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221616 編集部

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ドイツ・カルマン社と共同開発

 日産自動車は、イギリスで現地生産中の「マイクラ」(日本名:マーチ)にオープンモデル「マイクラC+C」を追加すると発表した。05年秋より生産を開始し、年内には欧州市場に投入するという。

 マイクラC+Cは、「クーペカブリオレ」タイプと呼ばれるハードトップ収納型のオープンモデルだ。
旧来の幌開閉型のオープンカーでは難しい耐候性や静粛性を実現出来ることから、近年、欧州ではコンパクトカーから高級車まで多くのオープンモデルが採用している。
今回、このルーフシステムを採用するにあたり、ドイツのカルマン社と共同開発を行なった。既に内外の数多くのオープンモデルを手がけており、その実績が評価された格好だ。なお同社は、英国サンダーランドの英国日産自動車製造会社(NMUK)内でハードトップモジュールの生産拠点を置く。

 マイクラC+Cは事前発表ということで、車両自体の仕様については詳細情報の発表はない。ただし、上からの写真で見る限りルーフは「ルノー メガーヌ グラスルーフ カブリオレ」のようにグラスルーフ形状となっているのが分かる。クローズドのクーペ状態でも、空から日差しが入って明るい車内になるというワケだ。

 スタイリング上の特長は、独立したトランクを設けたクーペスタイルにあるだろう。ハッチバックのマイクラ(マーチ)が全体に丸っこく可愛らしいスタイルなのに対し、コンパクトなキャビンと長めのリアデッキが組み合わされたことで、ちょっと大人っぽくシックな印象を与える。
そんな外観の影響もあり、車内はおそらく2シータープラスアルファといったところで、実際には後席は荷物スペースとなるのだろう。

 日産ではこのマイクラC+CをNMUKで年間2万台生産する予定としている。今のところ日本などへの輸出について発表はない。しかしこのキュートでスタイリッシュなマイクラC+C、ぜひ少数台数だけでも日本市場導入を期待したいところだ。

代表グレード マイクラC+C
税込価格[万円] 未定
発売日2005年末(欧州)
レポート徳田 透(221616.com編集部)
写真日産自動車株式会社

上からのショットで、屋根がグラスルーフになっているのが分かる。クローズドでも明るい日差しを車内に、ということだろう。

ルーフ開閉中のショット。リアのトランクルーム内にルーフが納まる。その分、荷物の積める量に制限があるのが難点だ。

日本仕様のマーチと異なりシックな室内。後席スペースは必要最小限だが、手荷物や上着など、2シーター車では置くところに困るモノを収めることが出来て重宝するのだ。

ルーフを閉じてクーペ状態にされたマイクラC+C。まるでUFOのような不思議なスタイリングがなんとも可愛らしい。日本市場への導入にもぜひ期待したいところだ。