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他を圧倒するハイクオリティなインテイリア

ライター紹介

自動車評論家

松下 宏 氏

中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。 誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。

他を圧倒するハイクオリティなインテイリア

 インテリア回りでは外観以上にレクサスらしさが表現されている。その雰囲気は見るからに高いクォリティを備えているからだ。内装パーツの継ぎ目に余分な隙間はなく、きっちりと組み付けられることで作り込みの良さがひと目で分かる。
 木目パネルやオプションの本革シートも含めて自然素材がふんだんに使われるほか、ドアトリムの手触りの良さなども品質につながる要素である。グローブボックスのふたの開き方にまで気を配って作られただけのことはある。
 GSは従来からパーソナルカーとして作られているだけに、後席の空間は決して広いものではないし乗降性も良くないが、これは逆にGSらしさが表現された部分でもある。
 装備はラグジュアリーな快適装備がふんだんに盛り込まれたほか、8つのSRSエアバッグや電子制御ブレーキ(GS430)など安全装備も充実している。オプションではプリクラッシュセーフティやレーンキープアシスト付きのレーダークルーズなど、先進装備が採用されている。今後もトヨタの先進的な新機構・新装備はまずレクサスから採用されることになる。

日差しが差し込む眩しい場合でも、最適な視認性を確保する独立3眼メーター。センサーが太陽光を検知して、レンズの透過率を自動制御するものだ。

ミッションは6速ATを搭載。シフトパネルには、本木目パネルが装着される。

スイッチ類を集中配置して収納し、すっきりとしたデザインに見せてはいるが、フューエルリッドやトラックなどの良く使うスイッチは2アクションの操作となるため、ちょっと面倒臭く感じることも。

シートも大型でとても心地良い。とくに、レザーシートに装着されるベンチレーションシステムは、蒸れやすいレザーシートのデメリットを解消してくれる便利なもの。

後席そのものスペースは、当然広い。しかしながら、GSの場合優雅なルーフラインをもつため少々座りにくい一面ももつ。

430リッターの容量を誇るトランク。このクラスになると、トランクにもイージークローザーが装備されている。

代表グレード GS430
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,830×1,820×1,425
車両重量[kg] 1,700
総排気量[cc] 4,292
最高出力[ps(kw)/rpm] 280(206)/5,600
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 43.8(430)/3,400
ミッション 6AT
10・15モード燃焼[km/l] 9.1
定員[人]
税込価格[万円] 630.0
発売日 2005年8月30日
レポート 松下 宏
写真 佐藤靖彦