日産、次期スカイラインクーペ用、VVEL(【ブイベル】バルブ作動角・リフト量連続可変システム)搭載「VQ37VHR」新型エンジン

環境性能と動力性能を飛躍的に向上

 日産自動車は、今夏発売予定のインフィニティG37クーペ(日本名「スカイラインクーペ」)に初めて搭載される、新世代VQ37VHRエンジンに初めて採用されるVVEL(「ブイベル」:Variable Valve Event & Lift〜バルブ作動角・リフト量連続可変システム〜)の概要を発表した。

 VVELは、スロットルバルブで吸入空気量を調整する通常エンジンの方式に替えて、アクセルの踏みしろに応じてエンジンの吸気バルブの作動角とリフト量を連続的に可変制御し、吸気バルブで直接吸入空気量をコントロールするもの。これにC-VTC(Continuous Valve Timing Control〜連続可変バルブタイミングコントロール〜)と組み合わせることで、エンジンのバルブの作動角とリフト量を連続的に可変制御出来るようになった。その結果、燃費やエンジンレスポンス、出力などが向上するいっぽう、排出ガスのクリーン化を高次元に両立することが出来るという。

 この新しいVQ37VHRエンジンは、07年4月のニューヨークオートショーで発表され同年8月に市販予定の「インフィニティ G37クーペ(日本名「スカイラインクーペ」)」に、まず搭載されるという。

 VVELは中低負荷運転時の燃費向上効果が高く、中低負荷運転の多い大排気量・多気筒エンジンに適した技術だと日産では説明する。既に日産では「ニッサン・グリーンプログラム2010」において、ディーゼルエンジンと同等レベルまでCO2排出量を削減するガソリンエンジンを2010年度から世界展開する、と発表済みだ。大排気量・多気筒エンジンについてはこのVVELと直噴技術により、CO2排出量約20%低減目標をクリアしてゆく目論見だ。

日産、次期スカイラインクーペ用、VVEL(【ブイベル】バルブ作動角・リフト量連続可変システム)
日産が目指す究極のパワートレインコンセプト「ハイレスポンス・高出力(Emotion)・低燃費(Efficiency)・クリーンな排出ガス(Clean Emission)の高次元でのバランス」を実現するVVEL(バルブ作動角・リフト量連続可変システム)。
日産、次期スカイラインクーペ用、VVEL(【ブイベル】バルブ作動角・リフト量連続可変システム) 詳細解説
偏芯カムを持つドライブシャフトの回転運動をロッカーアームと2種類のリンクによりアウトプットカムに伝え、吸気バルブを押し下げる。DCモーターにてコントロールシャフトを回転させ、リンクの支点を変えることでアウトプットカムの動きを変化させる。この結果、バルブリフト量を連続的に変化させることが可能となる。
日産、VVEL(【ブイベル】バルブ作動角・リフト量連続可変システム)採用の「VQ37VHR」新型エンジンを搭載する新型インフィニティG37クーペ(日本名「スカイラインクーペ」)
07年4月開催のニューヨークオートショーに出展され、同8月には市販予定の「インフィニティ G37クーペ」、日本名「スカイラインクーペ」だ。VVELを搭載した新VQ37VHRエンジン搭載の第一弾車種となる。日本での発売時期も今秋の予定だというから楽しみだ。

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