ステップワゴンを検討しているあなたも必見!?
【日産 セレナの選び方】ハイウェイスターの追加でラインナップ補完
『BIG!EASY!FUN!ボックス』のコンセプトのもと、1BOXタイプ5ナンバーミニバンの可能性を最大限に引き出したマジメな造りでモデルチェンジ早々ヒットモデルとなった「日産 セレナ」。デビュー1周年を向かえた06年6月、エルグランドなどでお馴染みの『ちょいイカツい系』エアロ付き人気定番グレード「ハイウェイスター」が新たに追加された。いかにも日産らしいドレスアップバージョンの設定でラインナップのさらなる充実が図られるとともに、古くからのコアな日産ファンの期待にも応えた格好だ。
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【日産 セレナの選び方】グレード構成は
セレナの基本グレード構成は5つ。
ベーシックな「20S」、より上質な仕様の「20G」、個性を主張する「20RS」「20RX」、そして06年6月に登場した「ハイウェイスター」だ。この他に、日産関連会社オーテックジャパンがカスタマイズした「ライダー」「ライダーS」「AXIS」などの特装車も用意されている。全てのグレード共通でFFと4WDから選ぶことが可能だ。また全車とも直4 DOHC 2.0リッターエンジンがエクストロニックCVT(無段変速機)との組み合わせで搭載されている。なおFFと4WD車の価格差は273,000〜283,500円となる。
(※以下特記のない価格は全てFF車・消費税込みの数値)
ベーシックグレード20SはCD一体AM/FMラジオや前席UVカットグリーンガラス(フロントは断熱ガラス)、後席プライバシーガラスといった基本的な装備が装着されている。その他カーナビやバックモニタ、インテリジェントキー、わいわいパック(インカーホン、パーソナルテーブル)、らくらくパック(助手席側リモコンオートスライドドア、両側オートクロージャー)といった便利装備、16インチアルミホイールや運転席助手席SRSカーテンエアバッグシステム、バイキセノンランプなどがオプション設定で装着出来る。セットオプションの設定も多く、必要に応じて選ぶことが出来るのが特長だ。内装色はブラックとサンドベージュからセレクト可能。価格は210.0万円。
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20Gは、20Sにらくらくパック、インテリジェントキーやイモビライザーなど、オプションの快適装備の一部を標準設定し、さらに木目調フィニッシャーやヌバック調クロス/スエード調トリコットシートなど内装素材をより上質に仕立てたたもの。こちらはサンドベージュの内装色のみで238.35万円。
20RSは20Sと同等の装備に加え、スムージンググリル&バンパー、フォグランプ、カラードベルトアクセントカラーなどRV的装飾を施したモデルだ。内装色はブラックのみとなる。212.1万円。
20RXは20RSに加え専用の撥水加工付きイージークリーンシート(内装色はブラック)やマルチポジションネット、15インチアルミなどを装着したグレード。オプションで16インチアルミも設定可能だ。224.7万円。
さて、06年6月に追加されたハイウェイスターは、日産定番のミニバン向けグレードだ。専用のクロムメッキグリル、エアロパーツ、16インチアルミ(4WDは15インチ)、バイキセノンランプやインテリジェントキー、イモビライザーなどが装備されるいっぽう、オーディオはレス設定となる。なお、専用エアロパーツの関係で車幅が1700mmを超えるため、2.0リッターエンジンながらこのグレードだけは3ナンバーとなる。内装色はブラックでジャガード織物とトリコットの専用シート地と組み合わされる。240.45万円。
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【日産 セレナの選び方】オススメグレードは
20S、20RSの買い得感が光る。内装素材以外は上級車種につく装備のほとんどがオプションでも設定可能、という点がポイントだ。ナビ(全車オプションだ)やリモコンオートスライドドア、サンルーフなど、各々がほんとうに必要な装備だけを最低限加えて創り上げていけばそれで良く、そうなるとあえて20Gを選ぶ理由は薄くなる。
いっぽうの20RXは、セレナをレジャーや商用用途でガンガンに使い倒すような本格派ユーザーにこそオススメしたい。撥水シートは車内での食べこぼしや泥汚れなどにも有効だから、遊び盛りの元気な子供のいる家庭でも重宝するだろう。逆に、そのような需要がないのであれば(外観上の特長だけが欲しいのであれば)、20RSで十分だといえる。
さて新設定のハイウェイスターだが、こちらは主に内外装のハイウェイスター専用仕様が価格差の全てと考えてよい。20Sから比較すると約30万円の違いがあるが、エアロパーツや16インチアルミなどを後から取り付けることを考えれば決して高い設定ではなく、この外観にピンときたら迷わず「買い」なグレードといえる。
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安全装備からみた新型セレナは
衝突安全面では、平成17年度自動車アセスメントの衝突安全性能総合評価で運転席5ツ星、助手席6ツ星を獲得するなど、安全性の実力は高い。しかし、それ以前の「衝突しない性能」についてはさらに期待したいところだ。残念ながら、ホンダ ステップワゴンやトヨタ ノア・ヴォクシーには設定車がある横滑り防止装置(日産では「VDC」と呼ぶ)は、セレナでは用意すらされていないのだ。繰り返し書いていることだが、家族や仲間など大人数で乗ることも多いミニバンだけに、安全装備はしっかりしていればいるほど良い。日産のさらなる改良に期待したい。
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【日産 セレナの選び方】ライバル車は
ライバルはやはりホンダ ステップワゴンとトヨタ ノア・ヴォクシーでキマりだ。価格帯、装備など全ての面で真っ向勝負となる、まさに宿命のライバルといえる。
このライバル中でもセレナは、長さ方向や高さ方向共にクラス最大の室内空間を持つことが大きな特長となる。BOXタイプのミニバンに荷室空間と客室空間の広さを求めるユーザーにとっては、見逃せないポイントだろう。
ノア・ヴォクシーはデビュー5年目となり性能や機能でやや古さも感じる面もあるが、今なお高い支持を集める超人気モデルだ。トヨタ車らしいきめ細かなグレード設定に加え、充実装備で価格も見直されている特別仕様車が用意されている点がポイントとなる。
いっぽうのステップワゴンは、低床レイアウトによる走りの良さと目新しい内外装のデザインが特長だが、いっぽうで室内の広さという面で厳密に比較すれば差を感じる。特に3列目シートの頭上高などはセレナのほうが広々とした印象だ。
さて、ひとクラス上のLクラスミニバンもライバル車となる。例えば、日産のプレサージュやマツダ MPVなどは価格帯でもクロスしている。ただし室内の広々感でいえばBOXタイプのセレナのほうが優る。いっぽう走りの面では車高が低い分、乗用車からの乗り換えユーザーにとってはむしろプレサージュやMPVのほうが違和感なく扱えるかもしれない。気になる方は一度ディーラーでじっくり比較試乗してみると良いだろう。
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代表グレード
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G LSパッケージ(FF)
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
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4630x1695x1770mm
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車両重量[kg]
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1530kg
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総排気量[cc]
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1998cc
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最高出力[ps(kw)/rpm]
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155ps(114kW)/6000rpm
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最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
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19.2kg-m(188N・m)/4500rpm
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ミッション
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電子制御4速AT
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10・15モード燃焼[km/l]
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12.2km/l
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定員[人]
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8人
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消費税込価格[万円]
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239.4万円
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発売日
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2006年5月18日(一部改良)
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写真
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和田 清志/佐藤 靖彦/日産自動車/CORISM編集部
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