サーブのこだわるクルマづくりとは
航空機メーカーに由来する自動車メーカーとしてこだわりのあるクルマ作りで知られるのがサーブ。現在はGMの傘下に入っていて、基本プラットホームや主要なコンポーネンツはGM=オペル系のものを使うことが多くなってきたが、それでもサーブらしいこだわりが随所に示されたクルマを作ることによって、決して幅広くはないが強く支持するユーザーを持っている。
メーカーの規模としては量産メーカーの中で世界最小規模ともいえる十数万台であるだけに、差別化された特徴のあるクルマ作りがサーブの本領となる。
サーブならではの個性派デザインを採用
エントリーモデルであるサーブ9-3には従来からセダンが設定されていたが、今回はより使い勝手に優れたステーションワゴンのスポーツエステートを追加した。外観デザインは使い勝手を重視した単なるエステートではなく、スポーティなイメージが強調されているのがサーブらしいところ。緩やかなラインを描くルーフやホッケーのスティックをモチーフにしたという角度のついたリヤエンド、さらに北欧の氷をイメージしたというテールレンズカバーなど、サーブならではのデザイン処理が施されている。