大学生におすすめの車10選!購入費と維持費のシミュレーションから自分に合った車を選ぼう!
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大学生でも車を購入できる?維持していくのはきつい?
車を所有すると、「行動範囲が広がる」「電車やバスの時間を気にしなくていい」「大人数でも移動しやすい」など様々なメリットがあります。大学生の場合、サークルで出かける時や帰省時にも便利です。
ソニー損保が20歳を対象に行った調査では、20歳の運転免許保有率は約60%で、マイカー所有率は19.6%でした。ただし地方の学生に限定すると、約35%が「自分の車を持っている」または「自分の車を購入する予定がある」と回答しています。また都市部でも「購入する予定はないが、いずれは欲しい」と回答した人が約50%に上りました。
※出典:ソニー損保「2023年 20歳のカーライフ意識調査」
車の購入にかかる費用
車の購入時にかかるのは、車両価格だけではありません。法定費用(税金など)や手続き費用といった「諸費用」もかかります。諸費用の相場は大体10~20万程度で、内訳や目安額は以下の通りです。
※店舗により大きく異なります。
※手続き代行費用では上記の他に、ナンバー変更手続きや希望ナンバー取得などの費用が別途請求される場合もあります。
諸費用まで考えると、大学生が一括で購入できない金額になることも多いです。
大学生でもローンを組むことはできますが、高額の借り入れは難しいでしょう。返済額を月1~2万円と想定した場合、借りられる金額の目安は100万円程度です。
以下の記事では、車の購入にかかる費用と購入時の節約ポイントを解説しています。
車の維持にかかる費用
車は「購入して終わり」でなく、その後も維持費がかかります。
主にかかる維持費は、「走るための費用(ガソリン代など)」「自動車税や重量税などの税金」「自賠責保険や任意保険の保険料」「整備・メンテナンス費用」の4種類です。
今回は、軽自動車とコンパクトカーの年間・月々の維持費をシミュレーションしました。なお自動車ローンを組む場合は、以下の項目に加えて毎月の返済額も必要です。
※年間走行距離10,000㎞、レギュラーガソリン171円/L、ハイオク182円/L、軽油151円/Lとして計算。
※計算に使用した燃費消費率は新車時のカタログ燃費であり、グレード・駆動方式・車両重量などにより異なる。
※燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象・渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて燃料消費率は異なる。
※自動車税、軽自動車税は2022年4月1日以降に購入したとして計算。
※自動車保険の料金はあくまで一例です。車種や契約者の年令など、条件によって金額は異なりますので、詳細は保険会社へお問合せください。保険料の算出条件は、右記の通りです(35歳以上、14等級など)全車車両保険価格以外は同条件にて見積もり。
※車検点検料はガリバーの車検サービスを利用した場合の目安費用。保安基準不適合箇所やその他不具合箇所等交換作業工賃や部品代は含まれておりません。
※駐車場代は月々10,000円として計算。
※洗車を1ヶ月に1回2,000円、オイル交換を6ヶ月に1回5,000円、バッテリー交換を2年に1回20,000円、タイヤ交換を4年に1回50,000円で行ったとして計算。
※上記はあくまで参考値となります。詳しくは車販売店でお見積もりの際にご確認ください。
大学生に合った車の選び方
ここでは車を購入する以外の選択肢も含めて、車に乗りたい場合の検討基準や車の選び方のポイントを解説します。
使用頻度や予算に応じた車の乗り方
車の入手方法と特徴、代表的な支払い方法は以下の通りです。
車を購入すれば、自分の好きなようにカスタマイズでき、好きなように走れます。
これに対して「借りる」サービスでは、走行距離など車の使用にさまざまな制限があります。ただし「長く使うか分からない」「途中で乗り換えたくなるかもしれない」といった場合でも、柔軟に対応できます。
車の入手方法について更に詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
車を購入する場合の選び方のポイント4つ
車を購入するときは、車両価格と維持費の両方を抑えるように意識しましょう。具体的には、以下のようなポイントを考慮して選ぶのがおすすめです。
- 総額で100万円以下の予算感に抑える
- 新車でなく中古車から選ぶ
- 軽自動車またはコンパクトカーで探す
- なるべく燃費の良い車を選ぶ
収入が少ない大学生の場合、予算は諸費用も含めて100万円以下に抑えた方が良いでしょう。予算100万円で購入できる新車はほとんどありませんが、中古車なら選択肢が多く、より低予算の条件でも購入できます。
車両価格と維持費の安さを考えると、ボディタイプは軽自動車かコンパクトカーがおすすめです。軽自動車は税金が安く、コンパクトカーは燃費の良い車が多いです。ハイブリッド車も、購入後のガソリン代を抑えられます。
【車の専門家が厳選】大学生におすすめの車10選
ここでは、クルマ評論家の大岡氏が選んだ大学生におすすめの車10選をご紹介します。今回選ばれたのは、以下の10車種です。
※中古車相場は2024年6月時点の価格です。時期によって変動しますので詳細は各車種ページをご確認ください。
それぞれ魅力と特徴を解説します。
おすすめ① スズキ「ワゴンRスティングレー」
- おすすめポイント:スポーティな外観
- おすすめグレード:ハイブリッドT
ワゴンRスティングレーは、ワゴンRをベースにスポーティな内外装と豪華装備をプラスしています。おすすめは現行型でもある6代目で、2017年から販売しているモデルです。
おすすめグレードは「ハイブリッドT」です。マイルドハイブリッドシステムを搭載し、燃費性能はクラストップレベル。軽自動車なので、税金も含めて維持費を抑えられます。さらにターボエンジンも備え、4人乗車のロングドライブでもストレスを感じにくいです。高性能の自動(衝突被害軽減)ブレーキも標準装備し、運転初心者でも安心して乗れます。
おすすめ② ダイハツ「ミラトコット」
- ポイント:低価格でオシャレな軽
- おすすめグレード:G SAⅢ
ミラトコットは、2018年に登場したロールーフ系(車高が低め)の軽自動車です。ロールーフ系は低価格ながら、装備もシンプルな傾向があります。しかしミラトコットは、愛着あるデザインで豪華装備も備えながら、低価格を実現しています。燃費性能が高く、予防安全装備と運転支援機能をパッケージ化した「スマートアシストⅢ」も標準装備。そしてシンプルながらも可愛いデザインが、ミラトコットの大きな魅力です。
元々低価格がウリの車のため、5年落ち程度の中古車なら十分に100万円を切る価格で選べます。
おすすめ③ トヨタ「アクア」
- おすすめポイント:低燃費で維持費は安価
- おすすめグレード:G
アクアは発売当初から高い燃費性能を誇るコンパクトカーです。特におすすめなのは2011〜2021年まで販売された初代モデルで、2014年以降のマイナーチェンジモデルは27.2㎞/L(WLTCJC08モード)と高い燃費性能を誇ります。
さらに初代アクアはとても人気のあるモデルだったため、中古車での流通量も多く、好みの仕様を選びやすいです。2代目アクアの登場により、中古車価格もグッと下がりました。初代の中期モデルなら100万円以下、前期モデルなら予算50万円ほどでも手が届くレベルになってきています。
おすすめ④ マツダ「デミオ」
- おすすめポイント:オシャレ学生向けのコンパクト
- おすすめグレード:XDツーリングLパッケージ
現在は車名を変更し、「MAZDA2」となったデミオ。おすすめは、2014〜2019年に販売されていた4代目です。
デミオの魅力は、クラス唯一のディーゼルターボエンジン搭載車(XD系)を選べる点。XD系の車両は、クラストップレベルの力強い走りを実現してくれます。さらに燃料の軽油はレギュラーガソリンより20円/L前後安く、ガソリン車より燃費も良いです。
中古で5年落ち以降のモデルなら、100万円を切る車両も多いです。
おすすめ⑤ スバル「インプレッサスポーツ」
- おすすめポイント:降雪地域での絶大な信頼と安心
- おすすめグレード:2.0i-S アイサイト(4WD)
インプレッサスポーツでお勧めするのは、2016〜2022年12月まで販売されていた5代目。全長4,460㎜、全幅1,775㎜とややボディサイズが大きいため、室内空間は十分に広く、荷室も満足できる広さです。
おすすめグレードは、2.0Lエンジンと4WDを組み合わせた「2.0i-S アイサイト(4WD)」。降雪地域では、走破性に優れた4WD車が必須です。また予防安全装備と運転支援機能をセットにした「アイサイト」も装備しています。
2023年春に6代目インプレッサが登場し、5代目前期の中古車価格はジリジリと下落。最近は100万円以下の車両も増えてきました。
おすすめ⑥ トヨタ「シエンタ」
- おすすめポイント:コンパクトでも7人乗車可能な万能さ
- おすすめグレード:ハイブリッドG
全長4,235㎜という小さなボディでありながら、7人乗りを実現したシエンタ。コンパクトなボディで運転しやすいだけでなく、大人数で出かけるのにもピッタリな一台です。またハイブリッドモデルは燃費性能にも優れています。
おすすめは2代目のハイブリッドGグレード。燃費性能は22.8㎞/L(WLTCモード)と優秀です。また2022年に3代目シエンタが登場したため、2代目の中古車価格は下落傾向にあります。ハイブリッドGでも、2015年式なら100万円前後になってきています。
おすすめ⑦ ホンダ「フリード」
- おすすめポイント:広々スペースと安価な中古車価格
- おすすめグレード:ジャストセレクション
フリードはフィットをベースとしたコンパクトミニバンで、全長4,215㎜のコンパクトなボディで6~7人乗りを実現しています。レジャーや荷物運びなど様々な目的に使うことができ、小回りも利くので何かと重宝する一台です。
おすすめは、2016年まで販売されていた初代モデル。ライバルのシエンタほど燃費は良くありませんが、簡易型のハイブリッドシステム搭載車もあり、中古車価格も安価です。マイナーチェンジ後の後期でも、既に100万円以下で手に入る価格になっているので、お買い得感があります。
おすすめ⑧ トヨタ「カローラフィールダー」
- おすすめポイント:前期モデルはコスパ優良!
- おすすめグレード:ハイブリッドG
現行のカローラフィールダーは、2012年に発売されたコンパクトステーションワゴンです。全長4,400㎜、全幅1,695㎜という小さなボディで運転しやすく、燃費性能も27.8㎞/L(2017年マイナーチェンジ後、WLTCJC08モード)と優秀です。ステーションワゴンなのでたくさんの荷物を積むことができ、旅行やレジャーに向きます。
マイナーチェンジ前のモデルであれば、カローラフィールダーは予算80万円程度でも手に入ります。ただし「W×B」グレードや、オプションの16インチタイヤを履いた車両は小回りが利かなくなるため注意が必要です。
おすすめ⑨ トヨタ「プリウスα」
- おすすめポイント:余裕ある空間で大勢の仲間と移動可能
- おすすめグレード:S ツーリングセレクション
プリウスαは、プリウスをベースにボディサイズを拡大したモデルです。スライドドアを装備していないものの、5人乗りまたは7人乗りが用意されていました。新車販売は2021年で終了し、現在は中古でのみ手に入ります。
プリウスより室内空間が広く、5人乗りは荷室が広いので多くの荷物を積載できます。車中泊や大荷物を積んでの旅行などに向きます。7人乗りの3列目シートは、長距離には向かないものの、短距離移動には便利です。
車両価格は2014年マイナーチェンジ後で100万円前後。マイナーチェンジ前なら100万円以下でも十分に狙えます。
おすすめ⑩ ホンダ「シャトル」
- おすすめポイント:小さなボディでも広い荷室
- おすすめグレード:ハイブリッドX
シャトルは2015〜2022年まで販売されていたステーションワゴンです。コンパクトカーのフィットをベースにしており、全長4,400㎜、全幅1,695㎜とボディは小さめ。狭い道などでも扱いやすく、運転初心者も安心ですまたホンダ独自のレイアウトにより、室内と荷室は広いです。仲間同士での旅行やアウトドアにも使えます。
車両価格もモデル前期なら100万円前後で手に入るようになっており、お買い得感があります。ハイブリッドモデルを選べば低燃費で維持費も安価です。
大学生が車を所有する場合の注意点
大学生の場合、購入時や車の使用時に思わぬ制限がかかることもあります。以下の点を踏まえて、計画的に車を購入しましょう。
通学用に使えない可能性が高い
そもそも大学は、自動車通学を禁止している場合が多いです。地方の大学でも、通学距離や学年によって使用制限を設けている可能性があります。
購入時に親の同意や同席が必要な場合も
経済的に自立していない大学生の場合、販売店によっては購入時に親の同意や同席を求めることがあります。またローンを組む場合も、保証人が必要な場合があります。車は大きな買い物なので、商談へ行く前に家族と購入について話し合っておきましょう。
自分に合った車の選び方で充実した大学生活を!
ここまでご紹介したように、車の購入や維持にはある程度のお金がかかります。購入予算や維持費も考慮して、自分に合った車選びをしましょう。
ガリバーでは、豊富な選択肢の中から希望の予算や条件に合う車を探してご案内します。また複数のローンプランを用意しており、支払いが不安な方へのアドバイスも可能です。「予算50万円で軽自動車を買うなら、おすすめはどれ?」「総額100万円で車を買いたいけど、ローンは組める?」など、お気軽にご相談ください。
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この記事を執筆・監修した人
- 現在の役職・肩書
(株)コリズム CORISM代表取締役/編集長
「日本カー・オブ・ザ・イヤー」実行委員
- 略歴
自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。