目指すは東南アジア選手権(SEAラリー)!!

ラリーに出るにはお金も時間も必要なのだ!

 「グラベル走行の経験全く無い47歳のドライバーが、限りなく市販車に近いインプレッサで国際格式のラリーに参戦した」という昨年の修行、皆さん身近に感じて頂いたらしい。幅広い世代から「ラリーに出場してみたいんだけれど、どうすればいいか?」と聞かれます。そんな場合、掛かる費用や時間の話をすると、社会人は時間で。若い世代は費用で厳しいですね、ということになる。ところが一人だけ「やる気」と「最初のシーズンの予算」を確保出来る学生さんが居た。どうしてもラリードライバーになりたいのだと言う。

若者のために出場するラリーを吟味!

 さて、どこのラリーに出たらいいか? オーソドックスな方法は、国内ラリーの地方選。速いドライバーがたくさんいるし、予算的にも手頃。しかし、全日本ラリー選手権でさえSSの距離はアジパシと併設の北海道を除くと60km程度と短い。WRCやアジパシなら半日の距離だ。4戦出てアジパシ1戦分といったイメージ。加えて日本国内だと合法的に練習出来る場所がダートラコースを除いて無い。私が関わる以上、一般道で全開走行させることなど出来ません。ちなみに私も昨年は全く練習出来なかった。

 マネージャーをやって貰ったダニーさんに頼み、オーストラリアでラリーをやるということも考えたのだけれど、コスト的に厳しい感じ。いろいろ調べた結果、東南アジア選手権(SEAラリー)というのがあることを昨年出場したアジパシのタイラリーで知る。タイとマレーシア、インドネシアの3カ国を回るシリーズで、1ラリーは2日間。SS距離180〜240kmと、国内の地方選手権なら5回前後の距離を稼げます。しかも費用を調べてみたら、ビックリするくらい安い! こら面白いぞ!