コンパクトカーらしさを追求してパッケージングを一新!
マツダ デミオは小さなボディの中に大きな室内空間を持ち、手頃な価格の経済的なクルマとして作られてきた。初代モデルがヒットした後、ややスポーティな方向性を強めた2代目モデルは、ヴィッツやフィットなどの競合車が増える中で初代モデルほどのヒットにはならなかった。
そうした状況を受けて登場した3代目モデルは、従来とは異なる新しいコンセプトのコンパクトカーとして作られた。ボディは全長を切り詰めてよりコンパクトかつ軽量なものにしたのが特徴で、従来のような広さを追求したクルマ作りからの脱皮を図った。全長を40mm、全高を55mmも小さくしたのだから、かなり思い切ったパッケージングの変更がなされたといっていい。100kgの軽量化もそれなりのカラクリがあるとはいえ、びっくりモノの数値である。
スタイリッシュで存在感のあるデザイン
これまでのスペースワゴン的なコンセプトを思い切って変更し、コンパクトカーの本質を追究するクルマ作りがなされたといえる。
外観デザインは極めてスタイリッシュなものとされた。大きく傾斜を強めたフロントピラーはクーペを思わせるような雰囲気があり、やはり傾斜のあるリヤハッチや独特の形状をしたバックウインドーが、デミオならではの存在感を表現している。