話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
トヨタ エスティマ ハイブリット

3代目《エスティマ》は当初、ハイブリッドモデルをラインナップしていなかったが、06年の6月に入って投入された。
中核となるエンジンの排気量は従来型と同様に直列4気筒の2400cc。ただし、システムは抜本的に異なる。後輪用も含めて2つのモーターを備えるが、新型ではこれに発電機が加わった。
さらにフロント側のモーターには高回転/高出力タイプを使い、リダクションギヤで減速を行って駆動トルクを高める。
これらによって、システム出力は190馬力に相当するパワフルなものとなっている。

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車流通研究所
◆総合ディレクション:佐藤 誠(from ガリバー自動車流通研究所)

知の巻:エスティマ ハイブリットが人気の理由

燃費はリッター当たり20kmと、実に1300ccのコンパクトカー級!!
横滑り防止装置やモーター駆動のみで走れるモードなど先進装備を搭載
エスティマ ハイブリット
リセールバリュー: 61%〜68%

3代目のエスティマは、代替え需要が豊富なこともあって販売は絶好調。さらに人気の高いハイブリッドモデルとなれば、数年後の下取り査定も大いに期待が持てる。
3年後のリセールバリュー(価格下落率)は、新車価格の「61〜68%」という予測。これは輸入車も含め、最高水準のリセールバリューと考えて良い。一般的に言えば、日本車の3年後の下取り査定額は新車時の35〜45%程度が相場になるからだ。
《エスティマ ハイブリッド》の価格設定は、ベーシックグレードの「X」が8人乗りで363.3万円。上級の「G」が7人乗りだと441万円という設定。この金額自体は高めに感じるが、3年後のリセールバリューが68%とすれば、「X」が247万円で下取りされる。従って3年間で低下する価値は116万円にすぎず、260万円の日本車を45%のリセールバリューで売却するのと同じ減り方だ。こう考えると、いかにリセールバリューを考慮してクルマを購入することが大切で、その点で《エスティマ ハイブリッド》が有利なモデルであるか分かるだろう。

新たに投入されたエスティマハイブリッドのシステムは、直列4気筒の2400ccエンジンを搭載。そこへフロント&リヤモーターが備わり、さらに発電機、専用バッテリー、制御システムなどで構成されている。
モーターと発電機を別個に備えるから、エンジンの力を直接駆動と発電に二分し、発電した電力を使ってモーターを回すことが可能だ。走行状態に応じて、綿密なシステム作動が行えるようになった。また、システム出力が190馬力相当まで向上したため、運転感覚はかなりパワフル。10・15モード燃費もリッター当たり20kmだから、1300ccエンジンを積んだコンパクトカー並みになる。
横滑り防止装置を中核にステアリングまで統合制御させる安全装備の「VDIM」、モーター駆動のみで走れる「EVドライブモード」など、先進機能も幅広く積極的に採用した。








エスティマ ハイブリット

SPECIFICATIONS

[代表グレード: G]
■ 全長×全幅×全高: 4800×1800×1760(mm)
■ エンジン型式:2AZ-FXE
■ 排気量:2362(cc)
■ 最大出力:150(ps)
■ 最大トルク:19.4(kg-m)
■ 燃費:20(km/l)
■ 定員:7(人)

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比の巻:ライバルとの比較

エスティマと同様、ハイブリッドなら高価格の埋め合わせが可能なアルファード
2000ccクラスセダンの価格に約20万円のプラスで買えるのはプリウス

VS トヨタ アルファード ハイブリッド

アルファード ハイブリッド
リセールバリュー: 54%〜60%

先代エスティマと同じハイブリッドシステムを使ったクルマとして、《アルファード ハイブリッド》が挙げられる。新型エスティマに対してシステムが1世代前になるのは事実だが、後輪をモーターで駆動する4WDも含め、機能が大幅に見劣りすることはない。100V/1500Wの発電能力も備わり、車載コンセントからの電力供給で、電子レンジを使うことも可能だ。
購入してから3年後のリセールバリュー(価格下落率)は、新車時の「54〜60%」程度と予測される。これも日本車としては優れた部類だ。エスティマと同様、新車価格は高めの設定だが、リセールバリューで十分に埋め合わせができる。ハイブリッドならではの価値が発揮されるワケだ。

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VS トヨタ プリウス

トヨタ プリウス
リセールバリュー: 46%〜55%

ハイブリッド車で最も人気が高く、販売台数の多いモデルが《プリウス》。現行型は1500ccエンジンを搭載しながらパワーアップされたモーターと昇圧回路により、2000cc並みの動力性能を発揮する。もちろん燃費も優れ、しかも価格は買い得グレードの「S」が231万円。2000ccクラスのエンジンを積んだミドルサイズセダンに対し、20万円程度の価格アップに収めた。モーター、発電機、専用バッテリー、制御システムで構成される高度なハイブリッドシステムの搭載を考えると、かなり割安な価格と考えられる。
3年後のリセールバリュー(価格下落率)は、新車時の46〜55%程度という予測だ。エスティマほどではないが、日本車では有利な部類に入る。価格の割安感も踏まえれば、買い得なクルマと言えるだろう。

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選の巻:オススメ乗り換えプラン

パパもママも満足できる充実装備が人気のポイント!
オススメグレード
G(\4,410,000) ★★★★★
オススメオプション
ムーンルーフ(¥89,250)
★★★★★
オススメボディカラー
ホワイトパールクリスタルシャインブラック ★★★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\4,499,250 61%〜68%
ガリバー自動車流通研究所所長

ガリバー自動車流通研究所
鈴木詳一 所長

ミニバントップクラスの走りとカタログ燃費20Km/Lを達成する新型エスティマ ハイブリッドは、人気もトップクラスです。先進的なスタイルと程よいサイズがポイントといえ、上級のアルファードでは大きすぎノアでは物足りないユーザーにオススメです。また、新型は質感も向上し、リセールバリューのポイントもアップ。グレード”G”にはHDDナビが標準で装着されるためほしいオプションはサンルーフぐらい。更にオプションのサードシートの電動格納機能などを取り付ければ女性でもラクラクシートアレンジが行えるなど、パパもママも満足できる充実装備が人気のポイントとなりそうです。

極の巻:中古車の選び方

エスティマの高人気を支える古さを感じさせない先進的スタイル
燃費重視派には2.4リッター、走り重視なら3.0リッターを選べ!!
■ 先代エスティマはまだまだ現役です

トヨタ エスティマ L G 2000年式

トヨタ エスティマ T G 2001年式
中古車相場:
109万9000円 〜 295万9000円
(2006/07現在)

新型エスティマ登場から徐々に価格が安くなってきた先代エスティマ。新型のデザインや質感は良いものの、価格はやっぱりお高め。でも、先代なら200万円以下でタマ探しが出来るところが最大のセールスポイントです。ハイブリッドはタマ数が少ないですが、ガソリン2.4リッターや3.0リッターモデルなら豊富な在庫から気に入ったクルマが探すことが出来ます。
また古さを感じさせない先進的なスタイルは今なお健在で、飽きのこないデザインはエスティマの高人気の秘訣です。燃費を気にするなら「2.4リッターモデル」で、走りを重視するなら「3.0リッターモデル」の選択がオススメ。3.0リッターのパワーがあればミニバンとしては十分な走りが楽しめます。新型ハイブリッドの燃費は魅力ですが、中古車との価格差を考えれば先代モデルを選択しても十分にオトクと言えるでしょう。

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