水深1mでも力強く走るラリーカー

水深1mでも走るのがクロスカントリーラリーの醍醐味!

エンジン止まったらどうしよう・・・
  スタックしたらどうしよう・・・
    ヒルとかいるんじゃないの・・・
       ピラニアとかいるんじゃないの?(ここはアマゾンではありません)
などと余計な心配をしつつ”止まるなよ〜”と祈りながら恐る恐るドロ川へと侵入です。問題なくクリアできれば儲けもの、スタックしたら根性のドロ川スイミングであります!
特に私が主として出場しているアジアクロスカントリーラリーに限っては、このような場所が多数点在しており、毎年水攻めで苦労をしております。

最高時速200kmオーバーもザラ

勿論、そんなところばかりではありません。
土誇りが立ち上るようなドライエリアでは最高時速が200kmオーバーのところも多数あり、低速から高速とすべてにおいての運転技術がないとドライバーは勤まりません。
WRCなどのラリーと大きく違うのが、1日の競技区間(SS)が300kmで、移動区間(RS)を含めれば1日500kmを移動しながら1週間で3000kmを走破しなくてはならず、勿論コース下見のレッキなどはない。
コマ図(ゴールまでの地図)を見ながら走ったりタイムコントロールがあったりと、基本的なことはWRCのようなインターラリーと一緒なのですが、クロスカントリーカーを最大限に発揮させるコース設定と1週間という長丁場とが大きな違いでしょう。

メカニックの懸命な徹夜の作業

また、WRCなどでは一定時間の修理点検作業は許されるが、既定時間が過ぎればパルクフェルメ(主催者保管)となってしまい以後はどうすることもできない。しかしクロスカントリーラリーではパルクフェルメがないことが多いので、1週間毎日徹夜で作業をするメカニックの姿が恒例となっている。メカニックのいないプライベーターは自分達で作業をしなくてはいけないので大変な苦労である。

クロスカントリーラリーの醍醐味とは、自分の”ど根性”を鍛え上げる場なのかもしれない。