1日自動車保険とは?補償内容と手続き方法を紹介

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1日自動車保険に入ろう

更新日:2022/08/29

クルマの持ち主がかけている自動車保険は、他人が借りて起こした事故に使えないケースが多いです。そのため、友人のクルマを借りて運転したり、実家へ帰省した際に親のクルマを借りて運転したりする際は、万が一に備えて1日自動車保険を検討しましょう。

1日自動車保険の概要

1日自動車保険の補償内容や加入をした方が良い場合について解説します。長期休暇などで個人が短期的に使う場合以外にも、加入している保険の見直しに係る使い方もあるので是非参考にしてください。

1日自動車保険とは?

1日自動車保険は、基本的に「他人のクルマ」を運転することを前提とした保険です。加入していると、保険の対象としたクルマを借りている1日間(24時間)、補償対象となります。

他人からクルマを借りる場合、持ち主がはじめから自動車保険をかけていたとしても、借りる人は補償の対象外ということが少なくありません。なぜなら、自動車保険は保険料を安くするために、補償対象となる運転者や年令を限定していることがあるからです。

もちろん運転者が他人の場合にも、持ち主の加入している自動車保険の対象内ということもあります。しかし、その保険を使えば持ち主の等級が下がり、保険料が上がってしまいます。いくら補償対象でも、やはり自分で起こした事故の責任は自ら取るべきでしょう。そのためクルマを借りている間は、1日自動車保険への加入がおすすめです。

補償内容

1日自動車保険は、一般的に以下のような補償内容になっています。

  • 対人賠償保険
  • 対物賠償保険
  • 対物超過修理費用特約
  • 自損傷害保険
  • 搭乗者傷害特約
  • ロードサービス
  • 弁護士費用特約
  • 車両補償

対人賠償保険や対物賠償保険といった相手の損害を補償する内容は、どこの保険会社も無制限です。それぞれの保険会社が3つのプランを設けており、細かな補償内容に違いがあります。

「1日自動車保険」と「ドライバー保険」の違い

1日自動車保険に似た保険に、ドライバー保険があります。同じように他人のクルマを運転することを前提とした保険ですが、1日自動車保険とは以下のような違いがあります。

1日自動車保険 ドライバー保険
契約期間 1日 1年または短期
対象車両 自家用乗用車(普通・小型・軽四輪) 自家用乗用車(普通・小型・軽四輪)
自家用貨物車(普通(最大積載量2t以下)・小型・軽四輪)
キャンピングカー
二輪自動車
原動機付自転車
※それらのレンタカーを含む
年令 保険料に影響なし 保険料に影響あり
等級別割引・割増制度 なし あり
車両補償 プランによってはあり なし

1年間の間に他人のクルマを借りて運転する機会が多い人は、そのたび1日自動車保険に入るのではなくドライバー保険を利用しましょう。そうすれば、クルマを借りるたびに保険へ申し込む煩わしさがなくなります。また、使う頻度によっては、ドライバー保険の方が安い点もメリットです。

メリットとデメリット

  • メリット

    1日自動車保険には以下のメリットがあります。

    • 保険期間が1日分だけなので保険料が安い
    • 加入するときの手続きが簡単
    • 等級制度がないので保険を使いやすい
    • 借りたクルマの損害が補償されるプランがある

    そもそも、他人のクルマを運転する際に、自分で保険を準備できる点が最大のメリットかもしれません。普段あまり運転しない人、あるいは乗り慣れない車種のクルマを運転する際は事故を起こすリスクが上がり、精神的にも不安が伴います。事故のリスクをなくすことはできませんが、万が一の際に自分の保険で対応可能というだけでも、そうした不安が少しは解消できるはずです。

  • デメリット

    1日自動車保険には、以下のようなデメリットがあります。

    • 保険期間が短いので頻繁に利用する場合は不便
    • 対象となる車両が限られている
    • 人身傷害保険を付けられない
    • プランによっては車両補償がついていない
    • 支払い方法が制限されている

    1日自動車保険は契約期間が1日だけ。そのため、他人のクルマを長期間借りたり、頻繁に借りたりするには不向きです。また、対象となる車両や支払い方法、補償内容などが通常の自動車保険より制限されている部分がある点にも注意してください。

どんな場合に入るべき?

以下3つのケースでは、1日自動車保険に加入することをおすすめします。

1 クルマの持ち主がかけている自動車保険が運転者を限定している

最初から持ち主の入っている自動車保険で運転者が限定されており、借りる人が事故を起こしても保険の対象外となる場合です。無保険でクルマを運転するリスクは高いので、1日自動車保険に加入したほうが良いでしょう。

2 自動車保険の等級を下げてしまったときに持ち主とのトラブルを避けたい

借りるクルマの自動車保険が使えるとしても、実際に使えば保険の等級がダウンします。そうすればクルマの持ち主の保険料が数年間に渡って高くなってしまうため、「上がった保険料の差額を誰が支払うのか」が問題になるでしょう。持ち主とのトラブルになる可能性が大きいため、自動車保険を自分が使って問題ないのか、使った場合の保険料はどうするのかは事前に確認が必要です。等級ダウンによる保険料の増額は大きいため、クルマの持ち主に気を遣うという人は、1日自動車保険を自分で用意したほうが良いでしょう。

3 補償内容を見直したい

幅広い運転者が使えるように自動車保険の運転者や年令を制限しておらず、保険料が高くなっているケースです。例えば、父親が所有するクルマを子どもも運転できるよう年令制限を広くしているが、子どもが運転することは年に数回しかない。こうした場合は自動車保険の運転者を父親本人に限定して保険料を下げ、子どもが運転するときだけ1日自動車保険を使うことで、トータルの保険料を抑えられるかもしれません。

1日自動車保険の加入手続きについて

1日自動車保険の加入方法としてスマホとコンビニの場合について解説します。また、クルマによっては1日自動車保険の対象外となるものもあるため、申し込み前に確認をしましょう。

  • スマホでの加入方法

    1日自動車保険はスマホから加入可能で、代理店などに足を運ぶ必要がありません。スマホで申し込む場合、一般的な流れは以下の通りです。

    • 事前登録

      加入申し込みの前に、保険会社のホームページから事前登録が必要です。氏名や生年月日、運転免許証番号などを入力して送信します。

    • 利用申込み

      登録が完了すると、運転免許証の番号とパスワードを入力して申し込み画面に入れます。申し込みには、借りるクルマの情報(ナンバープレートの番号)が必要です。

    • 決済

      申込内容に間違いがなければ、確定ボタンを押して契約成立です。決済方法はスマホのキャリアによってクレジットカードしか使えなかったり、キャリア決済できたりと異なります。

    事前登録が必要になるのは初回のみです。2回目からは事前登録の作業は不要で、手続きは利用申込みからとなります。

  • コンビニでの加入方法

    1日自動車保険はコンビニでも加入できます。保険会社によって、申し込みできるコンビニが異なる点に注意してください。コンビニでの加入方法は以下の通りです。

    • 利用申込み

      コンビニに設置されているマルチコピー機、もしくはコンビニの専用サイトから申し込みます。氏名や生年月日、借りるクルマの情報、利用期間などの入力が必要です。

    • 支払い

      申し込みが完了すると申込券が発券されます。申込券の有効時間は30分なので、時間内にレジで現金で保険料を支払えば完了です。

加入時の注意点_1日自動車保険が適用されない場合

借りるクルマの種類や車両所有者によって、1日自動車保険が利用できないケースがあります。具体的に、以下のようなクルマは1日自動車保険の対象外という保険会社が多いため、加入前に補償対象か確認しましょう。

  • 自己所有のクルマ
  • 配偶者所有のクルマ
  • レンタカー
  • 社用車
  • 一部の外車やスポーツカー

1日自動車保険の比較のポイント

1日自動車保険は基本的な補償内容は大きく変わりません。ただ、車両補償や特約の有無が異なるため、必要に応じてどの保険に加入をするか比較検討をするとよいでしょう。

必要なプラン内容の保険料・補償内容

引受保険会社の多くは、補償内容や料金の異なる3つのプランを用意しています。基本的な対人賠償保険や対物賠償保険など、相手の損害を補償するための保険は全てのプランで付いているでしょう。プラン毎に異なるのは、以下のような内容です。

  • 車両補償の有無
  • 弁護士費用特約の有無
  • 保険を使うときの自己負担額

この中で、特にポイントとなるのが「車両補償」。車両補償を付けるかどうかで、金額や加入できる日にちが大きく変わる保険会社が多いです。

保険会社やプランによって、登録後すぐ加入できるものと、登録後8日目から加入できるものがあります。車両補償などが付いた上位プランは、すぐに加入できないことが多いでしょう。そのため、クルマを借りる日から、一週間以上の余裕を持って申し込む必要があります。

セットできる特約内容

対物超過修理費用特約や自損傷害保険、搭乗者傷害特約は、どのプランを選んでもセットされていることが多いでしょう。しかし借入自動車の復旧費用補償特約や弁護士費用特約は、保険会社やプランによって有無が異なります。

事故対応や顧客対応の口コミ・評判

1日自動車保険にはロードサービスが付いており、事故を起こしても現場対応が可能です。例えば事故や故障で走行不能になったときのレッカー搬送、緊急時応急対応サービス、燃料切れ時のガソリン配達サービスといった内容が付いています。

また、事故を起こした際の電話サポート、あるいは修理工場や病院への連絡などもあります。そのため、万が一の際も安心して任せられるでしょう。実際にどのような対応が行われえているのかは、各社の口コミなどでチェックしてみてください。

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