インテリア回りのデザインは全体に上級者らしい品質感にあふれたものに仕上げられた。特徴的なのは300系に標準装備された天井の大型イルミネーションで、LEDライトの採用により、これまでにない雰囲気を作っている。マークXでは照明に関してほかにもいろいろな工夫が凝らされていて、夜間にドライブするのが楽しくなるクルマである。
居住空間は前席に関しては十分な広さが確保されている。頭回り、肩回り、足元など、どれをとっても余裕の空間だ。ボディの全長を切り詰めた割には後席の空間も影響を受けてはおらず、広さに不満は感じない。FR車であるために後席の中央は足の置き場に困るが、5人乗りとして使えないこともない。
トランク容量はオーバーハングを切り詰めたことの影響を受けた部分だが、日本の高級車にとっては必須の要素ともいえるゴルフバッグ4個が入るだけの容量はかろうじて確保している。入れ方を工夫すれば何とか入るだけの広さがある。