中古車の納期の目安は2週間~1ヶ月程度で、最短3~5日です。中古車の納車日の連絡は直前までこないことも多いので、気になる場合は自分から問い合わせましょう。ここでは納車連絡がこない場合の対処法や納車が遅れる理由、納車遅れによるキャンセルや値引きの可否などを解説しています。
中古車の納車連絡がこない時の対処法
中古車の購入契約を交わし、支払いと書類提出を済ませて一定期間が経っても納車連絡がない時は、販売店などに問い合わせてみましょう。購入者にもクルマの使用等の予定があるので、問い合わせること自体に問題はありません。
特に「納車予定日を聞いていない」「納車予定日が近いのに連絡がない」といった場合は、問い合わせながら納車希望日や自分の予定を伝えるのがおすすめです。
Q. 中古車の納期の目安は?
中古車の一般的な納期は、2週間~1ヶ月程度です。ただし購入時期や車両状態、書類提出のタイミングなどによって納期は大きく異なり、最短なら3~5日、長いと2ヶ月以上かかるケースもあります。納車までの流れの詳細は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】中古車の購入から納車まで!期間と流れ、納車を早める方法
Q. 納車連絡は納車の何日前にくる?
納車連絡がいつくるかは、販売店によって異なります。特に中古車の場合は納車の目処が立った2~3日前や、納車できるようになったその日に連絡がくるケースも少なくありません。
これは、中古車の納期が新車に比べて短く、他方で書類準備や点検・整備で思わぬ時間がかかることも多いからです。
中古車の納車が遅れる理由6つ
中古車の納車連絡がない時は、「ただ売り手側が連絡を怠っていた」というケースもあれば、納車の準備自体が遅れているケースもあります。納車が遅れる理由としては、主に以下の6つが挙げられます。
- 車検切れの車両を買った
- 整備に時間がかかっている
- 遠方の車両を取り寄せている
- 提出書類に不足や不備があった
- ローン審査に時間がかかった
- 繁忙期などで手続きが遅れている
1) 車検切れの車両を買った
車検切れの車両を購入した場合は、納車前に車検を通すのが一般的です。車検には1~4日程度、長いと1週間以上の期間がかかるケースもあります。
なお「車検整備付き」と書かれた車両も、車検を通してからの納車となります。
2) 整備に時間がかかっている
車検が残っている車両でも、事前に修理してもらう部分や追加オプションがあると整備に時間がかかります。必要部品の取り寄せに時間がかかることもあります。
さらに、納車前の点検で新たな不具合が見つかることもゼロではありません。
3) 遠方の車両を取り寄せている
遠方から車両を取り寄せると、車両の輸送だけでなく、書類の手続きにも時間がかかります。
特に名義変更手続きでは購入者の書類だけでなく、購入する車両の車検証なども必要です。そのため購入者が遠方の販売店に必要書類を送ったり、最寄りの店舗に車両が到着するのを待ったりする必要があります。
4) 提出書類に不足や不備があった
購入に必要な書類を早めに提出しても、書類に不備や不足があれば手続きを進められません。
書類を手渡しする場合はその時点で中身を確認してもらえることが多いですが、郵送で提出した場合は確認が遅れがちです。
車庫証明書は、販売店が取得を代行してくれる場合も多いです。しかし取得には、数日~1週間かかります。そのため販売店に代行を依頼すると、その分だけ納期も遅れやすいです。購入時期がある程度はっきりしているなら、事前に自分で取得した方が良いでしょう。
5) ローン審査に時間がかかった
ローン審査に時間がかかった場合も、納車が遅れやすいです。特に金融機関のローンでは、長いと審査に1週間以上の期間を要します。また審査に落ちた場合は新たな審査を受ける必要があり、より納期が遅れてしまいます。
6) 繁忙期などで手続きが遅れている
3月などの繁忙期にクルマを購入した場合、販売店のスタッフは目の前の顧客対応に追われ、事務処理が遅れがちです。また整備士の人数や一度に整備できる車両の台数も限られていることから、車両整備にも時間がかかります。
販売店で中古車を購入した場合は、何らかの事情で納車が遅れている可能性が高いです。一方ネットオークションや個人売買では、「入金したのに納車されず、連絡も取れない」など悪質なトラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。こうした場合は消費者生活センターへの相談も検討しましょう。
【関連記事】車の個人売買でよくあるトラブル例と防止策
納車遅れのキャンセルや値引きの可否
ここでは、納車が事前に知らされていた予定より遅れた場合などのキャンセルや値引き交渉の可否について解説します。
納期遅延のキャンセルは一般に不可
契約のキャンセルには、双方の合意または契約不履行などの契約違反の事実が必要です。納車予定日はあくまで「予定」であり、納車を約束するものではありません。
また中古車の場合は契約後数日でも納車に向けて車両点検や整備を開始していることが多いです。そのため一般に、納車遅延だけを理由に契約をキャンセルすることはできません。
税金など法定費用は減額の可能性も
納車遅延による車両代金の値引きも、一般にはできません。ただしクルマの購入代金には月割りの自動車税や、車検の残期間に応じた費用が含まれています。納車が大幅に遅れた場合、購入した中古車に乗れなかった月の自動車税や車検費用を引いてもらえる可能性はあります。販売店に確認してみましょう。
代車の貸出は販売店によって可能
販売店都合で納車が予定日より遅れた場合は、代車を貸し出してくれる場合もあります。代車の有無や台数、貸出条件などは販売店に確認してみましょう。
購入後のトラブルにも注意
中古車は一台ずつ車両状況が異なり、見極めが難しいものです。なかには、購入後に以下のようなトラブルに見舞われるケースもあります。
- 走らせて早い段階で不具合が生じた
- 水没車や修復歴車だと判明した
このようなトラブルを避けるため、納車当日は内外装や電装パーツのチェック、エンジンをかけた時の異音や異臭の有無、書類の確認を徹底しましょう。また万が一購入直後に不具合が生じたり、修復歴車と判明したりした場合は、証拠となる写真や動画、書類を保存し、販売店に連絡しましょう。
故障などのリスクがあるからこそ、中古車購入時に重視したいのが保証や返品制度の有無です。無償・有償保証のプランに加えて、返品(=販売時の本体価格での買取)制度も用意してる場合もあります。詳しい返品条件は、以下をご覧ください。
【関連記事】どんな理由でも!ガリバーなら返品可能|中古車のガリバー
中古車の納車でよくあるQ&A
ここでは、中古車の納車に関してよくある質問に回答しています。
Q. 納車を早めるためにできることは?
これから中古車を契約する場合、納車の早めるためにできることは主に以下の5つです。
- 車検切れの車両を購入しない
- 遠方にある車両を購入しない
- 必要書類は前もって準備する
- ローン購入なら事前に審査を受ける
- 購入時期は繁忙期(3月など)を避ける
Q. 納車の早い中古車の選び方は?
車検切れしておらず、かつ修理や整備の必要がなさそうなクルマであれば、早く納車される可能性が高いです。具体的には、事故や災害による修理・修復歴がなく、高年式で走行距離が少ないクルマほど整備に時間がかからない傾向があります。
norico編集部オススメ記事
クルマの購入時やその後の生活で気になることの一つが、税金の支払いです。以下の記事もぜひお読みください。
- Supervised by norico編集長 村田創
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中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!