自動車保険が満期切れした場合の対処と更新・乗り換え・解約の手続き方法

自動車保険満期切れの時の対処法
満期切れで補償が受けられないことも?!

自動車保険の満期が切れている場合の対処法

更新日:2023/02/16

自動車保険で気をつけたい「満期日」。契約が切れる前に「更新の手続きをするのか」「保険会社を乗り換えるのか」の判断をしないといけません。ただ、行事が重なってしまい、知らないうちに満期が切れてしまうことがあるかもしれません。満期が切れると無保険の状態になるだけでなく、今まで積み上げてきた等級が無くなってしまうこともあります。

今回は自動車保険の満期が切れてしまった場合の更新手続き、保険の乗り換え方について解説します。

【更新手続き】自動車保険の満期が切れてしまった場合

「自動車保険の更新をしたいが、満期が切れてしまった場合」ではどのように手続きをすればいいのかを解説します。満期日を過ぎた場合でも、多くの保険会社では更新手続きの猶予期間を設けているので焦らずに更新手続きを行いましょう。

一般的な補償期間はいつまで?

ほとんどの保険会社で、自動車保険の補償期間は「満期日」の午後4時までとなっています。契約している保険ごとに始期日や保険期間が異なり、満期日もそれぞれの保険で違ってくる点に注意してください。例えば満期日が2月5日の場合、5日の午後4時より後に起こした事故の損害に対して保険金は支払われません。

自動車保険は1年間の保険期間で契約することが一般的ですが、1年毎の契約更新の手続きが面倒、あるいは忘れっぽいので心配という人には長期保険がおすすめです。長期保険は保険期間が2年や3年の保険を指します。契約期間が長いため、満期日の更新頻度が1年契約と比べて少ないです。

更新期限はいつまで?

自動車保険の更新期限は、保険の満期日までです。更新期限を過ぎてしまうと、無保険期間が発生したり等級が引き継げなかったりするケースがあります。

しかし、多くの保険会社で満期日が過ぎた後も「猶予期間」を設けており、猶予期間内は満期日までと同様に更新できます。猶予期間は「7日以内」となっていることが一般的ですが、保険会社によっては1ヶ月の期間を設けている場合もあるでしょう。ただし最初から猶予期間がない、もしくは猶予期間を過ぎてしまったといった際は、更新できないので注意が必要です。

更新手続きの方法は?

自動車保険の満期日を過ぎてしまった場合は、すぐに保険会社へ連絡しましょう。猶予期間内であれば更新手続きが可能です。

ダイレクト型の自動車保険は、基本的にウェブサイトから手続きできます。ただし、満期を過ぎてしまうと猶予期間内でも電話のみでしか手続きできなくなったり、割引が適用外になったりといったケースがあります。

保険代理店から自動車保険に加入している場合は、保険代理店に相談すると満期切れ後の保険に合わせたサポートしてくれるので、指示にしたがって手続きしてください。

補足

満期が過ぎた場合の等級は引き継げるの?

満期が過ぎた場合の等級は引き継げるの?

満期が過ぎてしまった場合でも、猶予期間が設けられた保険会社であれば、猶予期間の間に更新することで等級を引き継げます。しかし、猶予期間も過ぎてしまうと等級はリセットされてしまい、それまで積み上げてきた等級はなくなってしまいます。

等級がリセットされた場合は、6等級(前契約が5等級以下の場合を除く)からのスタートとなります。前契約より等級が下がってしまうと保険料が高くなるので、満期日はしっかり把握して早めに更新することが重要です。なお、自動更新の特約を付けておくと、期日までに更新手続きができなかった場合でも等級を引き継げます。

  • 保険会社によって自動更新の条件は異なります。

【乗り換え手続き】自動車保険の満期が切れてしまった場合

自動車保険を他の保険会社に乗り換える際に、等級の引継ぎをするには満期日翌日から7日以内に手続きをしないといけません。また、自動継続特約をつけている場合は現在の保険が満期終了せずに自動更新となってしまうので注意が必要です。

満期が切れた後に違う会社に乗り換えできるの?

自動車保険の満期が切れた後でも、他社への乗り換えは可能です。通常の自動車保険(自動継続の特約がない保険)は保険期間満了で契約も終了となるため、保険会社に連絡しなくても保険契約は終了します。

しかし、満期日後まで放置した保険が終了していると思っていても、自動継続の特約が付いている場合は保険契約が自動で更新されるので注意しましょう。自動車保険は重複して契約できません。満期を過ぎた場合でも、保険会社に連絡して契約が終了しているか確認しておくと安心です。

等級を引き継ぎたいなら早めに手続きをしよう

等級の引継ぎを乗り換え時にする場合、前契約の満期日の翌日から7日以内であれば等級を引き継げます。ただし、8日以上経過すると引き継ぎができません。たとえ20等級までコツコツ積み上げてきた場合でも、リセットされて6等級に戻ってしまいます。

等級を引き継ぎたい場合は、保険の乗り換えは満期日に合わせましょう。
理由は以下の2点です。

  • 乗り換えたタイミングから1年待たないと等級が上がらない。
    満期日の前に乗り換えた場合でも等級の引き継ぎはできますが、等級が進むタイミングが遅れてしまいます。
  • 事故で等級が下がる保険を使っていた場合、乗り換えたタイミングで等級が下がってしまう。
    等級が下がるタイミングは契約更新のときのため、満期日までは等級が下がりません。
    また、乗り換えを検討するタイミングは満期日の2ヶ月前がおすすめです。保険会社によっては、45日前や30日前の早割を行っている場合があるので、乗り換えの判断材料にすると良いでしょう。

自動車保険の満期切れについて。よくある質問

自動車保険を更新しないとどうなるの?

更新の手続きを行わずに自動車保険が満期で切れると、契約は終了します。
ただし、自動継続の特約が付いていれば、自動更新なので手間がかかりません。契約者から「更新を行わない」という意思表示がなければ、前の契約条件で自動的に契約が更新されます。
自動継続は更新忘れを防げる、あるいは面倒な手続きがないというメリットがあります。ただし、ライフスタイルの変化によって自動車保険の内容も変化させていく必要があるので注意が必要です。満期日は保険内容を見直すために良いタイミングとなるでしょう。

ノンフリート等級とは?

「等級」という言葉はよく聞くものの、「ノンフリート」はあまり聞き慣れないという方は多いかもしれません。自動車保険の契約の種類には「フリート契約」と「ノンフリート契約」があり、以下のように違いがあります。
  • フリート契約:所有・使用する車が10台以上の契約
  • ノンフリート契約:所有・使用する車が1~9台の契約
フリート契約は「等級」と別の割増引制度が採用されており、ノンフリート契約では1~20等級で保険料の割増引率を決める「ノンフリート等級」が採用されています。個人で自動車保険を契約するときには、「ノンフリート等級」が採用されることが一般的です。
等級が高いほど保険料の割引率が上がるため、保険料の支払いが安くなっていきます。6等級もしくは7等級(複数台所有の場合)から始まり、1年間無事故で保険を使わなかった場合は次の契約から等級が1つ上がるという流れです。事故で保険を使うと次の契約から基本的に等級が下がりますが、事故の種類によって「3等級ダウン事故」「1等級ダウン事故」「ノーカウント事故」に分かれます。
なお、ノンフリート等級の引き継ぎは各社規定があります。満期日を過ぎた場合は乗り換え時に等級が下がってしまうケースもあるので、あらかじめ注意しておきましょう。

更新ではなく自動車保険を中断したい場合はどうすればいい?

例えばしばらくクルマを使う予定がなくなり、自動車保険を継続しないというケースがあるかもしれません。こうした場合は、自動車保険を中断することで最大10年間にわたり等級の保存が可能です。せっかく20等級まで上がったのに、クルマを数年間使わなかっただけで6等級にリセットされるといったことを防げます。

中断するときは、保険会社による「中断証明書」の発行が必要です。以下の条件を満たしていれば、保険会社に申請すると中断証明書を発行してもらえます。

  • 再開するときの契約の等級が7等級以上
  • 中断の申請が解約日または満期日から13ヶ月以内(保険会社によって期間が異なる)
  • クルマを手放している(廃車、売却、リース会社へ返還、盗難、車検切れ、抹消登録などの状態)

転勤や引っ越しなどで、数年間クルマを使わなくなった人は中断制度の利用がおすすめです。改めてクルマを使うことになり、自動車保険も再開する場合は、中断証明書を発行した保険会社以外でも保険に加入できます。

自動車保険でお困りごとがあるなら

ガリバーでは複数の自動車保険をご用意しており、お客様のライフスタイルに合わせたご提案を行っております。自動車保険に関してお困りのことあれば、ぜひ一度ご相談ください。

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