タントカスタムは2022年にデザインが大幅刷新され、現在大ヒット中の一台です。ここでは「新型」とも言われる現行モデルの魅力とグレードの違い(ターボの有無など)、3代目(LA600S)をはじめとする中古の狙い目モデルをご紹介しています。
どの程度の予算で探したら良いか分からない…
- タントカスタムの概要
- タントカスタムの人気を支える7つの特徴
- タントカスタムのユーザーからの評価は?
- タントカスタムのグレードは「RS」と「X」の2種類
- タントカスタムを中古で買うなら狙い目は?
- 最新モデルを登録済み未使用車で買う手も
タントカスタムの概要
タントカスタムは、ダイハツが販売する軽スーパーハイトワゴン「タント」のカスタムモデルです。2005年に誕生してからモデルチェンジを繰り返し、現在は4代目です。
新車時価格 | 174万9,000円~183万7,000円 |
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中古車相場 | 5万円~222.4万円(タント全体) |
全体寸法 | 長3,395mm×幅1,475mm×高1,755-1,775mm |
室内寸法 | 長2,125mm×幅1,350mm×高1,370mm |
燃費 | 19.4~21.9km/L(WLTCモード) |
マイナーチェンジで大ヒット中
タントシリーズは2022年10月にマイナーチェンジをしています。この際、タントカスタムは装備の改良とともに外観を大幅刷新。外観が良くなったことで販売台数が爆発的に伸び、2023年上半期は前年比の1.8倍を記録しました(タント全体)。
ライバルにない「ミラクルオープンドア」を備え、操縦安定性に優れるなど実力は充分。現在はライバルから乗り換えるユーザーも増えているようです。
タントカスタムの人気を支える7つの特徴
ここからは、タントカスタムの人気を支える要素でもある7つの特徴をご紹介します。
特徴①王道の迫力系デザイン
タントカスタムの大きな魅力の一つが、マイナーチェンジ後のデザイン性の高さです。横一直線のヘッドライトとメッキ加飾、レクサスを想起させるような大型のフロントグリルなど、迫力顔の人気要素をしっかり押さえています。
最近フルモデルチェンジしたN-BOXやスペーシアのカスタムモデルと比べても、デザインは秀でているでしょう。
特徴②豊富なボディカラー
タントカスタムは2022年のマイナーチェンジを機に新色を2色追加し、現在は以下の9種類からボディカラーを選べます。N-BOXやスペーシアと比べると、ブルー・バイオレット系の選択肢が豊富です。
- シャイニングホワイトパール
- ブラックマイカメタリック
- クロムグレーメタリック
- クールバイオレットクリスタルシャイン
- ターコイズブルーマイカメタリック
- レーザーブルークリスタルシャイン
- ファイヤークォーツレッドメタリック
- ブラックマイカ×シャイニングホワイトパール
- ブラックマイカメタリック×ファイアークォーツレッドメタリック
特徴③利便性抜群のミラクルオープンドア
ライバルとの差別化要素になっているのが、ミラクルオープンドアの存在です。助手席と後部座席の間の柱をなくすことで、大開放空間を出現させることができます。ユーザーからも好評の装備で、例えば以下のようなシーンで使われているようです。
- 子どもや高齢者の乗り降りの補助
- 傘をさした状態での乗り降り
- 外の景色を楽しむ時のベンチ代わり
- 長尺の荷物の搭載
特に小さな子どもや高齢者がいる場合には、乗り降りの補助をしやすく便利です。また花見や星空観察、子どもの練習試合の休憩など、外での和やかなひと時にも大活躍します。
特徴④広い車内と豊富な収納
スーパーハイトワゴンなので車内が広々としているのはもちろんのこと、タントカスタムは車内の収納も豊富です。例えば運転席側のインパネ部分にある収納ボックスは、デジタルメーターをインパネ上部に置いたタントシリーズならではの良さです。
ただし収納面はライバル車もそれぞれ力を入れているので、購入する際はよく比較した方が良いでしょう。
特徴⑤使い勝手に優れた荷室スペース
2022年のマイナーチェンジで便利になったのが、荷室の使い勝手。荷室には「上下2段調節式デッキボード」が装備されています(写真下部)。このデッキボードは、普段は脚部分が畳まれており、脚を立てると荷室の収納スペースを2段に分けることが可能です。
またシートの裏側に装着されたレバーを使えば、後部座席をワンタッチでスライドできます。荷物が想定外に多かった場合に、バックドア側から簡単に調整できるのが便利です。
特徴⑥優れた走行性能と乗り心地
4代目タントシリーズは加速力に優れる一方、静粛性が高く、サスペンションの性能も優れていることから乗り心地も良いです。また操縦安定性も長けており、走行性能のレベルは総じて高いと言えます。
特にカスタムの上位グレードRSは15インチのタイヤを履いたターボエンジン車で、高速道路でも安定した走行を見せてくれます。
特徴⑦早くから導入している先進機能
ダイハツは予防安全装備や各種先進装備を積極的に投入する傾向があり、タントシリーズもその例外ではありません。以下のように、軽自動車とは思えない充実した装備を揃えています。
- 両側パワースライドドア
- ウェルカムオープン機能
- ワンタッチで開閉する給油口
- 電動パーキングブレーキ
- オートブレーキホールド
- 昼夜歩行者に対応の自動ブレーキ
またACC(アダプティブクルーズコントロール)やLKA(レーンキープアシスト)など、長距離運転に便利な機能もオプションで装備できます。
タントカスタムのユーザーからの評価は?
ユーザーからは広い車内空間と日常での使い勝手の良さを評価する声が多く、ミラクルオープンドアに対する評価も高いです。
軽のワゴンですが車内は広々として視界も良いです。背が高い自分でも停車時に腕を伸ばしてゆったりくつろげる空間になっています。ピラーレス部分にはベビーカーも乗せられるので助かります。(30代女性)
私を事故から守ってくれたタントカスタムにはいつも感謝しています。信号待ちをしていた所に後ろからトヨタ車に追突されましたが、後部がすこし凹んだだけで運転席への衝撃も少なく軽傷で済みました。普段も車内が広いので乗り心地抜群で後部座席を倒せば大型の荷物搬入や日用品の買い出しに大活躍です。(30代女性)
ただし「ノンターボは心許ない」という意見も
全体的にユーザーからの評価は高い一方、「ターボがないと心許ない」という意見もあります。長距離運転が多い人はターボ車を選んだ方が良いかもしれません。
(前略)使い勝手は抜群のタントですが、ノンターボエンジン搭載車だと使い勝手が良いボディの重さを受け止めきれていないと感じることがあります。街乗りは問題ないですが、高速での移動は厳しいと思う場面もあります。(40代男性)
【口コミ確認】タントシリーズの利用者口コミを読む|中古車のガリバー
タントカスタムのグレードは「RS」と「X」の2種類
タントカスタムのグレードは、RSとXの2種類。違いは以下の通りです。
- 価格(RSは新車で約184万円、Xは約175万円)
- エンジン(RSのみターボ付き)
- タイヤ(RSは15インチ、Xは14インチ)
- 加飾を中心とした装備(RSは本革使用など)
大きな違いは走行性能に関わるエンジンとタイヤの種類です。Xでも市街地走行は何ら問題ないため、「長距離運転や高速走行をするか否か」でグレードを決めたら良いでしょう。
タントカスタムを中古で買うなら狙い目は?
マイナーチェンジ(2022年10月)以前のモデルは、中古車相場が下がっていてお買い得です。特に2019年まで販売されていた3代目は格安になっているので、「デザインにこだわらず、便利なクルマが欲しい」という人は中古での購入を検討してみましょう。
4代目なら低価格の2019年式
4代目は、3代目に比べて走行性能が大幅に向上しています。新しさという点で「5年落ち程度に抑えたい」という人におすすめです。
マイナーチェンジ前のモデルでおすすめなのは、価格を抑えられる2019年式です。予算150万円程度(支払総額)で手に入ります。ただし電動パーキングブレーキなどの先進装備が搭載されたのが2021年秋なので、こうした装備が欲しい場合は2022年式を狙いましょう。
3代目(LA600S)なら2017年式
3代目のタントカスタムなら、予算100万円でも購入できるモデルが出てきます。その中でおすすめなのは、安全装備が充実している2017年式です。3代目のタントシリーズは2016年11月に一部改良を行っており、歩行者検知式自動ブレーキも含む予防安全装備パッケージ「スマートアシストⅢ」を搭載しています。
最新モデルを登録済み未使用車で買う手も
マイナーチェンジ後のモデルを安く買いたいなら、登録済み未使用車を選ぶ手段があります。販売店などが届出を済ませているため中古車扱いされるものの、実際の運行には使われていないクルマです。諸費用も含めて考えれば新車より安く済むので、最新モデルをお得に買いたい場合は検討してみてください。