軽自動車タイヤの選び方は?ノーマルタイヤとスタッドレスのオススメ5選

 

軽自動車タイヤの選び方は?ノーマルタイヤとスタッドレスのオススメ5選

軽自動車こそタイヤが重要

 

軽自動車こそタイヤが重要

「タイヤが安全のために重要」ということは何となくわかっていても、「軽自動車では特に重要」ということは意外に知られていません。

実は、軽自動車のタイヤは以下のような理由から摩耗しやすく、普通自動車よりも早く交換時期が来ることも多いのです。

  • 幅の狭いタイヤなので、そもそも負担が大きい
  • タイヤ径が小さいので、回転数が多く、擦り減りが早い
  • 軽自動車特有の小回りやふらつきで、タイヤが偏摩耗する

タイヤが摩耗すれば更に安定感がなくなるのはもちろんのこと、スリップしやすくなったり、ブレーキが効きにくくなったりします。だからこそ軽自動車のタイヤのコンディションは定期的に確認するようにしましょう。

タイヤ選びのポイント

タイヤを選ぶ時に値段やクルマに合ったサイズが重要なのは言うまでもないことですが、併せて注目したいのが性能です。

JATMA(日本自動車タイヤ協会)ではグレーディングシステムを用意しており、以下の2つの観点でタイヤの性能が分かるようにしています。

  意味 グレーディングでの表記
転がり抵抗性能 走行中にタイヤが損失するエネルギーの少なさ AAA、AA、A、B、Cの5段階
ウェットグリップ性能 濡れた路面でのタイヤのグリップ力の強さ a、b、c、dの4段階

このグレーディング表示があるのはノーマルタイヤ(サマータイヤ)のみで、スタッドレスタイヤは対象外です。それでもノーマルタイヤを選ぶときには参考になるので、クルマを選ぶ際はチェックしてみてください。

グレーディングシステムについて|一般社団法人 日本自動車タイヤ協会 (JATMA)

低燃費マークにも注目

特に低燃費なタイヤについては、「低燃費タイヤ」の認定がされています。

上述のグレーディングにおいて転がり抵抗性能が「AAA」「AA」「A」、ウェットグリップ性能が「d」以上のものが対象で、安全性と環境性能を満たしていることの証とされています。

軽専用のタイヤしか使えないので注意

タイヤを選ぶ際に注意したいのが「軽自動車には軽専用のタイヤしか使えない」という点です。

普通自動車のタイヤは16インチ以上のものを使うことが多いのに対して、軽自動車のタイヤは14インチまたは15インチが主流。またインチサイズは同じでも幅が異なるため、同じタイヤを装着することはできないのです。

タイヤを購入する際は、軽専用のタイヤであることを確認するようにしましょう。

おすすめのタイヤ5選

「メーカーも多くある中でどれを選んでいいか分からない」「お店に行っても、何から見ようか迷ってしまう」という人のために、重視したいポイント別のおすすめのタイヤをご紹介します。

グレーディング情報はもちろん、普段用のノーマルタイヤ、積雪や凍結で滑りやすい時に使うスタッドレスタイヤと分けて紹介しますので、参考にしてみてください。

なお購入時には、愛車のサイズに合ったタイヤをお選びください。タイヤをインチアップしたい場合などは、専門店に相談しながら選ぶことをお勧めします。

燃費性能に優れた「BluEarth AE-01」


燃費性能に優れた「BluEarth AE-01」


「乗り心地が悪い」と言われることも多い軽自動車ですが、そんな軽自動車にソフトな乗り心地をもたらしてくれるのがヨコハマタイヤの「BluEarth AE-01」。ヨコハマタイヤ自慢の「ナノブレンドゴム」で、乗り心地を担保しながらも、摩耗しにくく、高い燃費性能を実現しています。

クルマの燃費にばかり注目しがちですが、そのエネルギーをタイヤがロスしてしまっては元も子もありません。燃費性能にこだわる人にお勧めのタイヤです。

転がり抵抗係数 AA
ウェットグリップ性能 c
ノーマル/スタッドレス ノーマルタイヤ

背が高い軽専門の「TRANPATH LuK」

 

背が高い軽専門の「TRANPATH LuK」

最近増えてきている、ハイト系やスーパーハイト系と呼ばれる背の高い軽自動車。背が高いと軽自動車は一層ふらつきやすくなり、すると乗り心地が悪くなる上にタイヤも偏摩耗してしまいます。

そんなふらつきを抑える工夫をしているのが、トーヨータイヤの「TRANPATH LuK」。ふらつきが小さくなれば、快適さがアップするのはもちろん、タイヤも長持ちします。N-BOXタントスペーシアなどに乗っている人は、ぜひ候補に入れたいタイヤです。

転がり抵抗係数 A
ウェットグリップ性能 c
ノーマル/スタッドレス ノーマルタイヤ

上質で総合力が高い「REGNO GR-Leggera」


上質で総合力が高い「REGNO GR-Leggera」


クルマに詳しくなくても、一度は聞いたことがあるブリヂストン。そのブリヂストンタイヤの軽自動車向け高級タイヤが「REGNO GR-Leggera」です。

軽自動車特有の偏摩耗対策はもちろんのこと、気になるノイズやふらつきを抑えるための技術が詰め込まれています。他のタイヤと乗り比べてみるとすぐに差が分かるほどの、静かで安定した乗り心地。価格はやや高いですが、雨の日にもブレーキにも安心感があり、総合力の高さを感じられるタイヤです。

転がり抵抗係数 A
ウェットグリップ性能 b
ノーマル/スタッドレス ノーマルタイヤ

高コスパなスタッドレス「BLIZZAK VRX」

ブリヂストンのブリザック


スタッドレスタイヤの中でも装着率が高いのがブリヂストンタイヤのブリザックシリーズ。その中でも「BLIZZAK VRX」は価格もリーズナブルなのが嬉しいポイント。

もちろん安いだけではなく、氷雪面での安定性も重視した、ふらつきを起こしにくい設計。また素材は親水性が高いアクティブ発砲ゴムを用いることで、凍った路面でもスリップを起こしにくくなっています。

更に高性能なものを求めるのなら、最新モデルである「BLIZZAK VRX2」もあります。

転がり抵抗係数 -
ウェットグリップ性能 -
ノーマル/スタッドレス スタッドレスタイヤ

ハイレベルなスタッドレス「iceGUARD 6」

ヨコハマタイヤのアイスガード

「雪道は不安だから万全を期したい」という人にお勧めしたいのが、ヨコハマタイヤの「iceGUARD 6」。プレミアム吸水ゴムが水の膜を除去しながら路面に密着するため、氷の上でも安定した走りを実現しています。

またタイヤ本体の価格は高くとも、トータルではそれほど負担にならないのもポイントです。ノーマルタイヤのグレーディングでの「低燃費タイヤ」に相当する燃費性能に加えて、性能が長持ちをするのがこのタイヤの特徴。そのため長く安心して乗ることができます。

転がり抵抗係数 -
ウェットグリップ性能 -
ノーマル/スタッドレス スタッドレスタイヤ

タイヤローテーションで長持ち

タイヤが摩耗してきたら交換が必要ですが、少しでも長持ちさせるためには「タイヤローテーション」という選択肢もあります。

タイヤの擦り減り具合は位置によって異なるので、前後のタイヤを入れ替えることで、特定のタイヤだけが急激に擦り減るのを防ぐことができるのです。「右の前輪だけが擦り減っている気がする」といった場合には、ぜひ検討してみましょう。

Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!