ラリーカーを彷彿させる、ハイパワーエンジン搭載モデル
フォード・ジャパン・リミテッドは、「STシリーズ」のラインアップを一新、新型フォード・フォーカスSTを2006年6月1日より全国のフォード販売会社を通じて発売開始すると発表した。
フォーカスSTは、昨年8月にフルモデルチェンジしたフォード・フォーカスをベースに、高い技術をもつ「フォード・チームRS」がエンジン、サスペンション、ブレーキ等を高度な技術でチューニングさせたハイパフォーマンスモデル。
現在、FIA世界ラリー選手権(WRC)に参戦しているフォーカスRS WRCのベースモデルとして活躍している。
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搭載されるのは、新開発のデュラテックST 2.5L インタークーラー付きターボチャージャー5気筒DOHCエンジンで、最高出力は166kw(225ps)/6,000rpm、最大トルクは1,600rpmから4,000rpmまで幅広い回転域にわたり、320N・m(32.6kg-m)を発揮。このハイパワーエンジンには、6速マニュアル・トランスミッションが組み合わされ、最高速度は240km/hにまで達する。
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足まわりは、シャシーの強化や、サスペンション・システム(リア・フロントともに)のスプリング剛性が向上された。また、車高は15mm低く設定した上で、ホイールとラベルを確保するようにスプリングを設計している。
その他、ベースモデルに装備されている高性能ブレーキをさらに改良。フロント・ブレーキに4ピストン大型キャリパーと320mm×25mmのベンチレーテッド・ディスクを採用したほか、リア・ブレーキに280mmのソリッドディスクを採用している。
エクステリアは、フォーカスのダイナミックなラインを継承しながらも、WRカーと同仕様メッシュ仕上げのラジエーターグリルやアグレッシブな雰囲気の逆台形ロアーグリル、スポーティなデュアル・エグゾースト・パイプやST専用のシングルウィングのリアスポイラーなどにより、ラリーカーを彷彿とさせる雰囲気に仕上がっている。
また、ボディカラーには、特別色の“エレクトリックオレンジ”が設定された。
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インテリアも同様で、ターボブースト計・油温計・油圧計の3連メーターを配置したユニークなデザインのインストルメント・ポッド、アルミ調アクセントを配した3本スポークのレザーステアリング、スタイリッシュなデザインと高いホールド性能をもつRECARO製スポーツシートと、エキサイティングな走りを予感させる、ハイパフォーマンスモデルに相応しいものとなった。
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価格は、320万円。特別色“エレクトリックオレンジ”は5万円高。
( 写真は全て欧州仕様 )
「フォード・チームRS」とは
2003年5月、フォードのパフォーマンス・ロード・カーの開発を行なっていた特殊車両開発部門と、コンペティション・カーの開発を行なっていたフォードレーシングを統合し結成されたエンジニア集団。
「STシリーズ」とは
「ST」とは“Sport Technologies”を表し、モータースポーツ界において高い技術力をもつエンジニア集団フォード・チームRSが、エンジン、サスペンション、そしてブレーキ等を高度な技術でチューニングし、さらに外観や内装にディテールにまでこだわった装備を施した、フォードのハイ・パフォーマンス・ロード・カーのラインアップ。
代表グレード
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フォード フォーカス ST
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
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4,370mm×1,840mm×1,455mm
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車両重量[kg]
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1,430kg
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総排気量[cc]
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2,521cc
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最高出力[ps(kw)/rpm]
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225ps(166kw)/6,000rpm
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最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
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32.6kg-m(320N・m)/4,000rpm
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ミッション
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6速マニュアル
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定員[人]
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5人
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税込価格[万円]
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320万円
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発売日
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2006/06/01
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写真
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フォード・ジャパン・リミテッド
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