中古車CX-8(KG系)vs新車RAV4(50系)!中古車なら、1クラス上のマツダCX-8(KG系)も手に入る!

中古車CX-8(KG系)vs新車RAV4(50系)!中古車なら、1クラス上のマツダCX-8(KG系)も手に入る!

世界的なSUVブームの影響もあり、年々さまざまなタイプのSUVが登場し、多様化するユーザーニーズに対応してきている。そうした中で、ジワジワと人気を集めているのが「3列シートSUV」だ。

ミニバンのような使い方ができ、使い勝手に優れているのが特徴だが、ボディサイズが大きくなる分、新車価格は高めになってしまうのが難点。しかし、中古車であれば、お買い得なモデルも少なくない。今回は、ラグジュアリーな3列シートSUVである中古車マツダCX-8(KG系)と、1クラス下ながら超低燃費が魅力の2列シートSUV・5代目トヨタRAV4(50系)を徹底比較する。

要点:CX-8がおすすめの場合 POINT

中古車CX-8(KG系)をお勧めしたい人

  • 3列シートが気になる
  • なるべく大きなSUVに乗りたい
  • ロングドライブが楽なSUVが欲しい
  • ラグジュアリーな空間を楽しみたい
要点:RAV4がおすすめの場合 POINT

新車RAV4(50系)をお勧めしたい人

  • とにかく燃費重視(ハイブリッド車)
  • リセールバリューは重要
  • アウトドア系デザインが好き
  • スポーティな走りを楽しみたい

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CX-8はマツダのフラッグシップラグジュアリーSUV

マツダCX-8(KG系)の特徴

CX-8(KG系)の車両の全景画像

※上図:CX-8(KG系)の全景

マツダCX-8(KG系)は、2017年に登場し、3列シートSUVブームの火付け役となったモデルだ。2023年12月に生産を終了し、後継モデルとして「CX-80」が登場している。

 

CX-8(KG系)は、マツダがミニバンに代わる新しい提案として2017年に販売を開始した3列シートSUVで、当時のマツダ車におけるフラッグシップSUVとしてふさわしい高い質感を備えていたのが特徴だ。

 

搭載されるエンジンは、2.2L直列4気筒ディーゼルターボ、2.5L直列4気筒ガソリン、2.5L直列4気筒ガソリンターボの3種類で、いずれも6速AT(オートマチックトランスミッション)と組み合わされる。駆動方式は2WD(FF)と4WDの両方が用意されている。

 

運転支援システムも充実しており、先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」を全車に標準装備。さらに、車両の前後左右に設置された4つのカメラ映像を切り替え、センターディスプレイに表示することで死角や障害物との距離を可視化する「360°ビューモニター」も設定されている。

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RAV4は3種類の4WDシステムを用意し、オンオフ問わない走行性能が魅力

5代目トヨタRAV4(50系)の特徴

RAV4(50系)の車両の全景画像

※上図:RV系(50系)の全景

2019年4月に登場した5代目トヨタRAV4(50系)は、「Robust Accurate Vehicle With 4 Wheel Drive(SUVらしい力強さと、使用性へのきめ細かな配慮を兼ね備えた4WD)」を開発コンセプトとして掲げている。スタイリッシュなSUVが増える中、RAV4はタフギア感を前面に出した直線的なデザインを採用し、人気を集めている。

 

搭載されるパワートレインは、2.0Lガソリンエンジンと2.5Lハイブリッドの2種類。駆動方式は2WD(FF)に加え、パワートレインに応じた3種類の4WDが設定されている。中でも、世界初の「ダイナミックトルクベクタリングAWD」は注目すべき技術だ。

 

運転支援機能も充実しており、衝突被害軽減ブレーキの「プリクラッシュセーフティ」や、高速道路での追従走行が可能な「レーダークルーズコントロール」など、6つの機能をパッケージ化した最新の予防安全技術「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備。また、「安全・安心」「快適・便利」を提供するコネクティッドサービスにも対応している。

 

2020年8月の一部改良では、スマートフォンと連携可能なディスプレイオーディオを全車に標準装備。さらに、アクセルとブレーキの踏み間違いによる衝突被害を軽減する「インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポート・静止物)」も全車に標準化された。

 

2021年12月の一部改良では、人気の「アドベンチャー」グレードにハイブリッド仕様を追加。2022年10月の改良では、PHEVモデルを「RAV4 Z」グレードとして再構成し、「トヨタセーフティセンス」には交差点右折時の対向直進車や、右左折時の横断歩行者を検知する機能を追加。さらに、10.5インチの大画面ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)や、録画機能付きデジタルインナーミラー、ナノイーX搭載のエアコンなどを一部グレードに採用した。

 

そして2024年11月の一部改良では、グレード体系を見直し、駆動方式は4WDのみに統一。装備面では、Xグレードに人気の高いブラインドスポットモニター、パーキングサポートブレーキ、ドアミラー足元照明を標準装備。アドベンチャー、G“Zパッケージ”、G、Zグレードには、10.5インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusが標準装備された。さらにハイブリッド車では、メーカーオプションのアクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム付き)を選択すると、ドアと窓を閉めたまま電源コードを外へ出せる「外部給電アタッチメント」が標準装備となる。

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燃費はRAV4優位。だが、燃料費視点ではその差が小さくなる

1.燃費性能

中古車CX-8(KG系)の評価は4.0

新車RAV4(50系)の評価は4.0

*燃費値は最新モデル、もしくは最終モデル

 

CX-8(KG系)の燃費(WLTCモード)は下記の通り。

エンジン種類

2WD

4WD

2.5L 直列4気筒 DOHCエンジン

12.4 km/L

12.2 km/L

2.5L 直列4気筒 DOHCターボエンジン

12.0 km/L

11.6 km/L

2.2L 直列4気筒 ディーゼルターボエンジン

15.8 km/L

15.4 km/L

 

RAV4(50系)の燃費は下記の通り。

エンジン種類

2WD

4WD

2.0L 直列4気筒 DOHCエンジン

15.2 km/L

2.5L 直列4気筒 DOHC ハイブリッドエンジン

20.3~20.6 km/L

2.5L 直列4気筒 DOHC プラグインハイブリッドエンジン

22.2 km/L

CX-8(KG系)に搭載されるパワートレインは、以下の3種類が用意されている。最高出力200ps・最大トルク450Nmを発生する2.2L直列4気筒ディーゼルターボエンジン、最高出力230ps・最大トルク420Nmを発生する2.5L直列4気筒ガソリンターボエンジン、そして最高出力190ps・最大トルク252Nmを発生する2.5L直列4気筒ガソリンエンジンだ。いずれも6速ATとの組み合わせで、すべてのエンジンに2WDと4WDの駆動方式が設定されているのが特徴だ。

 

一方、RAV4(50系)も3種類のパワートレインを用意している。2.0L直列4気筒ガソリンエンジン、2.5Lハイブリッドエンジン、2.5Lプラグインハイブリッドエンジンの3種で、駆動方式はすべて4WDのみの設定となっている。

 

売れ筋グレードの4WD車同士で比較すると、CX-8(KG系)の2.2Lディーゼルターボエンジン搭載車のWLTCモード燃費は15.4km/L。一方、RAV4(50系)の2.5Lハイブリッド車は20.3~20.6km/Lと、燃費性能には大きな差がある。

 

ただし、車両重量にも違いがあり、RAV4(50系)ハイブリッド(アドベンチャーグレード)は約1,700kgに対し、CX-8(KG系)ディーゼル4WD車は1,890~1,920kgと、およそ200kg重い。

 

さらに、CX-8(KG系)のディーゼル車は燃料に軽油を使用する一方、RAV4(50系)はレギュラーガソリンを使用するため、燃料単価に約20円/Lの差がある。燃費性能ではRAV4が上回るものの、燃料費の観点ではCX-8のディーゼル車も遜色ない経済性を備えていると言える。

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上級グレードを選べばCX-8(KG系)の魅力は格段にアップ

2.価格比較

中古車CX-8(KG系)の評価は4.5

新車RAV4(50系)の評価は3.5

※中古車相場は、2025年10月調べ

 

5代目RAV4(50系)とCX-8(KG系)の最量販グレードの新車価格と中古車相場を比較したのが下記の表だ。

 

【RAV4】

  • ハイブリッドアドベンチャー4WD:433万1800円

 

【マツダCX-8】

  • XDエクスクルーシブモード 4WD 2023年式:約390万円~410万円
  • XDエクスクルーシブモード 4WD当時の新車価格:489万3900~505万8900円

5代目RAV4(50系)ハイブリッド車の人気グレードは、車両本体価格433万1,800円の「アドベンチャー」。一方、CX-8(KG系)の最終年式にあたる最上級グレード「XDエクスクルーシブモード 4WD(2023年式)」の中古車相場は、約390万~410万円となっている(※2025年時点の2年落ち相場)。すでに、CX-8の中古車価格はRAV4ハイブリッド「アドベンチャー」の新車価格を下回っており、当時の新車価格と比較しても、約100万円の値下がりとなっている。

 

CX-8は年次改良を重ねることで進化を続けており、年式によって装備や性能に大きな違いがある。中でも、2022年の大幅改良以降のモデルであれば、安全装備や走行性能の面でも高い満足度が期待できる。

 

最上級グレード「XDエクスクルーシブモード」には、高級感あるナッパレザーのシート表皮を採用。運転席・助手席にはパワーシートが標準装備され、さらにシートヒーター&ベンチレーション機能も備わる。6人乗り仕様では、セカンドシートにもパワーシートおよびヒーター&ベンチレーション機能が標準装備され、乗員すべてが快適に移動できる。加えて、10スピーカーのBOSEサウンドシステムやワイヤレス充電も標準装備されている。ただし、ナビゲーション用SDカードはオプション扱いとなる。

 

一方、RAV4ハイブリッド「アドベンチャー」は、10.5インチのディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)PlusとETC2.0ユニットを標準装備。シート表皮は合成皮革で、運転席にはパワーシートを、運転席・助手席にはシートヒーターおよびベンチレーション機能が標準装備される。ただし、ワイヤレス充電(おくだけ充電)の設定はない。

 

荷室の使い勝手に関しては、CX-8「XDエクスクルーシブモード 4WD」にはハンズフリー機能付きパワーリフトゲートが標準装備されるのに対し、RAV4ハイブリッド「アドベンチャー」では7万7,000円のメーカーオプションとなっている。

 

運転支援機能については、CX-8、RAV4ともに最新の装備が搭載されており、装備内容に大きな差はないと言える。

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モデル末期のRAV4(50系)は、受注停止中も?

3.購入時の値引き術

中古車CX-8(KG系)の評価は3.0

新車RAV4(50系)の評価は4.0

 

マツダCX-8は中古車での販売となるため、基本的に値引きは期待できない。中古車市場は競争が激しく、多くの販売店がギリギリの利益率で営業しているためだ。むしろ、大幅な値引きが提示された場合には、「何か事情があるのでは?」と疑ってみる必要があるだろう。

 

一方、RAV4はモデルチェンジ前の微妙なタイミングに差し掛かっている。2025年度中に新型RAV4の発売が予定されており、すでに現行RAV4(50系)の受注を停止しているディーラーもあるようだ。こうした背景もあり、現行RAV4(50系)の値引きは最大限に拡大している状態だ。条件が揃えば、最大で40万円程度の値引きも期待できるだろう。

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直線的でタフさを強調したRAV4のデザインは新鮮

4.デザイン比較

中古車CX-8(KG系)の評価は3.5

新車RAV4(50系)の評価は4.0

 

CX-8:シンプルな中にエレガントさを表現

CX-8(KG系)の車両側面の画像

※上図:CX-8(KG系)のサイド

CX-8のデザインコンセプトは「TIMELESS EDGY」。これは、普遍的な美しさと上質なデザインを通じて、日常生活の中に心地よい刺激をもたらし続けたいという想いが込められている。

 

美しさと品格を追求した外観デザインは、スタイリッシュでコンパクトなキャビンと、それを支える存在感のあるボディとのコントラストを際立たせ、美しいプロポーションを実現しているのが特徴だ。

CX-8(KG系)のフロントフェイスの画像

※上図:CX-8(KG系)のフロントフェイス

フロントマスクでは、低く構えたシャープなヘッドランプと、左右に大きく広がるシグネチャーウイングにより、ワイド感を強調。ボディサイドは、面の抑揚を抑えたシンプルかつダイナミックな造形により、移ろう光の変化を美しく映し出す。これにより、大らかさや豊かさ、そしてエレガンスを感じさせる気品が表現されている。

CX-8(KG系)のリヤエンドの画像

※上図:CX-8(KG系)のリヤエンド

さらに、フェンダーのボリューム感やショルダー部の張り出しといった造形によって、SUVらしい力強さも併せ持っている。

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RAV4:八角形を効果的に使用した骨太なデザイン

RAV4(50系)の車両側面の画像

※上図:RAV4(50系)のサイド

5代目RAV4(50系)の外観デザインは、「Adventure & Refined(冒険心と洗練)」をコンセプトに掲げ、「アクティブで力強いワクワク感(Adventure)」と「都会にも似合う洗練さ(Refined)」を両立させたデザインに仕上がっている。

RAV4(50系)のフロントフェイスの画像

※上図:RAV4 (50系)のフロントフェイス

その造形テーマとなっているのが、幾何学形状の八角形(オクタゴン)2つを90度ずらして重ね合わせた「クロスオクタゴン」だ。さらに、外観の随所に多角形モチーフを織り込むことで、タフさと安定感を感じさせる個性的なスタイリングを実現している。

 

このようなタフさを前面に押し出したRAV4のデザインは、スタイリッシュSUVが主流となる中で逆に新鮮に映り、ヒットモデルとなった。

RAV4(50系)のリヤエンドの画像

※上図:RAV4 (50系)のリヤエンド

サイドビューでは、「クロスオクタゴン」造形を際立たせるため、力強い八角形を象徴する太いDピラーを採用。さらに、2つの八角形が交差するリアドア部分にはくびれを設け、ボディ全体にメリハリを持たせている。また、ブラックのホイールアーチモールにも八角形モチーフを取り入れるなど、細部にまでデザインへのこだわりが詰め込まれている。

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違いは、ラグジュアリーか? それともアウトドアか?

デザインテイストで両車を端的に分類するなら、CX-8は都会派のラグジュアリーSUV、RAV4はワイルドなアウトドア系SUVだ。両者のデザインは、もはや完全に対極にあると言ってよい。

 

こうなると、最終的な判断基準は「どちらのデザインが好みか?」という、極めてパーソナルな選択に委ねられるだろう。

乗車人数や快適性ではCX-8。気兼ねなくツールとして使えるのはRAV4

5.室内空間と使い勝手

中古車CX-8(KG系)の評価は 4.0

新車RAV4(50系)の評価は 3.5

 

CX-8(KG系)と5代目RAV4(50系)のボディサイズ・室内サイズ・荷室容量を比較した。

 

CX-8(KG系)

ボディサイズ

全長4,925mm×全幅1,845mm×全高1,730mm

ホイールベース

2,930mm

室内サイズ

室内長2,690mm×室内幅1,540mm×室内高1,250mm

荷室容量

230L(3列シート利用時)、563~591L(3列シート格納時)

 

5代目RAV4(50系)

ボディサイズ

全長4,600mm×全幅1,855mm×全高1,685mm

ホイールベース

2,690mm

室内サイズ

室内長1,890mm×室内幅1,515mm×室内高1,230mm

荷室容量

542L(デッキボード上段時)、1,185L(リアシート収納、デッキボード下段時)

 

5代目RAV4(50系)とCX-8(KG系)のボディサイズを比較すると、全長ではCX-8のほうが325mm長く、全高も45mm高い。一方で、全幅はRAV4のほうが10mm広くなっている。

CX-8(KG系)の内装:運転席の画像

※上図:CX-8(KG系)の運転席

CX-8(KG系)の内装:後席の画像

※上図:CX-8(KG系)の後席

CX-8(KG系)の内装:シートアレンジの画像

※上図:CX-8(KG系)の内装

確かにCX-8の全長は圧倒的に長いが、実際の室内空間を比較してもその差は明らかだ。RAV4(50系)の室内サイズは、室内長1,890mm×室内幅1,515mm×室内高1,230mm。それに対し、CX-8(KG系)は室内長2,690mm×室内幅1,540mm×室内高1,250mmとなっており、室内長では800mm、室内幅は25mm、室内高は20mm、すべてにおいてCX-8が上回っている。特に室内長の差は大きく、この余裕が3列シートのレイアウトを可能にしているポイントだ。

RAV4(50系)の荷室の画像

※上図:RAV4 (50系)の荷室

CX-8(KG系)の荷室の画像

※上図:CX-8(KG系)の荷室

 

ラゲッジスペースも同様に、5人乗車時で比較すると、RAV4(50系)は542L、CX-8(KG系)は563~591Lと、わずかにCX-8が上回る。さらに、3列シート使用時でもCX-8は230Lの容量を確保しており、この点も優秀だ。

 

やはり、ボディサイズが大きくなれば、室内空間や荷室容量も広くなるのは当然のこと。ここで重要な比較ポイントとなるのが「乗車定員」だ。CX-8は6人または7人乗り、対してRAV4は5人乗り専用となっている。

RAV4(50系)の内装:運転席の画像

※上図:RAV4 (50系)の運転席

RAV4(50系)の内装:後席の画像

※上図:RAV4 (50系)の後席

「5人乗れれば十分」と割り切れるのであれば、RAV4で問題ない。しかし、「将来、家族が増えるかも…」「親を乗せる機会が増えそう…」など、6人以上の乗車が必要になる可能性が少しでもあるなら、CX-8を選んでおく方が後悔は少ないだろう。

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運転支援機能はほぼ互角。だが、CX-8はグレードによって差がある

6.安全装備&運転支援機能の比較

CX-8(KG系)の評価は4.5

5代目RAV4(50系)の評価は4.0

 

RAV4とCX-8はいずれも、運転支援機能を含む予防安全装備が充実しており、衝突被害軽減ブレーキなどの基本機能に関してはほぼ互角と言える。

RAV4(50系)の内装:インパネデザインの画像

※上図:RAV4 (50系)のインパネデザイン

RAV4(50系)の内装:メーターの画像

※上図:RAV4 (50系)のメーター

RAV4は、「トヨタセーフティセンス」を中心とした運転支援機能を標準装備。加えて、パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)や、後方接近車両に対応するパーキングサポートブレーキ+ブラインドスポットモニター(BSM)も全車標準で備えている。

CX-8(KG系)の内装:インパネデザインの画像

※上図:CX-8(KG系)のインパネデザイン

CX-8(KG系)の内装:メーターの画像

※上図:CX-8(KG系)のメーター

一方のCX-8は、全車に衝突被害軽減ブレーキ「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」をはじめ、ブラインド・スポット・モニタリングや車線逸脱警報システムを標準装備。さらに、「スマートエディション」以上のグレードになると、以下のような先進装備が加わる。

  • スマート・ブレーキ・サポート(中高速域対応)
  • マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(全車速追従機能付)
  • アダプティブ・LED・ヘッドライト
  • 360°ビューモニター+フロントパーキングセンサー
  • レーンキープ・アシスト・システム
  • 交通標識認識システム

さらに、「スポーツアピアランス」および「エクスクルーシブモード」では、渋滞時の運転支援機能である「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)」も標準装備される。

 

特にCX-8は、スタンダードグレードとスマートエディション以上のグレードで安全装備に大きな差があるため、購入を検討する際は「スマートエディション」以上を狙うのが賢明だ。

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両車、オールラウンダー

7.走行性能の比較

中古車CX-8(KG系)の評価は4.5

新車RAV4(50系)の評価は4.0

 

CX-8(KG系)と5代目RAV4(50系)のパワートレインのスペックは以下のとおり。

 

【CX-8(KG系)】

エンジン種類

最高出力

最大トルク

2.5L 直列4気筒 DOHCエンジン

190ps

252N・m

2.5L 直列4気筒 DOHCターボエンジン

230ps

420N・m

2.2L 直列4気筒 ディーゼルターボエンジン

200ps

450N・m

 

【5代目RAV4(50系)】

2.0L直4DOHCエンジン

  • 最高出力171ps、最大トルク207N・m

 

2.5L直4DOHCエンジン ハイブリッド

  • 最高出力178ps、最大トルク221N・m
  • フロントモーター最高出力120ps、最大トルク202N・m
  • リアモーター最高出力54ps、最大トルク121N・m
  • システム最高出力222㎰(E-Four)
CX-8:スムーズで静粛性が高いディーゼルエンジン

CX-8(KG系)のエンジンルームの画像

※上図:CX-8(KG系)のエンジンルーム

CX-8はフラッグシップSUVという位置づけにふさわしく、高級車のようなフラットな乗り心地が特徴だ。2,930mmというロングホイールベースがもたらす、穏やかでしっとりとした乗り味が大きな魅力となっている。

 

同時に、マツダ車ならではの「人馬一体」の感覚も兼ね備えており、ドライバビリティも高水準。ドライバーがハンドルを切れば切った分だけキビキビと曲がり、アクセル操作による加速時やブレーキによる減速時の前後の揺れも最小限に抑えられている。こうした無駄のない車体の動きにより、長時間の運転でも疲れにくいのが特長だ。

 

搭載される2.2L直列4気筒ディーゼルターボエンジン+6速ATのパワートレインも高く評価されている。低回転域から最大トルク450Nmを発生し、力強い加速と優れた燃費性能を両立。現在でも非常に完成度の高いユニットとなっている。

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RAV4:低重心プラットフォームを活かしたフラットな乗り味が特徴

RAV4(50系)のエンジンルームの画像

※上図:RAV4 (50系)のエンジンルーム

RAV4は、トヨタの最新プラットフォームである「GA-K」を採用している。低重心設計のこのプラットフォームにより、SUVながら重心がやや低めに設定されており、背の高いSUVにありがちなコーナリング時の左右の揺れや、ブレーキング時の前後の揺れが非常によく抑えられている。そのため、車両の無駄な動きが少なく、乗員が疲れにくいのが特長だ。こうした姿勢変化の抑制の反面、乗り心地はやや硬めとなっている。

 

搭載されている2.5Lハイブリッドシステムは、静粛性とスムーズな加速性能が大きな魅力。エンジンとモーターの切り替わるタイミングにおいても、振動や騒音はほとんど感じられず、エネルギーモニターを見ていなければ気付かないほど自然に移行する。

 

また、電気式4WDシステム「E-Four」との相性も良好で、急な雨などで路面状況が変化した際でも高い走行安定性を確保。乗員に安心感と安全性を提供している。

 

さらに、エコ/ノーマル/スポーツの3種類の走行モードが選べる「ドライブモードセレクト」では、スポーツモードに切り替えることでメーターパネルの照明が赤く変わり、エンジンとモーターを積極的に活用した鋭い加速が得られ、スポーティな走りも楽しめる。

 

操縦性に関しても、SUVとは思えないほど俊敏で、RAV4(50系)はフロントにマクファーソンストラット式、リアにダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用。さらに各種電子制御デバイスの働きにより、ドライバーが意図した通りのラインを正確にトレースできる。コーナリング時の姿勢も安定しており、従来のSUVと比べて無駄な動きが少ないのが大きな特長だ。

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実力は、ほぼ互角。ゆったり系のCX-8か? それともキビキビ系のRAV4か?

オフロード走行において重要な要素のひとつである最低地上高は、CX-8が200mm、RAV4はグレードによって異なるが190~200mmを確保しており、いずれも十分な高さを備えている。

 

CX-8は都会派ラグジュアリーSUVに見えるものの、実は高いレベルの悪路走破性を誇っており、見た目以上にタフな走りが可能だ。RAV4も本格的なオフロード性能を意識して開発されており、両車の悪路対応力は互角と言ってよい。

 

オンロード走行においては、ゆったりとした乗り味と高い安定感をもつCX-8に対し、RAV4はキビキビとしたスポーティな走りが持ち味。それぞれ味付けは異なるものの、走行性能や乗り心地のトータルバランスではほぼ同等の実力を持つ。

 

悪路も舗装路もそつなくこなす、両車ともに「オールラウンダー」として高い完成度を誇っている。

圧倒的リセールバリューを誇るRAV4

8.リセールバリュー比較

中古車CX-8(KG系)の評価は 4.0

新車RAV4(50系)の評価は 4.5

 

CX-8(KG系)とRAV4(50系)の中古車相場は以下の通り。

*中古車相場は、2025年10月調べ。

 

CX-8 XDエクスクルーシブモード4WD中古車相場(2022年式):約330~380万円

  • 当時の新車価格:約483万円
  • 中古車相場の新車価格比:約68~79%

 

RAV4 ハイブリッド ハイブリッドアドベンチャー4WD中古車相場(2022年式):約350~400万円

  • 当時の新車価格:約411万円
  • 中古車相場の新車価格比:約85~97%

CX-8がオフロードで走行している画像

CX-8は、すでに後継モデルとなるCX-80が登場していることもあり、中古車相場は着実に下落傾向にある。今後も徐々に価格が下がっていくと見られ、中古車としては「これからが買い時」といえるモデルだ。

 

その一方で、売却を検討しているオーナーにとっては、早めの判断が重要となる。価格は下がってきているとはいえ、人気の高いSUVカテゴリーに属しているため、リセールバリューは依然として比較的高めの水準を維持している。

RAV4がオフロードで走行している画像

一方、RAV4のリセールバリューは非常に高く、3年落ち(2025年比)の中古車でも新車価格に近い水準で取引されているケースも少なくない。SUV全体としてリセールバリューが高い傾向はあるが、RAV4はその中でもトップクラスと言える。

 

ただし、中古車価格が新車と同等となると、「中古車としてのお買い得感」に欠ける側面もある。そのため、RAV4の中古車購入を検討している場合は、現時点では「様子見」が賢明だ。

 

この判断の背景には、2025年度中に新型RAV4が登場予定であるという情報がある。新型が発売されれば、RAV4(50系)の下取りや買取車両が中古車市場に一気に流通し、供給過多によって相場が下がる可能性が高い。

 

したがって、RAV4(50系)の購入を検討している人は新型登場後まで待つのが賢明。一方で、RAV4(50系)を売却したいと考えているユーザーは、新型登場前に売却するのが最も高値で手放せるタイミングといえるだろう。

9.まとめ・総合評価

CX-8は、都会派ラグジュアリー3列シートSUV。対するRAV4は、ワイルドなアウトドア志向のSUVだ。コンセプトこそ異なるものの、どちらもオンロード・オフロード問わず高い走行性能を備えた“オールラウンダー”といえる存在だ。

そのため、最終的にどちらを選ぶかは、「好み」「使い勝手」「装備内容」が大きなポイントとなる。

もし、少しでも3列シートSUVに興味があるなら、迷わずCX-8を選ぶべきだ。高年式でも中古車相場はRAV4よりも安く、コストパフォーマンスが高い。さらに、現在の新車3列シートSUVは500万円超が当たり前となっており、予算的にもハードルが高い。その点、CX-8は「3列シートSUVを一度試してみたい」というユーザーにぴったりの1台といえる。

 

また、アウトドアレジャーにはあまり興味がなく、ロングドライブを重視するユーザーにとってもCX-8は最適だ。優れた直進安定性、上質な乗り心地に加え、シートベンチレーション付きのレザーシート仕様では、RAV4にはない“1クラス上”のラグジュアリーな空間を楽しめる。長距離運転時の疲労感も大きく軽減されるだろう。

 

一方、RAV4はアウトドアシーンに映えるタフなデザインが魅力。CX-8のような高級SUVでは、濡れたり汚れた荷物を積むのは少し気が引けるが、RAV4なら気兼ねなくガシガシ使える実用性がある。

 

さらに、RAV4ハイブリッドは、圧倒的な低燃費性能も魅力だ。燃料費の節約に貢献し、移動コストを大きく抑えることができる。装備面では、100V/1500Wのアクセサリーコンセントが装備されていれば、合計1500Wまでの家電製品が使用可能。キャンプなどのレジャーではもちろん、災害による停電時には“電源車”としても活用できるなど、使い勝手の広さが光る。

結局のところ、「自分の好み」と「どのような使い方をするのか」をじっくり考えて選ぶことが、満足度の高いクルマ選びにつながるはずだ。

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CX-8

RAV4

総合得点(40点満点)

32.0

31.5

1.燃費

4.0

4.0

2.価格

4.5

3.5

3.購入時の値引きしやすさ

3.0

4.0

4.デザイン

3.5

4.0

5.室内空間と使い勝手

4.0

3.5

6.安全装備

4.5

4.0

7.走行性能

4.5

4.0

8.リセールバリュー

4.0

4.5

マツダCX-8(KG系)価格帯(最終モデル)

  • 25S 2WD 7人乗り 299万4200円~
  • 25T/XD エクスクルーシブモード4WD 6人乗り:505万8900円

トヨタRAV4(50系)価格帯

  • 0X 4WD:323万7300円~2.5ハイブリッドG 4WD:433万2900円

マツダCX-8(KG系)スペック

代表グレード

XDエクスクルーシブモード6人乗り 4WD

ボディサイズ

4,925mm × 1,845mm × 1,730mm

ホイールベース

2,930mm

最低地上高

200mm

車両重量

1,480kg

エンジン型式

SH-VPTS型

エンジンタイプ

直列4気筒ディーゼルターボ

総排気量

2,18cc

最高出力

200ps(147kW)/4,000rpm

最大トルク

450N・m(45.9kgm)/2,000rpm

燃費(WLTCモード)

15.4km/L

駆動方式

四輪駆動(4WD)

トランスミッション

6速AT

サスペンション(前/後)

マクファーソンストラット/マルチリンク

タイヤサイズ(前後)

225/55R19

最小回転半径

5.8m

トヨタRAV4(50系)スペック

代表グレード

ハイブリッドアドベンチャー 4WD

ボディサイズ

4,610mm × 1,865mm × 1,690mm

ホイールベース

2,690mm

最低地上高

195mm

車両重量

1,700kg

エンジン型式

A52A-FXS

エンジンタイプ

直列4気筒 DOHC

総排気量

2,487cc

最高出力

178ps(131kW)/5,700rpm

最大トルク

221N・m(22.5kgm)/3,600〜5,200rpm

フロントモーター型式

3NM

フロントモーター最高出力

120ps(88kW)

フロントモーター最大トルク

202N・m(20.6kgm)

リアモーター型式

4NM

リアモーター最高出力

54ps(40kW)

リアモーター最大トルク

121N・m(12.3kgm)

システム最高出力

222ps(163kW)

燃費(WLTCモード)

20.3km/L

駆動方式

四輪駆動(4WD)

トランスミッション

電気式CVT

サスペンション(前/後)

マクファーソンストラット式/ダブルウィッシュボーン式

タイヤサイズ(前後)

235/55R19

最小回転半径

5.7m

ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員