搭載されるエンジンは4300ccV型8気筒DOHC。絶対的な加速性能とトルクフルな加速感が体感できる低・中速トルクを実現。VVT-iにより、優れた燃費性能も併せ持つ。

トランクは521リッターと従来型とほぼ同じ容量を確保している。また、パワートランクリッド(イージークローザー付き)を採用し、利便性を高めている。

気持ちの良い操舵感が味わえる電動パワーステアリングは、燃費の向上にも寄与する。クラウンシリーズ最高峰の走りを存分に味わえる味付けだ。

タイヤサイズは215/55R17で、これにスポーティーな17インチのアルミホイールを装着。サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リヤはマルチリンクを採用している。

スポーティーで躍動的なスタイルにマッチした走りが味わえるマジェスタ。エンジン、ミッション、サスペンションなどすべてにおいて、卓越した運動性能が追及されている。

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豪快な加速フィーリングでぐんぐん加速していく

4.3Lに排気量アップされたV型8気筒エンジンのパフォーマンスは相当なもの。停止状態からアクセルを全開にして加速すると、わずかにテールを沈ませながら、豪快な加速フィールを味わわせてくれる。レッドゾーンぎりぎりの6200回転あたりまで引っ張った後の変速は実にスムーズなもので、高級車ならではの加速が楽しめる。6速ATはタウンモードで走ったときにも余分な変速をすることなく、落ち着いた走りが可能だ。
改良された電子制御エアサスペンションを採用した足回りは、基本的に乗り心地重視のチューニングだが、操縦安定性もとても高いレベルに達している。これはVSCを進化させたVDIMと呼ぶ新機構が採用されていることも影響している。従来のTRC、ABS、VSCを総合的に制御して滑らかな効き方にしたほか、ステアリングとの総合制御も実現している。滑りやすい路面などでは特に高い効果を発揮する機構だ。
このほか、安全装備としてプリクラッシュ・セーフティを始め、ナイトビュー、レーダークルーズコントロールのレーンキープアシストや低速追従モードなど、さまざまな新機構が採用されている。これも見逃せないポイントだ。安全装備だけでも全部のオプションを装着すると、オプション価格が100万円を超えてしまうが、安全装備に関しては、可能な限り装着するのを基本にしたい。

代表グレード
4.3Cタイプ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4950×1795×1465
車両重量[kg]
1690
総排気量[cc]
4292
最高出力[ps(kw)/rpm]
280(206)/5600
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
43.8(430)/3400
ミッション
6AT
10・15モード燃焼[km/l]
9.1
定員[人]
5
税込価格[万円]
609
発売日
2004年7月
レポート
自動車評論家:松下宏/オートアクセル
写真
T.P.U./オートアクセル
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