トヨタ オーリス インテリア
トヨタ オーリス インテリア

ヨーロッパの建築手法 "フライングバットレス" をモチーフに、センタークラスターからセンターコンソールまで一体化した斬新なデザインが先進的なイメージを強調。

トヨタ オーリス センタークラスター

高い位置に配したシフトレバー、パーキングブレーキと、心地よい適度なタイト感を持たせたコクピットにより、スポーティ感を演出。

トヨタ オーリス メーター

メーターはオプティトロンタイプと通常のアナログタイプが用意されるが、文字の配列に遊び心があふれスポーティな感覚だ。

トヨタ オーリス フロントシート

1760mmとたっぷり全幅を採っているだけに、今までの国産コンパクトカーになかった自然な広さを実現。シート自体のサイズもたっぷりしており快適な運転をサポートする。

トヨタ オーリス リヤシート

優れたパッケージングにより、後席も広くフラットな空間を確保。ミディアムクラスに匹敵するゆとりある移動空間となっている。

トヨタ オーリス ラゲッジ

トヨタ オーリス ラゲッジ

簡単に格納できるリヤシートは6:4分割リクライニングまで備え、使い勝手も抜群だ。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

使い勝手はさておき、斬新さはピカイチ

 エクステリアに比べるとインテリア回りのデザインには個性的な部分が見受けられる。“フライングバットレス”というヨーロッパの建築手法を採用して作られた一体化したセンタークラスターとセンターコンソールは、これまでにないイメージのもの。コンソール部分に含まれる形のパーキングブレーキレバーも斬新な印象を与えている。

 ただ残念ながら、パーキングブレーキレバーは上下左右の遊びが大きい。イメージは斬新でも使い勝手は良いとはいえず、アイデア倒れの感もある。ドアノブとドアグリップの部分のパーツが微妙に異なる色合いになっている点もやや惜しい。

 インテリアは新開発のプラットホームの効果もあって、コンパクトクラスとしては広めの室内空間が確保される。2WD車では後席の床面がフラットなものとされ、余裕ある室内を作っている。後席のシートはリクライニング機構やワンモーションチルトダウン機構を備えている。ラゲッジスペースも十分なものだ。

ヨーロッパ基準ならもっと安全装備の充実を

 装備関係ではスマートエントリー&スタートシステム(標準またはオプション)や花粉除去モード付きオートエアコン(主要モデルに標準)などが装備される。最近のヨーロッパ車では自動防眩ミラーやレインセンサー付きワイパーなどの標準装備化が進んでいるので、これらの快適装備も欲しいところ。

 また安全装備の代表である横滑り防止装置のVSCがSRSサイドエアバッグなどとセットでオプション設定になっているのは大いに不満。ヨーロッパ向けのオーリスは当然標準装備にしているはずで、日本のメーカーでありながら日本のユーザーを軽視する姿勢を取るのは気に入らない。VSCなどはトヨタが積極的に標準装備化しなければほかのメーカーもついていかないではないか。

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代表グレード
1.8 180G Sパッケージ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4220×1760×1515mm
車両重量[kg]
1270kg
総排気量[cc]
1797cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
136ps(100kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
17.8kg・m(175N・m)/4400rpm
ミッション
CVT
10・15モード燃焼[km/l]
15.6km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
209.0万円
発売日
2006/10/23
レポート
松下 宏
写真
佐藤 靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム