車検の内訳と相場
車検の費用には、法律で定められた法定費用と、車検業者が独自に設定する点検整備費用が含まれます。
- 法定費用…自動車重量税、自賠責保険料、印紙代
- 点検整備費用…車検基本費用(点検料、測定検査料、代行手数料など)、部品交換費用
法定費用は、どこで車検を受けても変わりません。一方、点検整備費用は車検を受ける場所によって変わってきます。
軽自動車の法定費用は約2~3万円
軽自動車の法定費用は以下の合計で決まります。そのため法定費用は最低でも約2万円、最高でも約3万円程度です。
- 自動車重量税…0円~8,800円(※年式や環境性能による)
- 自賠責保険料…17,540円(※2023年4月以降に加入の場合)
- 印紙代…1,800円~2,200円(※依頼先が指定工場もしくは認証工場かによる)
点検整備費用には幅がある
法定費用とは異なり、点検や整備にかかる費用は、車検を受ける場所によって大きく幅があります。
- ディーラー…3.5〜10万円程度
- 整備工場…2~6.5万円程度
- ガソリンスタンド…1.5~3.5万円程度
- カー用品販売店…1~4.5万円程度
同じ車種でも、古いクルマだと「オイルが切れている」など部品交換や修理が必要になることも増えてきます。そのため同じお店で車検を受けても、古いクルマの方が一般的に点検整備費用は高くなる傾向があります。
軽自動車の車検で10万円はやや高い
軽自動車の車検で10万円という価格は、「古いクルマの車検をディーラーにお願いした」というケースであれば、相場の範囲内でしょう。
しかし整備工場やガソリンスタンドでの車検の場合、大きな故障や不具合がないのであれば10万円はかなり高額だといえます。申込前であれば、他の車検業者にも見積もりをお願いして、価格を確認しても良いでしょう。
車検費用を安くするポイント
「少しでも車検費用を抑えたい」という場合には、以下のようポイントを参考にしてみてください。
- ポイント①ディーラー車検ありきで進めない
- ポイント②点検や部品交換が多すぎないか確認する
- ポイント③オイル交換などは自分で済ませる
- ポイント④割引サービスがないか確認する
- ポイント⑤ユーザー車検も検討する
先ほどもご紹介した通り、「どこで車検を受けるのか」によって車検費用は大きく変わります。ディーラー車検はどうしても高くなりやすいです。行きつけのガソリンスタンドやカー用品店なら割引サービスが用意されている可能性もあります。
クルマの整備に慣れている人でしたら、ユーザー車検も候補に入るでしょう。
以下のページでは各ポイントについて詳しく解説していますので、併せてチェックしてみてください。
車検が高くなるタイミング
先ほど「クルマが古くなるほど点検整備費用は高くなる」と紹介しましたが、具体的には以下のようなタイミングで車検費用が上がりがちです。
- 走行距離が10万kmを、あるいは新車登録から10年を超えた
- 特に重量税が増額となる13年または18年が経過した
走行距離10万kmや新車登録から10年という数字は一つの「目安」ですが、やはりクルマは使えば使うほど、部品が消耗・劣化し交換が必要になります。特に新車登録から13年および18年が経過すると、自動車重量税が上がるので、法定費用の負担も増します。
このため上記のタイミングでは、特に車検費用が高くなりやすいです。
車検のタイミングで買い替えを検討する人も
車検のタイミングでクルマの買い替えを検討する人も多いです。特に以下のようなタイミングは乗り換えを考えることが多いようです。
- 「10年落ちになって下取りや買取価格が付かなくなる前に」と9年目の車検
- 「自動車税や重量税が高くなる前に」と11年や13年目の車検
車検の費用を確認するのと並行して、「クルマを手放したらいくらくらいなのか」も確認しておくと良いでしょう。以下のページでは買取相場を公開しているので、ぜひ活用してみてください。
norico編集部オススメ記事
車検の費用も重要ですが、日頃のガソリン代も家計には大きな負担です。燃費性能が高いクルマを選んだり、より効率的な給油や運転をすることでガソリン代も節約できますので、ぜひ参考にしてみてください。
- Supervised by norico編集長 村田創
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中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!