話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
《エスティマ》の初代モデルは、90年にミニバンというよりも新世代の高級乗用車として登場。
新鮮な“卵型のボディースタイル”と“広い室内空間”の融合により、一躍人気車種となった。
その後、ミニバン市場が急速に拡大する2000年に2代目へと発展。
前輪駆動モデルになって価格も割安な印象になり、市場に定着した。
そして06年に3代目の現行型にフルモデルチェンジ。
燃料タンクをカバーできる位置まで床を高め、
3列目に座っても膝の持ち上がらないフラットフロア構造のハイルーフミニバンながら、
全高を1730mmに抑えて卵型の外観に磨きをかけている。
肝心のドライブ・フィーリングも、さらに腰高感のない乗用車的なものとなった。
◆本文:渡辺陽一郎 ◆データ協力:ガリバー自動車流通研究所
◆総合ディレクション:佐藤 誠(from ガリバー自動車流通研究所)
エスティマが人気の理由
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リセールバリュー
 《エスティマ》はもともと人気の高い車種だから、新型車となれば数年後の下取り査定も大いに期待できる。3年後の査定額は、59〜65%と国産車の上限クラスだ。06年に購入すれば、初回車検の前に手放すなら間違いなく現行型の状態にあり、2回目の車検を受ける前でもフルモデルチェンジを受けていない可能性が高い。

 グレードは「アエラス」がベスト。外観がスポーティーに演出され、先代型でも超人気のグレードであったからだ。エンジンは予算や使い方に応じて選び分ければ良い。実用的には2400ccで十分だが、高速道路を使った長距離ドライブを頻繁に楽しむなら、3500ccの快適性が際立ってくる。
 大人6名の乗車を可能にしたフラットフロアのミニバンながら、ルーフを低めに抑えて外観をカッコ良く仕上げた点は、従来からの<正常進化>と言える部分。その一方で、3代目では新しい特徴も打ち出した。

 最も注目される点は、V型6気筒の3000ccを新開発の3500ccに拡大させたことだろう。レクサスの《GS》や《IS》が搭載するツインインジェクターの直噴エンジンを一般的なタイプにアレンジしたものだが、最高出力は280馬力に達する。国産ミニバンでは最速クラスの性能だ。

 また、3列目のシートは、左右に跳ね上げる方式から床面へ格納するタイプに変わった。これによって座面の厚みが少々薄くなり、床から着座ポイントまでの寸法も十分とは言えないが、ステーションワゴンのようなスッキリとした荷室が得られる。さらに2列目がセパレートタイプになる7人乗りでは、2列目を後方に大きくスライドさせ、オットマンに足を乗せてリラックスできる機能も備わる。
SPECIFICATIONS
[代表グレード: アエラスSパッケージ]
■ 全長×全幅×全高:
4795×1800×1745(mm)
■ エンジン型式: 2AZ-FE
■ 排気量:2362 (cc)
■ 最大出力:170 (ps)
■ 最大トルク:22.8 (kg-m)
■ 10.15モード燃費:12.4(km/l)
■ 定員:7(人)
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ライバルとのリセールバリュー比較
VS トヨタ アルファード
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リセールバリュー
全高が1900mmを超える外観は堂々としたもので、室内も広い。3代目の《エスティマ》は座り心地の悪化を承知の上で、3列目のシートを荷室優先の床下格納にした。それは「居住性を徹底追求するなら、同じトヨタ車の《アルファード》をお選びください」という意味でもあるのだ。
登場後4年近くを経過するが、販売は絶好調。月販販売台数ランキングでは小型&普通車のトップ10に入り、ほぼ前年の売れ行きを維持する。そのために3年後の下取り査定も新車価格の52〜59%と極めて高い。
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VS ニッサン エルグランド
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リセールバリュー
《アルファード》と並ぶLサイズのハイルーフミニバン。V型6気筒の3500ccエンジンを主力に搭載することが特徴だ。新車の販売は《アルファード》ほど好調ではないが、3年後の下取り査定は49〜55%に達する。売れ筋グレードの新車価格が300万円を超えるとあって、若年層を中心に中古車を求めるユーザーも多いからだ。
グレード選びなら、パワフルな3500ccエンジンにエアロパーツを組み合わせた「ハイウェイスター」。若年層の支持が中古車人気を押し上げている。
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オススメ乗り換えプラン
オススメグレード
2.4アエラス Sパッケージ
(\3,270,000)
★★★★★
オススメオプション
HDDナビゲーションシステム・
ツインモニター・スーパーライブサラウンド
(¥665,700)
★★★★★
大型ムーンルーフ (¥89,250) ★★★★★
オススメボディカラー
パールホワイト or ブラック ★★★★★
合計 オススメオプション装着した場合のリセールバリュー
¥4,024,950 62%〜67%
Photo エアロ付きの「アエラス」が狙い目!
ガリバー自動車流通研究所 鈴木詳一所長
歴代モデルをみても“先進性の高いデザイン”が人気の《エスティマ》ですが、新型となって豪華装備が増えた点が特にオススメです。そういった“先を見据えたスタイリング”によって数年先でもまったく古さを感じさせることがないので、いつまで経っても高いリセールバリューが維持しやすいモデルです。
また3列目シートが床下に収納できるようになったので、2列目シートのスペースも拡大。“広さ”と“豪華さ”が加わっています。エアロ付きの「アエラス」ならスタイルもずっと精悍になり、若いユーザーには人気となるでしょう。
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