出だしは好調!東南アジア選手権(SEAラリー)

    「200馬力以上のフルチューンエンジンを積むFF」


我がチームはN4クラスのグループ、タイでは憧れの存在だ

 アキが出ているタイ選手権は、いくつかのクラスに分かれている。最も上級なのが『N4』と呼ばれるグループNクラスで、タイじゃ憧れの存在。今回我がチームを含めインプレッサ4台にランエボ1台という状況だ。1350kg程度のボディに250馬力の2リッターターボを搭載する。

 続いてFFのミラージュやシビックに2リッターのフルチューンエンジンを搭載する『JWRC』(WRCでスズキ・スイフトが出場しているクラス)のようなクラスがある。1000kgを下回るボディに200馬力以上のエンジンを搭載するため、直線はN4より早いほど。

 音を聞くと、ほとんどフルチューンのレーシングカー。日本じゃ公道など走れない。昨年のタイ選手権最終戦に出場した日本人選手(国際ラリー出場経験も持つ)は、このクラスの先行を許してしまった。ドライのラリーなら強敵である。

初めてのラリーにしては上出来だ!

 で、アキだ。SS1こそ4台のN4と8台ものFF勢より遅い13番手タイムだったものの、SS2で8番手。SS3は7番手とポジションアップ!SS4なんか上位のインプレッサがリタイアしたこともあり、3番手タイム!いい調子じゃないの!

 総合順位も徐々に上がり、初日終了時点ではN42台とFF2台に続く5番手!このままだとN4クラス3位。総合でも3位の可能性が出てきた。初めてのラリーだし、WRCより高速のコースだということを考えれば上出来!

 コ・ドラが読むペースノートも、少しずつ聞き取れるようになって来たそうな。とりあえず初日最終のサービスでラリーカーのコンディションのチェックし、パタヤまで戻りパルクフェルメ(車両保管場所)に無事到着。

 夜のミーティングで「調子に乗らず明日も練習だと思って走るように!」とクギを差し、アキと新美を早く寝かせ、カントクはエビエビエビエビ&ビール大会。いやエビもビールもマンゴーもうまいっす!

出だしは好調!東南アジア選手権(SEAラリー)
少しずつペースアップしてきました!