初ラリーにも関わらず予想外の好走を見せたが・・・・・・

 新美にとって生まれて初めてのラリーがスタートすると、あらまぁ! 意外なことに悪くないタイムだったりして! 出走しているN4クラス(2リッターターボの4WD)の中位くらいなのだ。

 しかも1本目と2本目のSSは、全く走ったことのないコース。つまり普通のラリーと同じような状況で走っているワケ。ってことは永田もペースノートを読めているのだろう。おいおい! 悪くないぞ! 新美、素質あるのか? 意外の連続であります!

初ラリーでクラッシュの洗礼を受ける!

                       力走を見せる新美                         

 しかぁし! 世の中そんな甘くありません。SS4がスタートしてすぐのこと。ピットクルーによれば「ぐしゃ〜ん! という大きな音がしました」。多くのギャラリーの中で立木に突撃す!

 コースコンディションとしちゃ確かに悪い。氷が溶けてグラベルになっているブブンはキッチリとグリップする。そのつもりで凍った場所に飛び込めば、ほとんど打つ手無しのお手上げ状態。

 新美の場合もお手上げのまま滑って立木にぶつかったそうな。サーキットと違いラリーはコースアウト=クラッシュ。だからこそ昨シーズンのアキも、毎回の如くクルマを壊した。ここがラリーの難しさであり、魅力であります。

 幸いクラッシュのダメージとしちゃ「小」。ボンネット曲げたりヘッドライト壊したりしたものの、この程度ならスペアパーツを持ってきてる。第一、コースカーがリタイアしちゃったんじゃ大笑いでしょう。 

初ラリーでクラッシュの洗礼を受ける!

                    SS4終了後に応急処置を行う

 以後、最後まで大幅にペースダウンして走ることとなった。夜の表彰式じゃ勝田選手のお父さんに「今日はクラッシュしたペースカーがいましたね〜」と大いにイヂられることになる。

 ただタイでの正式デビューを前に、コースカーとはいえ実戦経験したのは有意義だったと思う。初めてのクラッシュも良い経験になったことだろう。簡単にコースアウトすることを知れば、以後注意深くなります。とにかくラリーは完走してナンボの世界。
 

スノーラリーが終わっても準備で大忙し!

 スノーラリー終了後、大急ぎでクルマの修理を行い、タイへ向けラリーカーとサービスカー、パーツ類を送り出す。アキのラリーカーも、横浜に到着するや、そのまま書類を整えてタイへUターン。

 ドライバー3人は「ラリーの前にもう一度練習しよう!」ということになり、3月19日からオーストラリアのパースに飛んで2日間の合宿を行う。

 こうして準備が着々と進む。開幕戦は3月25日! アキにとっちゃ新人には「負けられないラリー」。初めのラリーとなる2人は、とりあえず完走を目標して頑張るべし! 相当波乱のスタートになる、と予想してます。