謎だらけの信号機!

 ボクが幼稚園児のころ(いまから50年ほど前)から赤は止まれ、青は進んでもよい、という信号機の意味は変わっていないはずだ。そしていまは世界中の道を自分でハンドルを握って運転しているが、どこの国に行ってもその意味は同じだ。

 それなのに「赤」が点いている隣に「→」が出て(たいがいは右折だが)行くことができる信号機は日本にたくさんある。この場合、「青」一つ点灯のあとに「黄」が点き、「赤」になると同時に「→」が出るケースが多い。

 この程度ならまあ許せる。対向車の信号も「赤」になって直進は来ない状況というのが想像できるからだ(例外もあるからその確証はないのだが)。

 しかし「赤」が堂々と点灯していて「←」「↑」「→」と3方向の矢印青信号を含めて4つ同時に点いている信号はどんな意味があるのだろうか。ちなみに栃木県にあるその信号機が付いている交差点は十字路である。この4つ同時点灯のあと「青」が一つで点くからまた不思議なのだ。どうも対向車線の信号が「赤」かどうかによって変わるらしいが、地元の人しか判らない、判りづらい信号機はやめてもらいたい。

お金を掛けて分かりにくい信号機を設置するのはなぜ?

 東京の中原街道を田園調布から洗足に向かって上っていくと、雪谷を過ぎたところに変な右折信号がある。通常の信号とは別に「右折専用」と大きく書かれた「赤」と「→」だけの信号機で、この「赤」と「→」が同時に点灯するのだ。右折専用信号なら、「赤」か「→」のどちらかでよいはずだ。こんなに判りにくい信号機をわざわざお金を掛けて設置していることが、税金を無駄に使っているというのだ。

同じ専用信号機だけど分かりやすさが違う!

 ヨーロッパでも専用信号は多い。右折専用、直進専用、左折専用と分かれている交差点は少なくない。これなら初めてその交差点に差し掛かったとしてもすぐに理解できる。右折したければ右折信号だけを見ていればよいのだ。

 日本と違って横の道の信号は見られない。信号機が交差点の手前に設置してあるからだ。だから変わる予想はつかない。でも「赤」から「青」に変わるときには、一度「赤」「黄」が同時点灯するから、スタート準備ができるので混乱はない。

 幼稚園児でも理解できる信号が、ベテランからビギナーまでより安全に走れる信号機だと思う。日本の信号機の設置を指示する役人がセンスを磨く気になるのはいつのことだろうか。

スウェーデンの信号

おかしな信号機

直進は「青」、左折は「赤」から。

おかしな信号機

直進は「青」、左折も「青」になった。