自動車保険の更新(継続)手続き(必要書類・流れ)
更新日:2024/05/16
自動車保険は、一般に1~3年程度で満期になりますが、車に乗り続ける場合には満期を迎える前に更新手続き(継続手続き)をする必要があります。手続きに必要な書類、その流れ、手続き可能な時期などを確認しましょう。
自動車保険の更新(継続)に必要なもの
自動車保険が満期になった場合、契約内容に変更がなければ特別な書類などは不要です。
ただし更新時に「現在の走行距離」を申告する場合があるため、オドメーター(累計走行距離計)の数字を確認しておきましょう。また免許証の色が変わった場合も、保険会社に申告が必要です。
また以下のようなケースでは、書類や特別な手続きが必要になることが多いです。
特別な手続きが必要なケース① 住所が変わった場合
引越しなどで住所が変わった場合、保険会社に新住所を申告する必要があります。
住所変更をしていないと、保険でロードサービスを使ったときの対応に支障が出る可能性があります。また、地域によって保険料が変わる場合もありますので、住所変更があれば速やかに保険会社へ連絡してください。
住所変更の連絡はホームページや電話で行うのが一般的で、特別な書類は不要なことが多いです。ただし住所変更は契約者本人が行う必要があるので注意しましょう。
特別な手続きが必要なケース② 車両を変更した場合
車の買い替えなどをした場合、保険の対象となる車両を変更する「車両入替手続き」が必要です。
車両変更の手続きをしないと新しい車は無保険の状態になるので、事故が起きても保険金が支払われません。自動車保険が満期になっていなくても、買い替えが決まったら早めに車両入れ替えの手続きを行うと良いでしょう。
車両入替手続きには、新しい車の車検証が必要です。
「まだ納車前」など車検証が手元にない場合は、売買契約書などで新しい車の情報を確認してください。メーカー名、車名、型式、ナンバー、車台番号、初度登録年月、所有者、使用者といった項目が分かれば、車両入替手続きが可能です。
また車両の変更に伴い、保険料が変わる場合があります。その場合は、以下のような情報を求められることが多いです。
- 保険料の差額返還がある場合…契約者の銀行口座情報・クレジットカードの情報
- 追加料金が発生した場合…契約者の銀行口座情報・クレジットカードの情報
特別な手続きが必要なケース③ 運転者範囲が変わった場合
運転者範囲を変更する場合にも、保険料が変わる可能性があります。その場合、以下のような情報が必要になるでしょう。
- 保険料の差額返還がある場合…契約者の銀行口座情報・クレジットカードの情報
- 追加料金が発生した場合…契約者の銀行口座情報・クレジットカードの情報
特別な手続きが必要なケース④ 車の所有者が変わった場合
「車を譲渡した/譲渡された」など車の所有者が変わった場合は、保険でも「車両所有者の変更」の手続きが必要です。また主に運転する人も変更になった場合は、「記名被保険者の変更」の手続きも求められます。
変更手続きに当たっては、新しい所有者・使用者の名前が記載された車検証が必要です。
自動車保険の名義とは?車の名義とは別なの?
- 所有者…車の持ち主のことで、基本的に車検証の所有者に記載の人物
- 契約者…自動車保険の申し込みや保険料の払い込みをする人。記名被保険者と同一である必要はない
- 記名被保険者…主に車を運転する人。補償を受ける中心となるため、年令や運転免許証の色、等級も記名被保険者で決まる
自動車保険の更新(継続)の流れ・方法
自動車保険に加入していると、満期の2~3ヵ月前に更新の案内が来るのが一般的です。
この更新案内の頃から更新手続きが可能になります。早期に更新手続きをすると割引対象になることもあるため、乗り換えを検討していない場合は早めに手続きをするのがお勧めです。
「更新や解約手続きは満期日まで受付」という会社もありますが、「通知締切日」が設定されている会社もあります。これは「保険を更新する/しない」といった意思を通知する期限であり、満期日より早く設定されています。
他社への乗り換えや契約内容の見直しを検討している場合は、通知締切日を過ぎる前に連絡しましょう。そうしないと、前年までと同等の内容で自動更新される場合があります。
自動更新ができる特約があるって聞いたけど?どんなメリットがあるの?
満期で自動車保険が切れてしまうと、事故を起こしても補償が受けられません。また等級を引き継げない可能性もあります。そのため、更新を忘れがちな人は自動更新特約を付けておいた方が安心でしょう。
ただし自動更新特約を付けた場合でも、満期が来たら保険内容の見直しをお勧めします。ライフステージや車の状態に合わせて、適切な保険プランを選ぶようにしましょう。
自動車保険の更新に関するQ&A
自動車保険を継続すると保険料が高くなるのはなぜ?
「等級が下がっていないのに保険料が上がった」という場合は、以下のようなケースが考えられます。当てはまるものがないか確認してみましょう。
- 保険料が高い車種に買い換えた
- 運転する人の年令条件が変わった
- 新車割引が適用されなくなった
- ASV※ 割引が適用されなくなった
- 車の料率クラスが改定された
- 走行距離が増えて、前年走行距離区分が変わった
- ASVとは、先進技術を使用し、ドライバーの安全運転を支援するシステムを備えた自動車のことです。
自動車保険を継続するとどんなメリットがあるの?
他社に乗り換える場合は、今の保険と補償内容や保険料がどの程度違うか比較検討しましょう。
また満期日以外のタイミングで保険の乗り換えをしてしまうと、等級の進みが遅れたり、保険会社によっては等級を引き継げないケースがあるので注意が必要です。
自動車保険の継続はいつから?
期限が切れた自動車保険を継続したいのだけど?
ただし満期が過ぎた後でも猶予期間を設けている保険会社があり、この場合は猶予期間中なら継続が可能です。猶予期間の長さは保険会社によって異なりますが、1週間から1ヶ月程度が一般的です。猶予期間も過ぎてしまうと継続できず、等級がリセットされてしまいます。
自賠責保険の更新はどうしたらいい?
ただし、整備工場とは別の代理店で自賠責保険を加入したい場合は、車検を出す前に新しい自賠責保険を用意しておく必要があります。
併せて確認したい!自動車保険の大事な手続き
自動車保険の乗り換え手続き
自動車保険の乗り換えはタイミングが大切です。多くの人が気にする等級の引継ぎ方法や中途解約で乗り換える場合についても解説します。
満期を過ぎた場合の対処法
自動車保険の継続手続きを忘れ、うっかり契約が満期になってしまった場合の対処法を解説します。猶予期間の有無などを確認しましょう。
事故有係数と更新への影響
事故を起こして保険を適用すると、その後の保険では「事故有係数」が適用されます。保険料に影響するので、更新に備えて確認しておきましょう。
代表的な特約
自動車保険には、基本補償と別に「特約」と呼ばれるオプションがあります。自分に合った保険内容を検討するために、代表的な特約とおすすめのケースを紹介します。
自動車保険の更新(継続)手続きで困ったらガリバーへ
ここまでご紹介したように、自動車保険の更新は、満期日の2ヵ月ほど前から可能です。契約内容に変更がなければ、追加で用意する書類もありません。
しかし自動車保険の更新は、家計やライフステージに合わせて保険を見直すのにぴったりのタイミングです。
「どの保険会社が合ってるのか」「補償内容はこのままで良いのだろうか」など気になることがあれば、お気軽にガリバーにご相談ください。複数の保険会社から、お客さまに合った保険をご提案いたします。