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メンテ・ドライブで節約編

高速道路内ガソリンスタンドの価格は一ヶ月前の価格コレを知っておくだけでガソリン代が節約できちゃう!!

フリーランスライター 斎藤充

フリーランスライター

斎藤 充


高速道路のガソリンスタンドで、価格設定のカギを握るのは誰だ?

 高速道路のサービスエリアにあるガソリンスタンドは、街中にあるガソリンスタンドよりもいかにもガソリン価格が高そうに感じるが、意外にそうではない場合がある。
 高速道路にあるガソリンスタンドの価格は、日本道路公団によって決定される。日本道路公団は毎月、高速道路内に出店しているスタンドに対して価格の上限を指示しており、その上限価格は、「石油情報センター」(毎月、石油製品やLPガスの市況価格調査を行っている経済産業省・資源エネルギー庁からの委託に基づく機関)が発表した前月の全国平均を踏襲する、という流れになっている。“上限価格”だから安くしても構わないのだろうが、残念ながらその上限が実際の販売価格になるケースがほとんどだ。理由はもちろん、高速道路のSA/PAでは他店舗と競争をする必要がないためである。
 つまり、石油情報センターが調査した5月の全国平均がレギュラー1リットル/124円だとすると、6月の高速道路内ガソリンスタンドのレギュラー価格はそのまま124円になる。ココで1カ月のタイムラグが生じるワケだ。

一ヶ月のタイムラグが生み出すガソリン価格の逆転現象とは!?

 このタイムラグによって、 高速道路内ガソリンスタンドの価格が街中のスタンドよりも割安になるという状況を生み出すコトもある。例えば、今年の4月、5月はまさにそうだったのでご紹介しよう。
 4月の街中ガソリンスタンドの全国平均価格(1リットルあたり)はレギュラー/122円、ハイオク/133円だったが、高速道路内ガソリンスタンドの価格はレギュラー/117円、ハイオク/129円。何と 4〜5円も安かったのだ!!
 続いて5月の街中ガソリンスタンドの全国平均価格(1リットルあたり)は、4月に比べて値上がりしてレギュラー/124円、ハイオク/136円。高速道路内ガソリンスタンドの価格はレギュラー/122円、ハイオク/134円(なぜか4月の街中スタンド全国平均より1円高い)で、2円安かった。

 では、6月現在の状況はどうなのか? 日本石油情報センターから6月1日に公表された最新情報によると、5月30日の街中ガソリンスタンドの全国平均価格(1リットルあたり)はレギュラー/124.3円、ハイオク/135.3円。で、6月の高速道路内ガソリンスタンドの価格は5月30日に発表された日本道路公団からのプレスリリースによると、レギュラー/124円、ハイオク/136円。う〜む、現段階ではほとんどイーブンの状況だ。残念っ!!

需要が高まれば、「街中GSの価格>高速GSの価格」が起こりうる!!

 しかし4月、5月のように高速道路内ガソリンスタンドのガソリン価格の方がオトクになるケースはまだ見込めるだろう。行楽シーズンにはガソリンの需要が高まり、街中ガソリン価格が高くなりやすいから、例えば7月、8月の夏休みシーズンにはうまくいけば高速道路内ガソリンスタンドの割安パターンにハマるかもしれない。
 もちろん今後、石油価格が下落傾向になっていけば街中ガソリンスタンドの方が安い状況が続くので、定期的に価格動向を把握しておくのが賢い節約カーライフと言える。
 日本石油情報センターの全国平均価格や日本道路公団の上限価格のプレスリリースはホームページで公開されているので、ロングドライブの前はどちらのガソリン代が安いかをよくチェックしてから出かけよう。タイムラグのロジックで高速道路内ガソリンスタンドの方が安いのであれば、迷わずそちらで給油してしまえばいいのだ!!