フォード フォーカスC-MAX
フォード フォーカスC-MAX

フロントマスクはフォーカスファミリーであることを強くアピール。背高スタイルながらcd値0.29という数字は立派だ。

フォード フォーカスC-MAX

まとまりがよく洗練された印象のリアスタイル。オーソドックスな分だけ、肩肘張らずに長く付き合えそうだ。

フォード フォーカスC-MAX

フォーカスの標準モデルと同じイメージの縦長リアコンビネーションランプを採用。

フォード フォーカスC-MAX

205/55R16というサイズのタイヤを履く。またアルミホイールは専用デザインで、落ち着いたスポーティイメージを演出している。

フォード フォーカスC-MAX

ちなみにC-MAXとはConfort(快適性)、confidence(信頼性)、control(操縦性)を最高レベルで達成しているとの意。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

快適で広々した室内を求めるユーザーに

 2005年にデビューした新型フォーカスに新しくC-MAXというモデルが加わった。C-MAXとは、英語の頭文字がCとなる快適性、信頼性、操作性の3つの要素を最大限に実現したことから付けられた名前。
 フォーカスの基本プラットホームをベースに、全高が1580mmに達する背の高いパッケージングを採用することで、フレキシブルな使い勝手を発揮する広い室内を作っている。ボディの全幅は少し抑えながらも、全高の高さを生かしたパッケージングは独特のものだ。
 ヨーロッパでは従来は、背の高いクルマは嫌われる傾向が強かった。前面投影面積が大きくなると空気抵抗が増えて燃費が悪くなり、最高速も伸びなくなるためだ。でも最近は快適で広々とした室内を求めるユーザーニーズも強まり、3列シートのミニバンのほか、2列シートでも広い室内を持つゴルフ・プラスやメルセデス・ベンツBクラスなどのモノスペース系のモデルも増えている。それらの車種のライバル車になるのがC-MAXだ。
 C-MAXの外観デザインはフロントグリルがフォード車のアイデンティティーを表現したもので、フォーカスとの共通のイメージを作っているが、全体にはC-MAX独自のデザインが作られている。背の高いボディとしながらも、空力特性は0.29という優れた数値を実現している。ボディタイプは5ドアのハッチバックで、リヤドアも通常のヒンジ式。自然な乗り降りのできる仕様だ。

代表グレード
2.0
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4330×1825×1580
車両重量[kg]
1430
総排気量[cc]
1998
最高出力[ps(kw)/rpm]
145(107)/6000
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
18.9(185)/4500
ミッション
4AT
10・15モード燃焼[km/l]
10.2
定員[人]
5
税込価格[万円]
280
発売日
2006.4
レポート
松下 宏
写真
和田 清志
スタイル インテリア 走り&メカニズム