ダイムラー・クライスラーが合併の成果を具体的な形で表したのがこのモデル。シャシーやパワートレーンなど、クルマの基本部分はメルセデス・ベンツの旧型SLKのものを採用し、これにクライスラーならではの個性的なデザインを組み合わせて作られたのがクロスファイアだ。ハードウェアに関しては、メルセデス・ベンツの信頼性や安全性などがしっかり確保され、エモーショナルな部分ではクライスラーデザインがアピールするのがこのクルマである。
03年10月にデビューしたクロスファイアに、04年9月にはオープンモデルのロードスターが追加された。単にクーペボディのルーフを切り取っただけでなく、オープンカーだからこその高剛性ボディや静粛性、乗り心地、ハンドリングを実現した。電動開閉式のファブリック製ソフトトップを持つロードスターは、エアロダイナミックな外観をさらに強調するよう、オープン時に目立つサテンシルバーのスポーツバー(ロールバー)を設定するなど、一段と個性の際立つデザインを採用した。