マツダ ロードスター

マニュアル車に乗ればやせられる?!

マツダ ロードスター

 あなたの車の車検を忘れず受けていますよね?あなた自身は検診を受けていますか?車と同じでトラブルを未然に防ぐのに検診は大事です。特に「死の四重奏」と呼ばれる高脂血症、糖尿病、高血圧、肥満が重なり合うと動脈硬化が急速に進行し、心筋梗塞などを効率に合併すると言われる危険な状態です。もちろん四項目のうちの一つでも異常があれば危険です。その原因としては過食、運動不足のライフスタイルの問題があります。現代社会では運動する機会が減って分かっていても時間が取れない事が多いですよね。通勤しながら運動が出来れば一番。少し遠回りをして歩く、自転車を使うなどすれば一石二鳥ですね。

 しかしクルマ好きは歩くのが嫌いだったりします(笑)。運転するだけで痩せて健康になれば一石三鳥?レーサーはレース中に数キロ痩せると聞いています。主に脱水による体内の水分量の消失が原因ですが、かなりのカロリーを消費するには違いありません。一般のドライバーが普通に運転しても痩せるような方法を考えてみましたが、残念ながらありません。しかし、お気楽な運転をするよりは、正しいドライビングポジションで、五感を働かせ筋肉を少し覚醒させながら運転した方が、消費カロリーが多く、しかも安全運転に繋がるでしょう。また車種によっても違ってくるでしょうし、車を運転するときはオートマチック車よりマニュアル車が消費カロリーは多いと想像できます。

メリハリのあるエンジンが欲しい

マツダ ロードスター

 そこで「人馬一体」をコンセプトに開発され、カーオブザイヤーを受賞したマツダ・ロードスター(6MT)のスポーツ度を確かめ、ロードスターを運転すれば運動になるか試乗してみました。

 私は初代を含めてロードスターは今回が初体験。大きな体を小さくしながら乗り込みます。シートを背中に密着させシートベルトを締め上げると、室内のタイト感は想像以上で、特にソフトトップを閉めた状態だと少々閉塞感を感じます。特に隣が編集長だから…。閉所恐怖症の人は直ぐに逃げ出すかもしれません。しかし若いカップルなら、その狭さが無限に広がる空間に感じるかもしれません。男一人ならガマン出来る空間でしょう。

 いよいよ五感を働かせながら、エンジンスタート。アイドリング時の排気音も振動も普通の車。気分は少し下がり気味。軽いクラッチ・ペダルを踏み込み、1速へ。シフトレバーは生産車としてはショートストロークでチューニング車的です。

 クラッチ・ペダルをゆっくりもどすと、スムーズに発進し、更にアクセル・ペダルを踏み込み4000、5000回転とエンジンを上まで回してみました。低速トルクは必要以上にありますが、回転が上がるだけでメリハリがないです。もっと高回転型のカムに交換して、下のトルクは無くても「クワゥ〜ン!」とエコとは逆ですが、スポーツカーですから高回転を多用したくなる野性的な荒々しさを持ったエンジンが欲しいと感じました。

軽さは感じるけど・・・。

マツダ ロードスター

 補修路面に対しては、敏感に突き上げがボディに伝わっていました。ゴツゴツと上下に揺れる感じは、馬に乗っているようでまさに人馬一体? コーナーではクルマの軽さを感じ、まさにライトウェイトといった感じです。ただ、ステアリング・インフォメーションが希薄で、四輪の接地感を感じにくいです。私のような老体でもデートが楽しめるように、もっとサスペンションをストロークさせた柔らかい足が欲しいですね。

マツダなら、もっと本格的なスポーツカーが作れるはず!

マツダ ロードスター

 個人的には残念ながらロードスターは私の期待した運転して痩せるスポーツカーではないようです。今後も熟成を続けると聞いています。そういう意味で、BMW Z4と価格的に比べるのが無理ですが、あの高い剛性感を持ったオープンスポーツカーをお手本として欲しいです。

 また逆に、必要最小限の装備以外は外し、遮音材も取り去り、その代わりにボディにはお金をかけ、徹底的に軽く安い(200万円程度)っていうのもアリですね。それならば、まさにリアル・スポーツカーって感じですか。マツダがMINEサーキットを買収したと聞いています。サーキットを活用していただき、若い人が少し背伸びをすれば買える価格の楽しい車を期待しています。スポーツのマツダなら絶対出来る!