スバル レガシィ・ツーリングワゴン
本格的ステーションワゴンの先駆け
走りの質は今や高いレベルにあり
初代より絶大な人気を誇り続けているレガシィのツーリングワゴン。今や4代目となるが、そのコンセプトにブレはない。ただし進化自体は着実に重ねており、現行型のトピックスはそれまで堅持してきた5ナンバーボディと決別したこと。これにより、デザインの自由度がまずアップ。伸びやかなシルエットを得ることに成功している。また操安性や安全性などにも確実に向上した。 エンジンは、それまでのツインターボに代わって、タービンをシングル化。低速からしっかりとパワーが出る味付けへと変わっている。その後、幾多の改良を経て現在に至るのだが、レガシィの特徴は日本車には珍しい年次改良性を採用している点。ちなみに現行型はE型だ。 現状での最大の注目点は、昨年の改良で採用されたSi-DRIVEと呼ばれる装備。センターコンソール上にあるダイヤルを動かすことで、インテリジェント/スポーツ/スポ−ツ♯の3つのモードを選べ、自分の必要とするパフォーマンスを簡単に手に入れられるのがポイント。なかでもインテリジェントモードは、水平対向エンジンの欠点である燃費を改善する役割を担う。ただ、実際には我慢の走りなってしまうが……。
[取材時実測燃費] 7.3km/L
[レガシィ・ツーリングワゴン価格帯] 210.0〜345.975万円 |
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アウディ A4アバント
伝統のクワトロシステムを武器に
オンロードでの高い操安性を実現
アウディのラインナップのなかでも、日本の道路事情にジャストフィットなのが、ミドルクラスのA4だ。2005年に登場した現行型は、新世代のアウディコンセプトが存分に注入されたもので、デザイン的にも大ぶりの開口部を中心としたシングルフレームグリルを採用することで強力な存在感を演出している。 エンジンもまたアウディのこだわりの部分。売れ筋となる2リッター直4ターボと3.2リッターV6を直噴化しており、走行性能と環境&経済性能を高いレベルで両立させている点に注目だ。これら2タイプのエンジンは6速ATが組み合わされるほか、アウディ伝統のフルタイム4WDシステムであるクワトロを採用する。これらのほかに、直噴化されていない1.8リッターターボと2リッター直4も用意されているが、こちらの駆動方式はFF。しかもミッションも欧州車には珍しいCVTとなっている。 パッケージングはさすがに長年に渡ってワゴンモデルにもこだわってきただけに、ラゲッジ容量も見た目以上に確保され、実用性も高い。またインパネまわりにメッキパーツを品よく配置するなど、スポーティかつ高級な雰囲気をうまく醸し出している。
[取材時実測燃費] 9.8km/L
[A4アバント2.0T価格帯] 390.0〜618.0万円 |