アルファロメオ 159
アルファロメオ 159

「ゆったり感」や「落ち着き」というものは最初から考えていないかのような、スパルタンなインテリア。しかしこのコックピットにおさまれば、独特の世界観に誰しもが魅了されるだろう。

アルファロメオ 159

当初設定されるのは左ハンドル&6MTという組み合わせのみ。写真のシフトノブで運転を楽しめるわけだが、シンプルなデザインが逆に好奇心をかきたてる。

アルファロメオ 159

蛍光管やらバックライトやらで煌びやかに彩られた日本車と違い、非常にシンプルなメーター。しかしそれが逆に新鮮! シルバー色リングのアクセントが効いていたり、デザイン性も抜群。

アルファロメオ 159

日本車に慣れた人だと思わずギョッとするような色彩のインテリア。でもベージュとブラックのコンビネーションカラーは、スポーティ&エレガンスをうまく両立しており、イタリアンな世界観を見せつけてくれている。またスエードのような肌触りや質感を再現しながら、耐久性にも優れる特殊素材を採用しているのも見逃せないポイント。

アルファロメオ 159

アルファロメオというとあまりリアシートに注目は集まらないが、159の場合、ミドルクラスセダンとして、実に広々としたスペースを確保している。また独特の雰囲気の内装により、ここに座れば贅沢なスポーティ感を味わえるだろう。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

 アルファ159のボディは156に比べるとひと回りというかふた回りくらい大きくなった。全長が255mm、全幅は65mm拡大されて1800mmを超えている。ホイールベースは110mm延長されて2705mmになった。こうしたボディサイズの拡大によって、室内空間には十分な広さが確保された。156では後席に座るといかにも狭いという印象だったが、159の後席には普通に座れるだけの広さがある。
 インテリアデザインもアルファならではのものだ。運転席に乗り込むと、インストセンターの部分がドライバー側に向けて傾けてデザインされていて、いかにもコクピット感覚のタイトな包まれ感のあるスポーティなインテリアが作られている。運転席に座ったときにメーターパネルの中央に配置された液晶画面にアルファのエンブレムが浮き上がって表示されるのも、アルファファンを泣かせる設定である。
 快適装備ではクルーズコントロール、ライトセンサー、レインセンサー、ミストセンサーなどによって自動化された各種装備が用意される。また横滑り防止のVDCを始め、ASR(アンチスリップレギュレーション)、ヒルホールドシステム、7つのSRSエアバッグなど、安全装備の充実度も高い。

代表グレード
2.2 JTS
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4690mm×1830mm×1430mm
車両重量[kg]
1,570kg
総排気量[cc]
2,198cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
185ps(136kw)/6,500rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
23.4kg-m(230N・m)/4,500rpm
ミッション
6MT
10・15モード燃焼[km/l]
9.3km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
399万円
発売日
2006/02/11
レポート
松下 宏
写真
佐藤 靖彦
モデル
川口みさ
スタイル インテリア 走り&メカニズム