ラリージャパンへの第一歩は、実績作りから!

国沢氏の協議用インプレッサ
国沢氏の協議用インプレッサ

 昨年は春から日本で初めて開催されるWRC(世界ラリー選手権)となる『2004ラリージャパン』に出るべく準備を開始。何とか体制が整いエントリーしたのだけれど、不受理になってしまった。聞けば出走可能台数90台に対し、希望者120台余。普通、どこのWRCでもエントリー台数50台程度だから希望者全て走れるのに! なぜ90台集まらないか? 理由は簡単。WRCに出場しようとすると、ラリー車を持っていても何のかんので最低500万円。ラリー車をレンタルして出場したベストカーの勝股兄に聞くと「800万円くらいかかったよ」。

 それが簡単に120台も集まるのだから、やはり日本ってお金持ちなんだろう。閑話休題。

 そんなワケでラリーに出場した実績の無い私は(実績のある順にエントリーを受ける)ダメだったワケ。ガックリきたものの、ここで「残念でした」とならないのがオトコってもの。不受理になった日から「来年のラリージャパンに出てやろう!」と決心す。幸い、昨年のラリージャパンで使う予定だったインプレッサを1年のレンタル契約にしてくれることになった。これでラリーカーは何とかなる。後はラリーに出た実績作りをしなくちゃならない。

 とりあえず昨年の全日本ラリー選手権の最終戦『ハイランドマスターズ』のエントリーが間に合ったので出場! いやいや試練でした。初めてのグラベル(砂利)ラリーだった上、日本のラリーでも有数の荒れ具合。加えて3分の2は夜のステージときた。文字通りヘロヘロです。クルマを壊さないよう抑えて走ったら最終結果こそ37台中16位だったものの、実説的に全てのSSで最下位。知り合いのカメラマンからも「遅かったじゃないの」。ただ最後の方で少しだけグラベルの走り方が解ったような気がしました。いずれにしろ「これじゃ終われない!」。いろんな人に相談すると……。(続く)