BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ

スチール製フルオートマチック・リトラクタブル・ハードトップを装備

 ビー・エム・ダブリューは、ニューBMW 3シリーズ・カブリオレを7年ぶりにフルモデルチェンジし、2月9日(金)より予約受注の受付を開始すると発表した。

 日本に導入されるのは、高精度ダイレクト・インジェクション(直噴)パラレル・ツイン・ターボ・エンジンを搭載したニューBMW 3シリーズ・カブリオレ 335iで、BMW 3シリーズのラインアップの中で最も出力・トルクの高いエンジンを搭載したモデル。

 最大の特徴は、BMW として初めて新開発サンドイッチ軽量構造を持つスチール製電動格納式ハードトップが装備されたこと。この電動格納式ハードトップは、3分割方式を採用したことで、ルーフ全閉時でもクーペ同様の美しいルーフ・ラインを実現している。また、電動格納式ハードトップを装備することにより、BMWの特徴的デザインであるCピラーのリバース・カーブが初めてカブリオレにも採用されている。さらに、スチールの剛性を活かしてCピラーが細くなり、先代BMW 3シリーズ・カブリオレよりも後方視界が38%拡大された。

BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(フロント/オープン時)
BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(サイドビュー/クローズ時)
BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(リヤビュー/オープン時)
 

 電動格納式ハードトップの開閉は単純なスイッチ操作のみで可能で、所要時間はオープンに22秒、クローズに23秒と同クラスでは最速となる。

BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(開閉シーン)
BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(開閉シーン)
BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(開閉シーン)
 

オープン走行を快適に楽しめる装備が充実したインテリア

BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(ダコタ・レザーシート)

 インテリアでは、標準装備の6色から選べるダコタ・レザーに、新開発の赤外線を反射する「サン・リフレクティブ・テクノロジー」を採用。直射日光を浴びてもレザーが温度上昇するのを防ぎ、特に色の濃いレザーでは、通常のものと比べて温度上昇を最高20度も抑えることができるという、天気の良い日により一層オープン走行を楽しめる魅力的な装備だ。

 また、オートマチック・エア・コンディショナーには、オープン走行をより快適にする「カブリオレ・モード」を設定。ルーフ・オープン時に「カブリオレ・モード」を選択すると、室内の温度センサーによる抑制を弱め、外気温や日射、車速に応じて空調が自動抑制される。暖房時には、室内空間が常時一定の温度に保たれるようにエアの温度調整や吹き出し口選択が自動的に行われるとのこと。

BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(インパネ)
BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(インテリア)
BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(インテリア)
 

 そのほかでは、標準装備のiDriveナビゲーション・システムに、8つのプログラマブル・ボタンが新たに採用された。ラジオ局の選択、CDチェンジャーのコントロール画面、ナビゲーションの目的地設定画面など、ドライバーが頻繁に使用する機能は8つのプログラマブル・ボタンに個別に設定可能で、より素早くそれぞれのプログラムを呼び出すことができる。

工夫された収納スペース

 ニューBMW 3シリーズ・カブリオレは、ルーフ・クローズ時では350リットル、ルーフ・オープン時でも、ルーフがコンパクトにトランクに格納されるため、210リットルとカブリオレとしては非常に大きなトランク容量が確保されている。

BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(トランク/クローズ時)
BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(トランク/オープン時)
 
BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(収納スペース)

 また、後部座席の背もたれ部分は一体可倒式になっているため、背もたれ部分を倒して大きな荷物を積むことも可能。さらに、スルーローディング・システム及びトランスポーテーション・バッグを標準装備とし利便性を高めている。4名乗車時でも後部座席の肘掛を倒せば、ハードトップがトランクに格納されている状態でも、ゴルフバッグなどの長尺物をトランクからセンター・コンソールにかけて簡単に収納することができる。

BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(収納スペース)
BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(収納スペース)
BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(収納スペース)
 

4.0リッター・エンジンクラスのパワーと3.0リッター・エンジンと同等の燃費を両立

 ニューBMW 3シリーズ・カブリオレに搭載される、新世代の3リッター高精度ダイレクト・インジェクション(直噴)パラレル・ツイン・ターボ・エンジンは、革新的な直噴技術とパラレル・ツインターボ・システムを組み合わせることにより、4.0リッター・エンジン同等の出力・トルクと、3.0リッター・エンジンと同等の燃費を両立させている。最高出力は306ps(225kw)/5,800rpm、最大トルクは40.8kg-m(400N・m)/1,300〜5,000rpmを発生。40.8kg-m(400N・m)という大トルクを1,300〜5,000回転という非常に幅広い回転域で発生するため、どの回転域からでも強烈な加速が得られるとのこと。

BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(走行シーン)
BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(走行シーン)
BMW 新型 3シリーズ・カブリオレ(走行シーン)
 

 また、標準装備の新開発6速オートマチック・トランスミッションは、高効率油圧回路、新型トルク・コンバーター、極めて効率の高いソフトウェアを採用し、あらゆるエンジン回転域で素早い加速を可能にする。変速時の信号にわずか10分の1秒で反応し、実際の変速に要する時間も従来のオートマチック・トランスミッションに比べ約50%短縮されている。さらに、一度に複数のギヤを飛び越えて変速することも可能。また、マニュアル・シフト機能(ステップトロニック)も内蔵されている。

 そのほか、先代のBMW3シリーズ・カブリオレ 330Ciからの追加装備として、走行状況に応じて操舵比を変化させるシステムであるアクティブ・ステアリングや、パーク・ディスタンス・コントロール(フロント&リヤ、ビジュアル表示機能付)、ダイナミック・スタビリティ・コントロールの拡張機能、クルーズ・コントロールのブレーキ機能が装備されている。

 価格は、783万円。

( 写真は全て欧州仕様 )

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