注目モデルのリセールバリューチェック
3年後の“リセールバリュー”を考えて、手放すときに価値が高いクルマを選べば、トータルの購入予算はグンと少なくなる。さらに人気のクルマやワンランク上のクルマも選択肢に入れられるってわけ。“リセールバリュー”を把握してトクするカーライフを送ろう。
今回のクルマ:スズキ スイフト スポーツ
ガリバー自動車流通研究所
自動車ユーザーへのアンケート調査や新車・中古車・買取価格の相場など、自動車市場を中心としたインターネットリサーチとリアルリサーチを活用し、調査報告を行う研究機関である。
【リセールバリュー】クルマを再び売る(リセール)時の価値(バリュー)のこと。新車で買ったクルマが3年後にどの程度の価値を持っているのかを数値化したもので、数値が高いほど次の乗換えまで価値の下落が少ない。クルマ選びの指標の1つ。

スズキ スイフト スポーツの魅力とは?

■本文&コメント/鈴木詳一(ガリバー自動車流通研究所)

日本ではあまり有名ではないが、JWRC(ジュニア世界ラリー選手権)で活躍するのがこのスイフトだ。
JWRCとは、WRC(世界ラリー選手権)の下位クラスにあたり、1.6リッターの自然吸気エンジンとFF(前輪駆動)での組み合わせで争われるラリーで、ベース車の性能が勝負の行方を大きく左右するカテゴリーだ。先代のスイフトは2004年にこのタイトルを獲得するなど、世界的に見てもかなり性能の高いコンパクトカーといえる。

2005年秋に発売された2代目スイフト スポーツは、先代よりも排気量を100cc拡大させ、よりスポーティになってデビューした。エンジンには鍛造ピストンがおごられ軽快な吹け上がりが魅力的だ。コンパクトカーの中でも最も走りが楽しめる仕様に仕上がっている。
また、車内もスポーツシートが採用され、オプションでレカロシートも選択できる。乗っただけでその気にさせるところは、スポーツタイプのクルマとして魅力的だろう。
しかも、それだけではなく、ベース車がコンパクトハッチバックということで、実用面でも高い性能を誇る。燃費こそスポーツタイプのため10.15モード燃費で14.5Km/Lとコンパクトカーとしては悪いが、小柄なボディによる取りまわしの良さと、後席のシートアレンジにより大きな荷物も積載可能など、ハッチバックのメリットを最大限に活かした造りだ。

今回のクルマ
Specifications
グレード
メーカーセットオプション装着車
ボディサイズ
3765x1690x1510mm
総排気量
1586cc
最高出力
125ps(92kW)/6800rpm
最大トルク
15.1kg-m(148N・m)/4800rpm
10・15モード燃焼
14.6km/l
定員
5人
発売日
2005年10月28日
車両本体価格
\1,722,000

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リセールバリュー診断

スイフト スポーツのリセールバリューはCランクと平均値となった。パッケージに優れ、走りも良い。コンパクトスポーツとしては申し分の無いクルマなのだが、スズキ=軽自動車というイメージが強い結果だろう。

スズキは軽自動車ではワゴンRやMRワゴンなど人気車を揃え、リセールバリューも高い。しかし、軽自動車以外ではエスクードが目立つ程度で、それ以外のクルマは人気が低いといえる。そういった状況の中では平均的なリセールバリューに落ち着いたということはスイフト スポーツの人気は高いといえる。

車両本体価格
\1,722,000
登録など諸費用
\300,000
値引き
\-150,000
3年後の購入予算を差し引いた購入に必要な予算
リセールバリュー: ランク:
27%〜48% C
約 \ 1,045,000

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