元通りに直ったラリーカーにみんなビックリ!

 2日目の朝、クルマの保管場所に行くと、皆さん「お〜! よく治したね!」。ウドンサックさんも「クニサワ。今回は国際格式のラリーでFIAからの委員も派遣されてるからね。こういったレベルの高いサービスをやってくれるとメンツが立って嬉しいよ」。

観戦ポイントには難所をチョイス

 ということでレグ2である。コースは昨年私がアジパシで走ったような場所。土地勘もあるからわざわざタイまで応援に来たアキの友達と家族、そしてタイの相談役、坂本さんを引率してSS観戦に行く。どこにしようか迷った末、昨年コースアウトが多かった滑りやすいコーナー(私も飛び出しました)を選ぶ。

 20分くらい前に到着。例によって日本人は自由に観戦させてくれるため、その気になれば飛び込んでくるような場所にも入れてしまう。迫力抜群ながら、安全な観戦ポイントを確保。その上で「そこから先に行くとヒジョウに危ない」とコーチし、ラリーカーを待つ。

無事に修復を終え、第2レグが始まった。カントク一行はSS観戦へ向かう

                   ラリーを見るならタイが最高です!

粒揃いのドライバーの中で、アキはどんな走りを見せるか?

 しばし待つと0番車通過! けっこう楽しんで走ってます。やがて遠くから「バリバリバリ! パンッパンッ! グオーッ!」っというランエボ独特の音が聞こえてくる。まずは昨年アジパシじじいクラス仲間だったグリーンさんだ!

 右の中速コーナーを横向いたままの良い姿勢で進入してくる。アクセル全開のままクリッピングをキッチリ取ってます。グリーンじいさん、けっこう上手いじゃないの! 伊達にゼッケン1番付けてないってことか? 十分鑑賞に耐える走り。

 続いてファンファン大佐。グリーンじいさんよりアクセル開けてる感じで、けっこう元気いい! コーナーから出てくると、ほとんど真横。見てる方は大喜びながら、それじゃタイムは出ないだろう。グリーンじいさんとのタイム差に納得す。

 そしてサラディン選手。インプレッサはランエボと全く音が違う。排気音もアンチラグも音質高いのだ。何よりハッキリ速い! 見えた瞬間、ラリー観戦ビギナーのアキの友達も「速い!」と言うほど。豪快に砂を巻き上げて、横向いたまま次のコーナーに飛び込んで行った。

 ちなみにこのコーナー、昨年作ったペースノート見たら『右5』。3速全開で立ち上がって次のコーナー手前で4速にシフトアップし、そのままアクセル戻さず『右7』へ飛び込んで行く感じ。

 4番手がタイ選手権のポイントリーダーであるシンハーのランエボだ。レグ1はエンジン不調のためタイム出なかったものの、今日はサラディン選手とイーブンのタイムを出している。やっぱり地元。走り慣れているんだろう。

 果たして速い速い! サラディン選手にこそ届かないが、ここのコース、立ち上がり加速を得意とするランエボ優勢。しかもコースを知ってるから、アクセルをガンガン開けて行く。アキもシンハーと勝負できるようになればけっこうイケると思う。

無事に修復を終え、第2レグが始まった。カントク一行はSS観戦へ向かう

                     当面の目標はシンハーだ!

 次はいよいよアキの番だ! というよりコースアウトしてないか心配だったりして……。