日産は、2005年1月1日に施行された自動車リサイクル法に基づき、2006年度(2006年4月〜2007年3月)に実施したASR、エアバッグ類、フロン類の特定3物品の再資源化等の実績を公表した。

 同社は2006年度、ASR 128,827.9トン(63万5,440台)を引き取り、95,240.3トンの再資源化を実施した。その結果、ASR再資源化率は73.9%となり、2015年度法定基準である70%を9年前倒しで達成した。また、この実績は、リサイクル実効率95.2%に相当し、2010年までの中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム 2010」の目標を4年前倒して達成したものであるという。

 エアバッグ類は43万9,526個(22万9,049台)を引き取り、回収処理または車上作動により再資源化を実施した。エアバッグ類再資源化率は94.3%となり、法定基準85%を上回った。またフロン類は16万200kg(50万7,037台)を引き取り、適正な処理が行われた。

 なお、特定3物品の再資源化等に要した費用総額は55億2,319万3,204円、リサイクル料金を収受し、リサイクル等の実施時まで管理運用を担う資金管理法人から払い渡しを受けた預託金総額は56億4,211万3,359円。全体収支は1億1,892万0,155円のプラスとなった。

 同社では、自動車リサイクル法でメーカーに規定された再資源化率をすべて達成した。今後は、中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム 2010」で掲げた、「再資源化率100%:廃車の材料を、原料として100%再利用する」という目標に向けた取り組みを進めていくとしている。