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ヴィッツが全体的に高い基本性能を備えたクルマであるのは確かだし、シリーズのなかでRSがスポーツモデルに位置づけられるのも理解できるが、スポーティで楽しいクルマという印象が希薄なのが実情。ボディに対して余裕のあるエンジンによって、良く走るクルマには仕上げられているが、スポーツ性はとくに高くはない。 |
スズキはJWRCに参戦しているが、それをも視野に入れてベース車として開発されたモデルだけに、スポーツ性の高さは高いレベルにある。しかもそれが手の届かないようなレベルではなく、多くのユーザーが自分で操っているという気持ちになれるものである点が良い。エンジンのパンチ力も現実レベルの性能といえる。 |
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ヴィッツのスポーティバージョンだが、尖ったスポーツ感覚よりトータル性能とバランスのよさに重きを置いている。エンジンに気難しいところはないし、CVTも5速MTもソツのない仕上がりだ。ハンドリングと乗り心地の妥協点も高い。優れたコントロール性としなやかな乗り心地を手に入れている。ただし、味わい深さと刺激性は今一歩。 |
スズキは軽自動車の分野でナンバーワンの座にあるが、スイフトはその延長線上にあるコンパクトカーではない。スズキが初めて本気で開発に取り組んだ小型車だ。新しい価値を持つ世界戦略車だけに基本骨格をしっかりと作っているし、チューニングにも時間をかけている。徹底したこだわりがスイフトスポーツを一級のクルマに押し上げた。 |
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このグレード、おそらく「先代にもあったから」とか「とりあえずスポーティなイメージを出したかったから」という後ろ向きの理由でラインナップしたんだと思う。100歩譲ってないよりあったほうがいいと考えた場合、どうせやるのならプジョーやシトロエンの如く、もっと排気量の大きなエンジンを搭載したらよかった。 |
とりあえず意欲は高く評価したい。気になるのは「次」である。せっかくスポーツグレードを作ったのなら、せめて160馬力くらいまでパワーアップ。エンジン音も気持ちよく聞かせてほしい。ハンドリングだってグイグイとノーズがインに付くようなアグレッシブさを希望。スズキならきっとできると思う。大いに期待しておく。 |
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