アウディ A6アバント
A6アバント

先代モデルに比べて、ボディ剛性で34%、ねじれ剛性で25%UPした。

A6アバント

LEDのブレーキランプデザインは、超個性的。少々眩しいが、ひと目でA6アバントと分かる。

A6アバント

シングルフレームをモチーフとフォーリングスを組み合わせた最新のステアリングデザインを採用。

A6アバント

シートはゆったりとしたタイプだが、サイドサポートもシッカリしていてスポーツドライビングでも体を安定してホールドしてくれる。

A6アバント

左右2本のレールを使い荷物固定用のフックを自在にスライド。用途に合わせてきっちりと荷物を固定できるとても便利な機能だ。

A6アバント

2.4リッターのみがCVT、3.2と4.2リッターは6ATとなる。

A6アバント

発表会場はなんと国立競技場。スタンドにはジャンプ台が作られ、A6アバントが展示されるなどスケールの違う発表会となった。

A6アバント

一世を風靡したクワトロ。このモデルとA6にデザイン上の共通点はほとんど無いが、クワトロという技術は受け継がれている。

世界を代表する美しいワゴン

 美しいワゴンだと思う。今回で6世代目となるアウディA6にアバントが追加された。アバント(Avant)とは、前衛的な、一歩先行くといった意味を持つ言葉でアウディのアイデンティティでもある。

 その言葉通り、このA6アバントはドイツ車にあまり感じない色気を感じさせる一台でもある。とくに、そう感じさせる部分が、ルーフからハッチゲートに柔らかにそしてダイナミックに流れるルーフライン。ウェッジシェイプされたプロポーションをさらに引き立てている。ルーフレールもルーフパネルに一体化され、デザイン性だけでなくエアロダイナミクスまでも味方にしている。

 エンジンは、すでに発売されているセダン同様2.4(177ps)&3.2(255ps)リッターのV6エンジンと、V8(335ps)の4.2リッターエンジンの3種類を用意。3.2&4.2リッターエンジン搭載車は、アウディの十八番ともいえるクワトロ(4WD)システムが搭載されている。クワトロはすでに誕生から25年を迎えたアウディの伝統ともいえるシステム。現在では第5世代へと進化し、フロント75:リヤ25からフロント25:リヤ75の範囲で自動的に調整。雨でも卓越した高速安定性、鋭いコーナリング、力強いトラクションを誇る。
 
 気になるラゲッジルームは? というと、かなり利便性に富んでいる。フロア両サイドに設置された2本のレールを使い、可動式の4つの荷物固定フックが自在にスライド。シーンに合わせ、最適な位置で荷物を固定することができる。その他、アンダートレイなどの収納スペースも確保され、クラストップレベルの1660リッターの容量を誇る。このラゲッジ容量は、先代モデルに比べ110リッターも拡大している。

 さてさて、気になるお値段はというと税込みで2.4が586万円、3.2が726万円、4.2になると、なんと941万円とかなり高価。各グレードとも、ライバルとなるメルセデスと比べると、微妙にちょっと安かったり高かったりするが、もはやこの価格帯になると多少の価格差など意味がないようにも思える。と、なると、A6の魅惑的なルックスに惚れるか、クワトロを誇りに思うかが選択のポイントとなると思える。まあ、どちらにしても、私のような庶民にとっては、とても贅沢な悩みです・・・。

代表グレード
3.2FSIクワトロ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4,935×1,855×1,475
車両重量[kg]
1,850
総排気量[cc]
3,122
最高出力[ps(kw)/rpm]
255(188)/6,500
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
33.6(330)/3,250
ミッション
6AT
10・15モード燃焼[km/l]
8.7
定員[人]
税込価格[万円]
726.0万円
発売日
2005年6月20日
レポート
大岡智彦(編集部)
写真
徳田 透(編集部)