ランドローバーとレンジローバーの違いとは?人気SUVの特徴と価格相場

よく似た名称のランドローバーとレンジローバーですが、両者には明確な違いがあります。ここではその違いとともに、高級SUVであるレンジローバーの特徴や新車時価格、中古車相場を解説します。

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ランドローバーとレンジローバーの違い

レンジローバーの全景

ランドローバーとレンジローバーはよく似た名称ですが、「ランドローバー」は自動車メーカーの名前で、「レンジローバー」はランドローバー社から販売されている車種(シリーズ)の名前です。

つまり「ランドローバーとレンジローバー」は、「トヨタとプリウス」と同様の関係です。

ランドローバー社の概要

ランドローバーは、イギリスの自動車メーカーです。四輪駆動の高級SUVのみを扱い、ラインナップ車種はどれも高いオフロード性能と優れた耐久性を誇ります。

ランドローバー社の歴史

年号 出来事
1901年 ランドローバー社の前身「ローバー社」が自動車の生産を開始
1948年 ローバー社がオフロード向け車両「ランドローバー」を開発
1968年 ローバー社がイギリスの国営会社と合併。「ランドローバー部門」を設立
1970年 ランドローバー部門が「レンジローバー」を開発
1978年 ランドローバーが自動車メーカーとして独立

ランドローバー社の前身は、ローバー社というメーカーでした。ランドローバーも元々はローバー社が開発した車種の一種でしたが、イギリスの国営会社との合併を機にブランド(部門)化。最終的にはランドローバーが一つの自動車メーカーとして独立しました。

3種類に大別されるラインナップ

現在ランドローバーから販売されている車種は、「レンジローバー」「ディスカバリー」「ディフェンダー」の3つのシリーズに分けられます。

王道の「レンジローバー」シリーズ

レンジローバーの全景

フラッグシップSUV「レンジローバー」を筆頭とした、ハイパワーで高級感を重視したSUVシリーズです。以下のように、同シリーズはサイズやデザイン、走行性能の異なるモデル4車種から成っています。各車種の特徴は次の章でご紹介しています。

  • レンジローバー
  • レンジローバースポーツ
  • レンジローバーヴェラール
  • レンジローバーイヴォーク
ファミリー向けの「ディスカバリー」シリーズ

ランドローバー ディスカバリーの全景

レンジローバーより低価格で販売されているのが、ディスカバリーシリーズです。「ディスカバリー」と「ディスカバリースポーツ」の2種類があり、インテリアの質感や走行性能はレンジローバーより劣ります。それでも車両価格は約800~1,000万円と高価で、充分に豪華で走行性も高いです。

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本格オフローダーの「ディフェンダー」シリーズ

ランドローバー ディフェンダーの全景

個性的なデザインのディフェンダー。ランドローバーのラインナップの中でも最低地上高が高めで、抜群のオフロード性能を備えています。実は同社の中でも非常に人気の高いモデルの一つです。3ドアの「90」、3列シート7人乗りが可能な「110」、最大8人まで乗れる「130」の3種類が用意されています。

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レンジローバーシリーズの特徴

レンジローバーシリーズの4車種は、同じシリーズとは言っても車両価格や使い勝手がかなり異なります。違いをしっかり把握しておきましょう。

※新車時価格及び全体寸法は公式HP、中古車相場はガリバー「車カタログ」より(2023年11月23日時点)

①最高級モデル「レンジローバー」

レンジローバー旧型の全景

※上記画像は旧モデルです

新車時価格 1,835万円~
中古車相場 89万円〜2800万円
全体寸法 全長5,065mm×全幅2,005mm×全高1,870mm
※7人乗りモデルは全長5,265mm

レンジローバーシリーズの中でも最も車両価格の高いレンジローバー。ボディサイズは全長5,000㎜超えで、ランドクルーザーより更に大きいです。

決して運転しやすいクルマではないものの、圧倒的な存在感でインテリアも非常に豪華なので、満足感を味わえます。現行モデルではPHEVも販売されています。

【利用者口コミ】
一目で高級車だと伝えてくれるラグジュアリーなエクステリアが最高で、駐車場に停めているところを遠くから見ても存在感があります。レンジローバーの伝統的なエクステリアを踏襲しつつも、新しさを取り入れようとする21年モデルは特にお気に入りです。(後略)(30代男性)
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②走行性の高い「レンジローバースポーツ」

レンジローバースポーツの全景

※上記画像は旧モデルです

新車時価格 1,188万円~
中古車相場 99.9万円〜1808.6万円
全体寸法 全長4,946mm×全幅2,209mm×全高1,820mm

レンジローバーより一回り小さく、高い走行性能を誇るのがレンジローバースポーツです。最高出力はレンジローバーを上回り、0-100㎞/h加速に要する時間はわずか6.6秒と加速力にも優れます。

注意点は、全幅が非常に大きいこと。約2,210mmの全幅は、日本の道路ではかなり運転しにくいでしょう。駐車場のスペースも含めて、近所で運転できるか確認が必要です。

【利用者口コミ】
(前略)レンジローバースポーツのタイヤは、優れた性能を誇っていて、常に安定感があります。運転中に変な揺れを感じることがないため、あまり疲れてしまうことがありません。(30代男性)
レンジローバースポーツの利用者口コミをもっと読む|中古車のガリバー

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③デザイン性の高い「レンジローバーヴェラール」

レンジローバーヴェラールの全景

新車時価格 946万円~
中古車相場 399.3万円〜1776.6万円
全体寸法 全長4,797mm×全幅2,147mm×全高1,683mm
※全高はエアサスペンション採用の場合1,678mm

2017年に登場したばかりのヴェラールは、レンジローバースポーツと後述のレンジローバーイヴォークの中間サイズです。全幅は約2,150mmとかなり広めですが、全長で考えるとミドルサイズSUVにあたります。ミニバンで言うならヴォクシーに近い長さです。

デビュー直後の2018年には、世界で最も美しいクルマとして「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。

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④都市型コンパクト「レンジローバーイヴォーク」

レンジローバー イヴォーグの全景

新車時価格 699万円~
中古車相場 140万円〜948万円
全体寸法 全長4,380mm×全幅1,905mm×全高1,650mm

レンジローバーらしい高いオフロード性能を備えつつ、より都市型SUVに寄せたのがコンパクトサイズのイヴォークです。ヤリスクロスとCX-5の中間サイズにあたります。

車両価格が廉価グレードで700万円弱と、レンジローバーシリーズの中ではかなり安いです。サイズとしても、日本で走りやすい方でしょう。それでも全幅はランドクルーザー超えなので、注意が必要です。

【利用者口コミ】
(前略)レンジローバーイヴォークを運転していると、心が躍るような感覚になります。走行性能に関しても、不満に感じる部分はありません。自信を持って毎日の運転に臨むことができています。遠くまで運転することもありますが、近場でちょっとした運転をするのにも適しています。(30代男性)
レンジローバーイヴォークの利用者口コミをもっと読む|中古車のガリバー

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レンジローバーの中古車はお買い得?

新車では非常に高価なレンジローバーシリーズですが、中古ではリーズナブルな価格で売られていることも多いです。ただし購入にあたって注意点もありますので、メリット・デメリットを踏まえて購入を検討してください。

レンジローバーを中古で買うメリット

  • 新車に比べて車両価格をかなり抑えられる
  • 年式に関係なくブランド自体がステータスになる
  • 丁寧に扱われていた車両が多い

レンジローバーシリーズは、通常の外車セダンに比べると中古車相場が高いです。しかし国産SUVに比べれば、値下がり率が大きいです。また元々が高価な車両なだけに、丁寧に扱われてきた車両が多かったり、リセールバリューが高いうちに手放された新しいモデルが売られていたりするのも魅力です。

購入で気を付けるべき点

  • 全体的にサイズが大きめ(特に全幅)
  • 修理費など維持費が高い

レンジローバーシリーズは全体的に全幅が広いので、初心者の運転には向きません。購入の際は「レンジローバーならどれでも良い」と考えず、予め自宅の駐車スペースや近所の道幅を確認し、種類を選びましょう。

また、高級外車ということもあって修理が必要になると修理費が高く、燃費も決して良い方ではありません。中古で車両価格を抑えられても、維持費は高くなりがちです。

併せて検討すべきライバル車種は?

「高級SUVが欲しいけどレンジローバーは高すぎる」「サイズとして不安」といった場合は、他のSUVもチェックしてみてください。以下に、比較すべきオススメ車種をご紹介します。

ボルボ「XC90」

ボルボXC90の全景

サイズが大きく、且つ高級感のあるSUVが欲しい人は、XC90が一つの候補になるでしょう。3列シート7人乗りで、洗練されたスカンジナビアデザインが魅力的です。またボルボは環境への負荷もよく考えてクルマを開発しており、XC90にもPHEVが用意されています。

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メルセデス・ベンツ「GLEクラス」

ベンツ GLEクラスの全景

ベンツのGLEクラスは、レンジローバースポーツとほぼ同サイズで、全幅がわずかに狭いです。高い安全性と先進性を備えており、ブランド力も充分。新車時価格では1400万円近くしますが、これが中古では2022年式でも900万円前後で手に入ります。クーペ風モデルもあり、SUVらしい逞しさと洗練された雰囲気を両立しています。

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ポルシェ「カイエン」

レンジローバースポーツと同サイズで、全幅を2,000mm弱に抑えているのがカイエン。高級車メーカーのポルシェから登場しているだけあり、走行性能は抜群です。0-100km/h加速に要する時間はわずか6秒、最高時速248km/hを誇ります。よりスポーティーな高級SUVを求める人におすすめです。

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プジョー「5008」

カイエンの全景

日本でもある程度運転しやすく、且つオシャレなSUVが欲しいならプジョーの5008がおすすめです。フランス生まれの独自デザインと、ミドルサイズSUVでありながら3列シート7人乗りを実現している点が魅力です。中古車相場も非常に安く、2021年以降のモデルでも400万円前後で購入できます。

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中古の外車は安さが魅力

中古の外車は国産車と比べて車両価格が値下がりしやすく、買い得感のあるモデルが多いです。これは一つに「外車は故障しやすい」というイメージを持たれがちだからですが、最近の外車は国産車同様に丈夫になっています。

「人とは一味違うクルマに乗りたい」という人は、ぜひ中古で気になるモデルを探してみてください。

レンジローバーのカタログ情報

現行モデル
令和3年11月(2021年11月)〜現在
新車時価格
1687.0万円〜3675.0万円

レンジローバーの在庫が現在3件あります

以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。

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ライター紹介

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221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。