車初心者必見!おすすめの選び方【維持費編】

車初心者必見!おすすめの選び方【維持費編】

こんにちは!車初心者の堀です。ガリバーに入社1年目の私、ボーナスが出たら初めて自分の車を買おうと思っています!安くてきれいで事故らなくて見た目が気に入る軽自動車なら何でもいい!(そんな車あるのか!?)

高い買い物だし失敗したくない&どうやって選べばいいかわからないので、自動車評論家の大岡さんにいろいろ教えてもらいました。

最終的には車種を自分で決めて車を購入しようと思います!

車を所持するために必要な費用は?

初心者 堀

初心者 堀

車を購入するには、いくらくらいの貯金があると良いでしょうか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

車を持つと、いろんな税金を払わなければなりません。重量税や消費税、ガソリン代にも消費税がかかります。

高速道路に乗れば高速代がかかりますし…車に乗っていたら、お金は湯水のようになくなります。

初心者 堀

初心者 堀

湯水のように…(涙)。私は週末に2回程度の利用を想定しているんですけど、一か月のガソリン代として考えておけばいい金額はいくらくらいですか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

どれだけの距離を走るかにもよるけど、週末2回だったら月500kmも走らないくらいでしょうね。24Lのガソリンタンクでハイブリッド車や燃費がいい車だったら、ガソリン代は月に3,000~4,000円くらいかな。

初心者 堀

初心者 堀

思ったより高くない!ガソリン代を安くしたいのであれば、やっぱり燃費がいい車が良いんですね。他に、1か月に出ていく費用って何かありますか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

駐車場代かな。

初心者 堀

初心者 堀

駐車場代の相場っていくらくらいなんでしょうか…?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

地域によります。東京だと郊外で2万円くらい、都市部だったら2~4万円くらいかかるでしょうね。

初心者 堀

初心者 堀

ということは、都市部で計算するとガソリン代と駐車場代で月4万5000円。税金で年1回出ていくお金は10万円くらいで考えればいいですか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

そうですね。自動車保険(任意保険)が人によって変わってくる程度かな。

初心者 堀

初心者 堀

4万5000円が12か月で54万円…。年1回の10万円を足して、64万円…。維持できる気がしないです(涙)。

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

自宅に駐車場があれば、駐車場代を気にしなくていいんですけどね…。

結論:都市部では駐車場にかかる支出が大きいが、自宅に駐車場がある場合はもちろん支出から外して考えられる。ザックリとした計算で、駐車場代込み(都市部)では年間約60万円、駐車場代を除外した場合では約15万円の維持費が必要。

新車と中古車で維持費に差があるの?~修理費から考える~

初心者 堀

初心者 堀

ガソリン代と税金は、新車と中古車で同じですか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

そうです。

初心者 堀

初心者 堀

ということは、購入費用が安い中古車の方が、長い目で見たらお得なんですか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

そこも難しいところで、5年落ちの中古車を買ったとすると、5年分古い車ということになるので、新車と比べたら壊れやすいんです。

初心者 堀

初心者 堀

修理代が必要になる可能性が高いってことですね!?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

そうです。車検のときも、直すところが多くなれば高くなるので、必ずしも中古車の維持費が安くなるとは断言できません。新車には3年間の新車保証というのがあって、壊れた場合に無償で修理してくれるんです。新車なら、3年間はほぼ修理代がかからないと思っていいでしょう。中古車の場合は買ったお店によって保証期間が違ってきますが、その期間を過ぎて壊れたら実費での支払いになります。

初心者 堀

初心者 堀

新車の方がいい気がしてきました…。

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

ここでまた難しいのが、運がいい人の中古車は壊れないんです(笑)。5年落ちの中古車を買っても壊れずにその後5年乗れる場合もありますが、運が悪いと保証期間が切れた途端に大きなトラブルに見舞われたりすることもあります。

初心者 堀

初心者 堀

運なんですか?ちゃんと整備してないとか、前の人が故障を隠していたものを買ってしまうということはないんですか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

そういうのもまれにあるかもしれないけれど、基本的には乱暴なことをしない限り壊れることは少ないでしょう。悪質な嘘を見破る方法としては、中古車を購入する前に、整備記録簿を確認することです。点検を行っていたか、修復歴がないかを確認して買うのが一番良いです。ただ、車も機械なので、「明日壊れますよ~」とは言ってくれないのが難しいですね。

初心者 堀

初心者 堀

テレビとか電気製品もいきなり壊れたりしますもんね…(笑)。

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

中古車を買うなら、故障したときに必要な費用は準備しておいてもいいですね。新車でも壊れるからね。

初心者 堀

初心者 堀

新車でも壊れるんですか!?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

だから3年保証があるんです。「新車買ったのに壊れた!」って、イメージ悪いですよね。メーカー保証がついていれば基本的に無償で修理してくれます。新車って高額商品ということもあって、保証が手厚いんです。ちなみに、我が家のノートパソコンは1年保証でした(笑)。

初心者 堀

初心者 堀

新車の保証が手厚いことがわかりました(笑)。壊れるリスクはどちらにもあるんですね。

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

国産の新車の場合、走る・曲がる・止まるに関わる重要な機能には、5年保証がついてます。新車を買えば5年間はあんまり修理代はかからないけど、逆を言えば5年間はなにかしら壊れる可能性があります。中古車も、3年落ちだったら新車の保証があと2年残ってるから、2年間の大きなトラブルはメーカーが保証してくれます。

初心者 堀

初心者 堀

3年落ちを選ぶと良い気がしてきました。

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

3年落ちくらいが買いやすいし、リスクも少ないです。価格も新車と比べたら安くなっているし、保証も残っていますし。

3年落ちなら新車と同じモデルである可能性もあるので、見栄えもいいですよね。マイナーチェンジはしているかもしれないけど、フルモデルチェンジはしていない可能性が高いので、そんなに古く見えないでしょう。

初心者 堀

初心者 堀

5年落ちの中古車は3年落ちよりもっと安くなってるかもしれないけど、新車で購入したときの保証が効かないってことなんですね。

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

そうですね。定期的に点検を受けていて、問題のある部品を交換していれば故障するリスクは低いです。きちんとした整備記録が確認できるような車のオーナーは、車を粗末に扱う人ではないということも想像できます。

車の扱いが悪い人って、点検に出さないことが多いんです。ぶつけた跡がいっぱいある車はやめておいた方がいいです。中古車屋さんは修理した車を展示しているでしょうけど。

CHECK:中古車なら、メーカー保証期間が残っている3年落ちくらいを買うと安心。新車でも中古車でも壊れるときは壊れる、と理解しておく。

 

初心者 堀

初心者 堀

整備記録簿を確認して買います…!修理されているかどうかは素人目でもわかりますか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

販売員さんに聞けば教えてくれますよ。ぶつかった傷があるかどうかではなくて、前のオーナーの車の扱いが悪そうだと感じる車はやめた方が良いでしょう。

初心者 堀

初心者 堀

あまり点検に出していなかった人が乗っていた車は、壊れるリスクも高いってことですね。

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

もう一つ気を付けなければいけないのは、5年落ちの車で走行距離が5,000km、なんていう車です。あまり乗られずに駐車場に放置されてた可能性が高いので、こちらも壊れるリスクが高くなります。

初心者 堀

初心者 堀

1年振りにつけたエアコンがつかないこともありますもんね。

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

本来なら動くのに、ずっと動かさないでいるとサビて固まってしまうことがありますよね?そういった状態の車かもしれない、ということです。

タイヤもずっと置いておくと楕円形になってしまうんですよ。車の重さで変形してしまうんです。そんな状態のタイヤで走るのは危ないですよね。それから、タイヤのゴムが劣化してひび割れがあると、パンクやバースト、ブレーキをかけても止まらない、などのリスクも考えられます。

初心者 堀

初心者 堀

タイヤ、大事…!3年落ちの中古車だったら何kmくらい走っている車が安心の目安になるんですか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

1万km前後でしょう。

初心者 堀

初心者 堀

そして、タイヤの形や劣化も見たほうがいいと。

結論:新車と中古車で比べると購入費用の安価な中古車の方がお得に見えるが、修理が必要になる可能性を考えると一概にどちらが安いと言えない。中古車を購入する際には整備記録簿を見て、前のオーナーがしっかりと整備していたか確認する。

 

初心者 堀

初心者 堀

車って本当にお金がかかりますね…。

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

修理代が捻出できなくなってしまうので、貯金100万円があるからといって100万円の中古車を買ってはいけないということです。

初心者 堀

初心者 堀

修理代はどれくらいあった方がいいんですか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

ピンキリです。3万円で済む場合もあれば、購入費用より高くなってしまう場合もあります。20~30万円確保しておくと安心でしょう。

初心者 堀

初心者 堀

ということは、20~30万は修理費として貯金しておくとしても、駐車場代・税金分、ガソリン代、自動車保険のお金を含めて年間100万円くらいが購入費用とは別に必要ということですね…。

結論:20~30万の修理費用があると安心。ただし、修理の程度によっては購入費用より高くなってしまうことも。

購入費用と維持費、どちらにお金をかけるべき?

初心者 堀

初心者 堀

購入費用と維持費、どっちにお金をかけるべきですか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

それは、予算次第という話になってしまいます。お家選びと同じで、敷金礼金は高いけど駅近で新築に住むのか、敷金礼金ゼロでそこそこの部屋に住むのか、ですね。

初心者 堀

初心者 堀

またハッキリしない答え…。

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

購入費用を下げれば修理費を含めた維持費がかかりやすくなり、維持費を下げたければ燃費がよく年式が新しい車が選択肢となるため購入費用は高くなります。どちらも安く、は難しいですね。

購入費用と維持費、どちらにお金をかけるべき?~ローン活用編~

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

たとえば、購入予算が少ないのであれば、ローンを組むのも一つの手です。

初心者 堀

初心者 堀

そんなに予算はないですが、ローンは組みたくないんです。車はローンで買うのが普通なんですか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

ローンで買わない人の方が珍しいんじゃないかな。

 

初心者 堀

初心者 堀

ローンを組みたくないので、維持費など諸々含めた100万円プラス、車の価格分の貯金が貯まったら買おうかなと思ってました。

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

当然ローンには金利がかかるので、ある程度は現金で払うという考えは正しいと思います。

初心者 堀

初心者 堀

たとえば、予算が30万円だったとしたら、30万の中古車は選ばずにローンを組んだ方がいいということでしょうか。

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

基本的には、30万円の車には30万円分の価値しかないと思っておいた方がいいですよ。長く乗るつもりなら、ローンを組んでもう少し選べる範囲を広くした方がいいですね。

初心者 堀

初心者 堀

この金額くらいだったら「まあ大丈夫でしょう」という、中古車価格の基準ってあるんですか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

ないです。

初心者 堀

初心者 堀

またない…。

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

基準は車の元の値段で決まるので、元の値段が高ければ古くても高かったりします。なので、いくら以上の車なら安心という風に区切るのは難しいですね。

購入費用と維持費、どちらにお金をかけるべき?~エコカー減税編~

初心者 堀

初心者 堀

車には減税措置ってあるじゃないですか。たとえばエコカー減税やグリーン化特例って、中古車でも適応されるものですか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

エコカー減税やグリーン化特例は中古車でも適応されます。しかし、非常に複雑な上に、対象となる中古車はとても少ないです。この2つに関しては、中古車の場合、ほぼメリット無しと考えるべきでしょう。

初心者 堀

初心者 堀

中古車でエコカー減税やグリーン化特例はあんまりアテにしない方がいい、ということですね。環境性能割というのも聞いたことあります。こっちはアテにできますか!?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

中古車でも、平成32年度燃費基準+20%達成車や、EV、PHEV、クリーンディーゼル車は非課税です。中古車の場合、高年式で高額車、そして燃費の悪い車でなければ、高額な課税対象になることは少ないでしょう。

初心者 堀

初心者 堀

わ~!たくさん対象車が出てきた!

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

ただし、割引される金額は車種によって変わります。

初心者 堀

初心者 堀

たくさん割引される車に乗りたいです!

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

課税率が低い(通常より割引が大きい)車種のポイントは、”取得価額”です。これは、課税標準額という車ごとに決められている価格に、経年に応じた残価率を掛けて計算します。(取得価額=課税標準額×残価率)

この取得価額に環境性能割の税率を掛けて算出することができます。取得価額が50万円以下は免税です。

初心者 堀

初心者 堀

難しい…(涙)。

えーと、新しい車でエコ度が高いと割引率が高くなる、ということですか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

だいたいあってます(笑)。

難しい計算になるので、買いたい車が環境性能割を受けられるかは、お店の人に聞いてみるといいですよ。

初心者 堀

初心者 堀

そうします!

ところで、減税対象の少し高い車を買って維持費を抑えた方がいいのか、減税対象ではないけど車の本体価格が安い車を買った方がいいのか、どちらがおススメですか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

一般的な中古車であれば、減税のメリットはほとんどないので、減税されるかどうかで車選びをする必要はないと思います。

CHECK:環境性能割については、こちらの記事でさらに詳しく紹介。

購入費用と維持費、どちらにお金をかけるべき?~乗り潰す選択肢編

初心者 堀

初心者 堀

30万円の車を次々に乗り潰していく、という車の買い替え方もアリですか?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

費用対効果があってるなら、それもアリだと思いますよ。30万円で買ったのに1週間で壊れてしまったら費用対効果はちょっと…、となりますけど(笑)。

初心者 堀

初心者 堀

でも壊れるか壊れないかって運なんですよね?

専門家 大岡氏

専門家 大岡氏

そうですね。12か月乗れたらラッキーと思って乗れるなら、いいと思います。車のせいで壊れるだけじゃなくて、自分で事故してしまう場合もあるから、そこは注意したいですね。

初心者 堀

初心者 堀

30万円がどの頻度で出ていくか、予測が難しい場合があるってことですね…。

結論:購入費用と維持費、どちらにお金をかけるべきかは予算や家計次第。購入費用にお金をかければ維持費が安くなりやすく、購入費用を安く済ませれば維持費が高くなりやすい。

次回は維持費にも関わる燃費について!

 

その他の車初心者におすすめの選び方はこちらから!

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Supervised by 大岡 智彦

大岡 智彦

CORISM編集長。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。専門家の視点から、新車&中古車購入テクニックをわかりやすく解説します。クルマがほしいけど、どう選んだらわからない、維持費が気になるといった疑問を解決します!