全幅の拡大で居住スペースが拡大した!
ボディの全高が抑えられたため、室内高はやや低くなった。ホイールベースは変わらないので前後方向はともかく、大柄な大人が乗ると頭上に余裕がなくなるのは仕方ない。
また後席のシートは従来のモデルが前後スライドやダブルフォールディングによるアレンジが可能だったのに対し、今回のモデルではスライドができず、折り畳みも背もたれを倒すだけになった。標準状態でのラゲッジスペースはまずまずだが、後席の使い勝手は大きく後退したといっても良い。
ただ、全幅が5ナンバー車枠いっぱいにまで拡大されたことで室内幅は広げられるなど、前席に乗っている分には広さに関しては文句がない。
インテリアの質感と安全装備に不満あり!
インテリア回りのデザインはややチープな印象。センタークラスターの部分は丸をモチーフにしたデザインで統一され、それなりの工夫が感じられるものの、全体的には質感が乏しい印象だ。オプション装着されるカーナビも、とってつけたような感じである。
装備に関しては、快適装備の充実度はコンパクトカーの平均レベル。最近は小さなクルマでもいろいろな快適装備が求められるようになっているため、オートライトやレインセンサーワイパー、アドバンスドキーレスエントリーなどはオプション設定となる。
安全装備も平均レベルで、後席中央の3点式シートベルトやヘッドレストは設定がない。そればかりが従来のモデルではオプション設定されていた横滑り防止装置のVDCも設定がなくなってしまった。これはとんでもない話である。早期に標準装備化してもらいたい。