車買い替え時の保険手続き|車両入替の方法と保険乗り換えのタイミング

車買い替え時の保険手続き|車両入替の方法と保険乗り換えのタイミング
車買い替え時の保険手続きは?

車両入替の方法と保険乗り換えのタイミング

更新日:2024/05/17

車の買い替え時は、自動車保険の手続きが必要です。ここでは契約している保険会社での車両入替(契約車両の変更)手続きをする方法、買い替えに合わせた保険乗り換えの可否や乗り換えのおすすめタイミングについて解説しています。

車の買い替え時は自動車保険の手続きを

車を買い替える際には、自動車保険の手続きが必要です。新しい車でも加入中の保険会社を引き続き利用したい場合は、「車両入替(契約車両の変更)」手続きをしましょう。

なお買い替えは保険を見直す良いタイミングであり、買い替えを機に保険会社を変更する人もいます。乗り換えを検討している場合についても記事の後半で解説していますので、併せて参考にしてください。

車両入替の方法

納車当日から補償を受けられるようにするため、車両入替手続きは必ず納車前に済ませましょう。
具体的には、ディーラーや販売店から連絡があり、納車日が分かった段階で手続きをしてください。大まかな手順は以下の通りです。

  • 必要な書類・情報の準備をする
  • 補償内容を見直す
  • 保険会社に変更内容を連絡する
  • 保険料の差額を精算する
  • 必要に応じて車検証のコピーを提出する

1. 必要な書類・情報の準備をする

車両入替の手続きでは、一般に以下の書類や情報が求められます。

  • 保険期間中の保険証券または保険契約継続証
  • 新しい車の「車検証」(以下の情報が必要)
    • 型式
    • 車名(メーカー名)
    • 初度登録年月
    • ナンバープレートの番号
    • 車台番号
    • 所有者または主な使用者の氏名
  • 新しい車の購入金額が分かる書類(注文書や売買契約書など)
  • 現在の車と新しい車の積算距離計(オドメーター)の数値
  • 銀行口座またはクレジットカードの情報
  • 保険会社によって必要な書類や情報は異なります。

車両入替手続きの段階で車検証が手元にない場合は、ディーラーや販売店から必要な情報を聞いておきましょう。

2. 補償内容を見直す

車両入替のタイミングで補償の内容も見直しましょう。「今回は新車だから車両保険も付けよう」「子どもが26才になっていた。年令条件を変更しよう」など、追加すべき補償や外せる条件があるかもしれません。自分で補償内容を見直すのが不安な場合は、電話での問合せや代理店で相談しながら検討することも可能です。

なお車両入替の際には、他社でも保険料の見積もりを取ってみることをおすすめします。車両入替のタイミングなら手間が少なく、「比べてみたら他社の方が保険料が安かった」といったこともあるからです。
ガリバーは自動車保険の代理店を兼ねており、複数の保険会社を取り扱っています。見積書の作成もお気軽にご依頼ください。

3. 保険会社に変更内容を連絡する

補償内容の見直しが済んだら、保険会社に連絡をしましょう。
ダイレクト型自動車保険の場合、手続きは電話またはインターネット上で行うのが一般的です。車両情報以外にも変更点がある場合は、電話の方が良いでしょう。代理店型自動車保険の場合は、代理店にまず連絡をし、手続き方法を確認してください。それぞれ案内に沿って、必要事項の申告を行います。

補償の開始日は、必ず納車日に設定してください。こうすると、納車当日にお店へ行くまではもとの車両で補償を受けることができ、納車が完了してお店を出るタイミングから新しい車両での補償が開始されます。

4. 保険料の差額を精算する

車両以外の契約内容が変わらない場合であっても、新しい車両の用途車種や安全装備などの条件で保険料は変わります。また補償内容の変更を行った場合も、保険料が変わってきます。

保険料が高くなった場合は差額分を支払い、保険料が安くなる場合は払い戻しの手続きをしましょう。

5. 必要に応じて車検証のコピーを提出する

車検証は、納車のタイミングで受け取るのが一般的です。その後、保険会社に求められている場合は車検証のコピーを郵送しましょう。

Check!

車両入替には条件がある

車両入替では、入れ替える車両や新しい車両の所有者について条件が定められています。ここでは新たに取得する車両と契約車両を入れ替える場合について、入替の条件をご紹介します。

条件① 入替前の車両と同一用途区分である
  • 〇:自家用普通乗用車 → 自家用小型乗用車(ともに自家用8車種)
  • × :二輪自動車 → 自家用普通乗用車(二輪と四輪では区分が異なる)
条件② 入替後の車両の所有者が、次のいずれかに該当する
  • ア)入替前の車両の所有者
  • イ)記名被保険者(車両の主な運転者)
  • ウ)記名被保険者の配偶者
  • エ)記名被保険者またはその配偶者の同居の親族
  • オ)ディーラーやローン会社(所有権留保の場合)
  • カ)リース会社(1年以上のリースの場合)
  • 「所有者」とは、所有権留保条項付売買契約に基づく自動車の場合はその買主を、貸借契約に基づく自動車の場合はその借受人を含みます。

車両入替をしたら、保険の満期日は変わる?

車両入替をしても、保険の満期日は変わりません。等級もそのまま引き継ぐことができ、満期までに保険事故がなければ、等級が1等級上がります。

車両入替をせず納車日を迎えてしまった。どうすればいい?

ご契約の車に「入替自動補償特約※」が自動付帯されている場合は、条件付きですが新しい車の納車日翌日から「30日以内」に入替手続きを行うことで、承認までの期間も補償されます。速やかに保険会社へ連絡をしましょう。
  • 「ご契約のお車の入替自動補償特約」は、保険契約していた車を廃車・譲渡・リース業者へ返還して新たな車と入替する場合に、所定の条件を満たすときに補償するものです。(取得日以降の期間に対する追加保険料の払込みが条件です)。

車両入替で家族に等級を引継げる?

車両入替の際に記名被保険者を変更すれば、等級の引き継ぎは可能です。ただし等級を引き継ぐことができるのは、もとの記名被保険者の「配偶者」「記名被保険者または配偶者の同居の親族」に限られます。同居していない場合は対象になりませんので、注意してください。

ガリバーが取り扱う自動車保険で契約をしている方の車両入替は、以下の電話番号までお問合せください。

継続センター
お問合せ

0120-118-306
(9:50〜19:30)
※平日、土日祝日問わず

買い替え時に保険の乗り換えはできる?

車を買い替える人の中には、「車両手続きの数ヶ月後に別途乗り換え手続きをするのは面倒」「見積もりを取ったら安かったから、早めに乗り換えたい」といった人もいるでしょう。

買い替え時でも保険を中途解約し、乗り換えることはできます。ただし等級の進行や支払い済み保険料の返金など、注意すべき点があります。詳しくは以下で解説します。

注意点① 等級の進行が遅れる

等級の進行

保険期間中に乗り換えを行った場合、等級が上がるのは乗り換えの1年後です。そのため満期に合わせた乗り換えよりも等級アップのタイミングが遅くなり、それに伴って保険料が下がるのも遅くなってしまいます。

なお等級ダウンについては、満期に合わせれば満期日まで等級が下がりませんが、乗り換えればその段階で等級が下がります。

注意点② 支払い済みの保険料が満額で戻らないケースが多い

中途解約の場合、支払い済みの保険料は戻ってこないか、一部のみ返金されるのが一般的です。
例えば保険料を月払いしている場合や、年払いでも残期間が1ヶ月未満の場合、支払い済みの保険料は戻ってこない可能性が高いです。

保険料を年払いしていて残期間が1ヶ月以上ある場合は、残期間に応じた「解約返戻金(かいやくへんれいきん)」を受け取れます。ただし多くの保険会社では、解約返戻金の算出に「短期率」という料率を用いています。「保険の既経過期間が6ヶ月なら返還する保険料は30%分」など、短期率を用いるケースでは解約返戻金が残期間分の保険料より少ないです。

おすすめは満期での乗り換え

車の買い替え時には、車両入替のために収集した情報をもとに、保険の見直しの検討をおすすめします。しかし実際の乗り換えのタイミングに関しては、満期に合わせるのがおすすめです。

満期に合わせれば等級の進行がスムーズで、解約返戻金で損をすることもありません。また自動継続特約が付いていない限りは、満期日を以って契約が満了となるため、もとの保険会社に解約の連絡をする必要もなくなります。

保険会社によっては、満期から1ヶ月前の乗り換えで早割が適用されることもあります。そのため契約満期の2~3ヶ月前頃から、具体的な準備を始めると良いでしょう。

保険乗り換え時のチェックポイント

自動車保険の乗り換えを検討する場合や、実際に乗り換える場合のチェックポイントを以下にまとめました。

見積もり前のチェックポイント
  • 満期の2~3ヶ月前には具体的な検討を始める
  • 必要な情報を確認しておく(保険証券、車検証)
見積もり時のチェックポイント
  • 保険始期日は現在の契約の解約予定日または満期日にする
  • 現在の等級を正確に記載する(次の等級を書かないよう注意)
  • 保険を使った場合は、事故の種類まで把握しておく
  • 年間の走行距離を計算する
  • 補償対象となる運転者を絞り込み、保険料を抑える
  • 保険料が大幅に変わっていないか確認する
申込み時のチェックポイント
  • 申込み番号をチェックしておく
  • 現在の保険会社に連絡が必要かを確認する
  • 保険料の払込みを忘れない

見積もり前のチェックポイント

車の買い替えに合わせて乗り換える場合は、準備にかけられる期間が短いです。早めに見積もりを依頼しましょう。また満期に合わせる場合も、保険会社によって早割が使える可能性があるので、満期の2~3ヶ月前を目処に見積もりの依頼をしましょう。

見積もり時のチェックポイント

保険の始期日は、必ず加入中の保険の解約予定日または満期日に合わせ、無保険の期間ができないようにしましょう。また新しい保険の始期日が満期日の翌日から8日目以降になると、7等級以上では等級を引き継げなくなります。等級を引き継ぐためにも、保険の始期日の設定には気をつけてください。

できるだけ正確に見積もりを取るため、現在の保険期間中に事故を起こした場合はその種類を覚えておいてください。また保険会社によっては年間の走行距離で保険料が変わるので、通勤での走行距離などを計算しておきましょう。その他、車両保険の条件なども確認してください。

申込み時のチェックポイント

申込みの段階で気をつけたいのは、「現在の保険会社への連絡が必要かどうか」という点です。
満期に合わせて乗り換える場合、保険契約は満期日を以って満了となるので、基本的に連絡は不要です。しかし自動継続特約が付いていると、連絡をしない限り自動で契約が更新されてしまいます。自動車保険は二重加入ができませんので、注意してください。

保険を中途解約して乗り換える場合は、解約の連絡が必要です。

車買い替え時の保険手続きQ&A

買い替えの場合、自賠責保険はどうしたらいい?

車を買い替える場合は、古い車両の自賠責保険の解約または名義変更と、新しい車両での自賠責保険の加入(新車)または名義変更(中古車)が必要です。ただし自賠責保険の手続きは、一般に買い替えで利用するディーラーや販売店が取次してくれます。

保険期間中に乗り換えた方が良いケースは?

等級の進行や解約返戻金のデメリットを踏まえた上で、例えば以下のようなケースでは保険期間中の乗り換えを検討しても良いでしょう。
  • 買い替えのついでに手続きを一気に済ませたい
  • 保険を更新したばかりで、乗り換えても等級の進行があまり遅れない
  • 解約返戻金を踏まえても、保険料が安くなる
  • 保険料があまり変わらないまま、補償が充実する

保険乗り換え時の等級引き継ぎ条件は?

乗り換え時に等級を引き継げるのは、もとの保険の解約日や満期日の翌日から7日以内に新しい保険を開始した場合です。8日目以降は、たとえ元々の等級が20等級だったとしても、6等級(前契約が5等級以下の場合を除く)からのスタートになってしまいます。

自動車保険でお困りごとがあれば、ガリバーへ

車の買い替えが決まり、納車日が分かったら、自動車保険の手続きを忘れずに済ませましょう。保険や補償の見直しをして、「車両入替と乗り換えのどちらが良いか」「乗り換えるならいつが良いか」を検討してください。

ガリバーでは複数の自動車保険を取り扱っており、お客さまのライフスタイルにあう自動車保険のご提案をしております。自動車保険に関してお困りのことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

×