティプトロニックS」で1062万円、「カイエンGTS 6速マニュアル」で1020万円。
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