燃料電池ハイブリッドコンセプトがFine-X
Fine-Xは先進の燃料電池ハイブリッドシステムを搭載したコンセプトカー。燃料電池車はタンクに貯蔵された水素と、空気中の酸素を化学反応させて動力源となる電気を取り出しているが、このクルマはさらに大きなトルクが必要な場合、バッテリーに蓄積された電気を使い、さらにトルクを増やすという、燃料電池とバッテリーのハイブリッドカーだ。電気を発生させるFCスタックや水素を貯蔵するタンク、バッテリーは床下に搭載させているので、ボディのほとんどをキャビンとすることができ、イスト並のボディサイズでカムリ並に広い室内空間を実現している。ドアは大型のガルウイング式で、一枚のドアで後席までカバーしたユニークな形状。インテリアも近未来的なコックピットに仕上げられているが、インパネやドアトリムにはくつろぎ感をもたせるために「ゆらぎ照明」が内蔵されている。駆動用に4輪にインホイールモーターが内蔵されており、各輪を独立して駆動させることができ、さらに左右のタイヤを逆位相に操舵することもできるので、ほぼその場で方向転換することや、360度回転することも可能となっている。今はまだ完全に未来のクルマだし、実際に市販車につながるものではないが、随所に散りばめられた小細工は見ていて楽しくなってしまう。