国沢&インプレッサ、コ・ドライバーのシモーヌ・バッハマンさん

案ずるより産むが易し? なんとかスタートの朝を迎えるのだった!

国沢ラリーチームのスタッフ

 シドニー空港に到着すると、コ・ドラをやってくれる『シモーヌ・バッハマン』さんが大きく「KUNISAWA」と書いた紙を持って待っててくれた。写真で見るとキツい感じのお姉さんだったけれど、そうでもなさそうで一安心(数日後、180度イメージ変わりました)。

 一方、日本語を理解するということだったけれど、こちらは12年前からほとんど使っていないとのこと。日本人だって12年間コトバを使わなければ忘れちゃいます。シドニーからキャンベラに向かうクルマの中での会話は、10%くらいしか通じてませんでした。こりゃ大丈夫か?

 日本から行く私以外のメンバー4人は、マネージャーをお願いしたダニーさん&オーストラリア人のメカニック2人とメルボルンで合流。サービストラック&2台のサービスカーでキャンベラへ移動。こちらもオーストラリア人と車内で会話出来ず(基本的に日本人+オーストラリア人で同乗)、みんな「こりゃ大丈夫か?」と激しく心配だったとのこと。ちなみに日本からのメンバーは、福島スバルの腕利きメカニックである渡辺君(ラリーは初めて。英語出来ず)と私の番頭である宮本君に学生2人(ムスコとその先輩)。渡辺君を除けばシロウトである。

 しかし! 若さって凄い! 初日、お互い無口だったのに、3日目くらいから突如日本人とオーストラリア人のメカニックのが仲良くなり始めた。夜などビール飲みながら大騒ぎしてるじゃないの。私もシモーヌさんと半分日本語、半分英語という他人に聞かせられない怪しいコトバながら、何を言いたいのか解るようになってきた。無事テスト走行を済ませ、心配だったペースノート(本番前に下見走行し、コース状況をコ・ドラにメモしてもらう。本番ではそれを読んでもらい、見えないコーナーに全開で飛び込む)も、不十分ながら何とか完成。あっという間にスタートの朝を迎えてしまいました。