
ここでは、フリードのグレードごとの価格・燃費・装備の違いを分かりやすく解説。おすすめグレードもご紹介しています。
※車種情報は2025年5月30日時点のガリバー「車カタログ」より引用
新型フリードのグレード
- 「AIR」「CROSSTAR」に大別される
- モデルによって乗車定員が異なる
- おすすめは「AIR EX」か「CROSSTAR」
中古車情報
- フリードのグレード一覧(価格・燃費)
- 各グレードの特徴
- フリードのグレードを比較①AIRとAIR EX
- フリードのグレードを比較②AIR EXとCROSSTAR
- 新型フリードのおすすめグレードは?
- 旧型フリードのおすすめグレードは?
- 未使用車も含めた幅広い検討を
フリードのグレード一覧(価格・燃費)
フリードは2024年6月28日にフルモデルチェンジされ、3代目にあたる新型フリードが発売されました。
フリードのグレードは、エントリーグレード「AIR」と装備が充実した「AIR EX」、SUVテイストの「CROSSTAR」の3展開です。
| グレード | エンジン/駆動方式 | 乗車定員 | 新車時価格 | WLTC燃費 |
|---|---|---|---|---|
| AIR | ガソリン/2WD | 6名 | 262.4万円 | 16.5km/L |
| ガソリン/4WD | 285.5万円 | 14.5km/L | ||
| ハイブリッド/2WD | 302.3万円 | 25.6km/L | ||
| ハイブリッド/4WD | 325.4万円 | 21.3km/L | ||
| AIR EX | ガソリン/2WD | 6-7名 | 281.3万円~ | 16.3~16.4km/L |
| ガソリン/4WD | 6名 | 304.4万円 | 14.4km/L | |
| ハイブリッド/2WD | 6-7名 | 321.2万円~ | 25.3~25.4km/L | |
| ハイブリッド/4WD | 6名 | 344.3万円 | 21.2km/L | |
| CROSSTAR | ガソリン/2WD | 5-6名 | 292.8万円~ | 16.4km/L |
| ガソリン/4WD | 315.9万円~ | 14.4km/L | ||
| ハイブリッド/2WD | 332.8万円~ | 25.3~25.5km/L | ||
| ハイブリッド/4WD | 355.9万円~ | 21.1~21.3km/L |
同じグレード・エンジン・駆動方式の場合、ガソリン車とハイブリッド(e:HEV)車の価格差は約40万円です。
また、AIRとAIR EXの価格差は約19万円、AIR EXとCROSSTARの価格差は約12万円です。
乗車定員の違いに注意が必要
フリードでは、全グレードでガソリン/ハイブリッド(e:HEV)、2WD/4WDの選択が可能です。一方で、乗車定員の設定はグレードごとに異なります。
- 5名:CROSSTARのみ
- 6名:全モデルで選択可能
- 7名:AIR EXの2WD車のみ
上記のように、フリードの基本的な乗車定員は6名で、5名や7名は一部グレード・モデルに限られます。
各グレードの特徴
ここでは、フリードの各グレードの特徴を画像付きでご紹介します。
エントリーグレード「AIR」
- 新車時価格:262.4万円~325.4万円
- WLTC燃費:14.5~25.6km/L
最も価格が抑えられた、シンプルなグレードです。乗車定員はすべて6名であり、5名や7名は選択できません。
予防安全パッケージ「ホンダセンシング」を標準装備している一方、後側方の車両の存在を知らせる「ブラインドスポットインフォメーション」は非装備です。また、上位グレードで選べる安全装備オプションも、AIRでは選択できません。
その他、USBチャージャーやシートバックポケット、リアクーラー非装備といった点で上位グレードと差があります。ただし、基本的な装備はきちんと整っています。
上位グレード「AIR EX」
- 新車時価格:281.3万円~344.3万円
- WLTC燃費:14.4~25.4km/L
AIR EXは、新型フリードの売れ筋グレードといわれています。2WD車で7人乗りの選択が可能です。
AIRとの価格差は約19万円で、全モデルで運転席&助手席シートヒーターやリアクーラーといった快適装備を搭載。また、施錠・開錠でサイドミラーが自動開閉するオートリトラミラーなども備えています。
SUV風グレード「CROSSTAR」
- 新車時価格:292.8万円~360.3万円
- WLTC燃費:14.4~25.5km/L
ミニバンながら、SUVテイストのデザインに仕上げられているCROSSTAR。このグレードでは、全モデルに5人乗りと6人乗りがあります。7人乗りはありません。
安全装備や快適装備のレベルはAIR EXと変わりませんが、内外装に専用デザインが多く取り入れられています。また、5人乗りと6人乗りで装備が異なり、5人乗りのほうがよりアウトドア向きの装備を備えています。
フリードのグレードを比較①AIRとAIR EX
ここでは、廉価グレード「AIR」と上位グレード「AIR EX」の内外装やその他の装備について違いを説明します。
外装の違いは少ない
AIRとAIR EXの外装は殆ど変わりません。分かりやすい違いといえば、ホイール+ホイールキャップくらいです。
- AIR:スチールホイール+フルホイールキャップ
- AIR EX:アルミホイール
なお、外装色の選択肢はAIRが6色、AIR EXが9色です。
内装の素材や色の選択肢に違い
内装は、ぱっと見は大きく変わりませんが、使用素材やデザインに関して以下のような違いがあります。
- シート素材(AIRはファブリック、AIR EXはコンビ)
- 本革巻きステアリングホイール(AIR EXのみ装備)
- 本革巻きセレクトバー(AIR EXのみ装備)
- シフトパネル(AIR EXのみ防汚・好感触塗装)
- シルバー塗装エアコンアウトレット(AIR EXのみ装備)
なお、内装色はAIRがグレージュの1種類、AIR EXがグレージュとブラックの2種類です。
快適装備は駆動方式での違いも
快適装備や実用的装備では、以下のような違いがあります。
- 運転席&助手席ヒートシーター(AIR 2WD車のみ非装備)
- リアクーラー(AIR EXのみ装備)
- PTCヒーター(両グレード4WD車のみ装備)
- USBチャージャー(AIR EXのみ装備)
- シートバックアッパーポケット(AIR EXのみ装備)
- オートリトラミラー(AIR EXのみ装備)
- コンフォートビューパッケージ(両グレード4WD車のみ装備)
コンフォートビューパッケージとは、親水/ヒーテッドドアミラーやフロントドア&コーナー撥水ガラス、熱線入りフロントウィンドウのパッケージです。
上記のように「2WD車のみ装備がない」など駆動方式での違いもあります。
安全装備の違いにも注意
ホンダ車は、全車で予防安全パッケージ「ホンダセンシング」を搭載。ただし、同パッケージの装備以外でグレードによる安全装備の差が若干あります。
- AIRは「ブラインドスポットインフォメーション」非装備
- AIRは「アダプティブドライビングビーム」「後退出庫サポート」など一部オプションの装備が不可
「運転に不安がある」という場合は、AIR EXを選んでオプションも追加しましょう。
フリードのグレードを比較②AIR EXとCROSSTAR
ここでは、上位グレード「AIR EX」とSUVテイストグレード「CROSSTAR」の違いを解説します。
外装が大きく異なる
AIR EXとCROSSTARの最大の違いは、デザインです。特に、外観は両者で大きく異なります。CROSSTARの特徴は、以下の通りです。
- ホイールは専用デザイン
- フロント側もリア側もメッキ加飾が多い
- サイドミラーやドアハンドルはシルバー塗装
- フォグライト装備
- ルーフレール装備
- ホイールアーチプロテクター装備
- サイドシルガーニッシュ装備
- リアロアガーニッシュ装備
なお、外装色はAIRが9色、CROSSTARが8色です。それぞれ独自カラーも存在します。
内装の違いは定員による差が大きい
内装色は、AIR EXがグレージュとブラックの2種類、CROSSTARがブラックの1種類です。装備の違いは、以下のように乗車定員による差が大きいです。
- ・リアクーラー(5人乗りのみ非装備)
- USBチャージャー(5人乗りのみ非装備)
- シートバックアッパーポケット(5人乗りのみ非装備)
- ユーティリティナット(5人乗りのみ装備)
- ユーティリティサイドパネル(5人乗りのみ装備)
- 荷室用ユーティリティボード(5人乗りのみ装備)
- タイダウンフック(5人乗りのみ装備)
- 荷室用アクセサリーソケット(5人乗りのみ装備)
先にご紹介したように、5人乗りを選択できるのはCROSSTARのみです。日常使いとしては6人乗りのほうが装備が充実していますが、5人乗りではアウトドアに役立つ装備が増えます。
駆動方式による装備の違いもある
AIR EXとCROSSTARでも、駆動方式による装備の違いがあります。以下の装備は、ともに4WD車のみ装備です。
- PTCヒーター
- コンフォートビューパッケージ
新型フリードのおすすめグレードは?
新型フリードでは、実用性と安全性を考えてAIR EXやCROSSTARをお勧めします。
コスパで選ぶならAIR EX
AIR EXは、エントリーグレードのAIRと比べて約19万円高い(同じエンジン、駆動方式の場合)です。しかし、後側方の安全確認に使えるブラインドスポットインフォメーションを装備し、その他の安全装備もオプションで加えられます。
また、前席のヒートシーターやリヤクーラー、オートリトラミラーなど実用的な装備も全車で標準装備しており、使い勝手を考えると魅力的な選択肢です。
アウトドアに使うならCROSSTAR
アウトドアに使うなら、CROSSTARがおすすめです。特に、車中泊に使う場合は5人乗りをお勧めします。3列シートがないので大人数での移動には向きませんが、1~2人であれば快適に眠ることができます。
アウトドア用の純正アクセサリーも、多数販売されています。
Q. e:HEVとガソリン車はどっちがいい?
フリードは、現行モデルからe:HEVシステムを採用。旧型のハイブリッド車と比べて燃費性能が大きくアップしています。年間1万km以上走るようであれば、ガソリン代はハイブリッド車のほうが年間2~3万円ほど安くなるかもしれません。
一方で、ハイブリッド車とガソリン車では価格差が40万円近くあります。相当な長距離を走らなければ、この価格差を埋めるのは難しいでしょう。一概にどちらが良いとは言えませんが、価格差と走行性能の差を比べてみてください。
旧型フリードのおすすめグレードは?
新型フリードの登場により、旧型(~2024年6月)の中古車相場は下落が期待できます。ここでは、旧型フリードのグレード展開とおすすめグレードについてご紹介します。
旧型フリードのグレード展開
旧型フリードは、基本的に以下の4グレード展開です。
- エントリーグレード「G」
- 特別仕様車「G BLACK STYLE」
- SUV風グレード「CROSSTAR」
- スポーティグレード「モデューロX」
ベーシックなGグレードを基準に、外観が大きく異なるCROSSTARやモデューロXが存在しました。
旧型のおすすめグレードはHYBRID G
「アウトドア仕様にしたい」「特別なカスタマイズカーが欲しい」といったこだわりがなければ、おすすめはベーシックなGグレードです。
また、現行モデルほど燃費性能は優れていませんが、ガソリン代が高騰しており、中古車相場の下落が期待できる現在であれば、ハイブリッドモデルをお勧めします。
未使用車も含めた幅広い検討を
フリードは他のミニバンと比べて新車時価格が比較的安いので、中古でも特別割安とはいえません。しかしながら、旧型モデルは今後が買い時です。
また、新型モデルでも、新規登録のみ済ませて実際の走行に使われていない「登録済み未使用車」がすでに流通しています。装備の充実したモデルが新車より少し安く買えないか、ぜひ在庫をチェックしてみてください。